5 / 21
2・魔女のことを良く知ろうと思ったけれど、 -3-
しおりを挟む
村の入り口にたどり着くと同時に、複数の人影や馬車が目に飛び込んできた。
「賑やかだね」
キープの中とは違った光景に蛍がはしゃいだ声をあげた。
「ああ、今日は年に何回かの隊商の来る日だからな」
行き交う人々に目を配りながら俺は答えた。
「農作物や食料品のマーケットなら常設しているが、隊商は王都まででないと手に入らないものなんかも持ってくるからな。
近隣の村からも人が集まるんだ」
言葉どおり、見たことのない顔の人間も多い。
仮設の市場はその関係から村の中央ではなく、村の入り口付近のこの場所で開くのが恒例だ。
「ね? 除光液ってあるかな? 」
「除光液? なんだよ、それ? 」
「あのね、これを落したくて。
剥げて汚くなってきたから。
プルーム達に訊いたら村じゃそんなものないけど、もしかして王都にはあるかもって言ってたから」
言って片手を前に差し出す。
少し伸ばした爪は艶を放つ鮮やかなピンクに染められ小さな花が描かれている。
所々にはごく小粒の宝石のような光る石がついていた。
さすが異世界。衣服は下着同然の飾り気のないものなのに爪先は華やかだ。
やはり着飾る基準も相当違う。
ただ、蛍の言うように所々爪先の色が剥げている。
この辺りだと花粉で僅かに花弁色に染めるのが精一杯だ。
落すことなど考えなくても染めつづけなければ自然に薄くなり落ちてしまうという話だ。
「わざわざ落さなくてもいいだろう。
それ綺麗だし」
「今はまだかろうじてね。
もうすぐ見られたものじゃなくなるから。
その前に、ね」
「さすがに、多分、ないと思う。
少なくとも俺は聞いたことがないぜ」
「そっか、残念。
じゃ、完全にはがれちゃうまでは我慢するしかないのか。
先輩にみっともないってまた怒られちゃうけど」
蛍が残念そうにため息をついた。
「フロー殿下、視察かい? 」
見知った宿屋の女将さんが声を掛けてくる。
「いや、遊びに来た」
村人を警戒させないように俺はさらりと言う。
隊商が開く市の管理や運営は村長に一任しているが、常連でない者は俺が顔を出すと法外な上納金を納めさせられるのかと勘ぐる者もいる。
それではせっかくの市の雰囲気が大なしになってしまう。
「ああ、それで今日はお連れさんが違うのかい」
簡易テントの下に広げられた色とりどりの商品を興味深そうに覗き込む蛍の姿に納得したように女将は頷いた。
「パライバは居ないけどな、何かあったら声を掛けろよ! 」
「いつもすまないね」
軽く頭を下げると女は人込みの中に消えてゆく。
「何、見てるんだ? 」
その背中を見送った後、俺は蛍の肩越しに声を掛けた。
「ね、見て! 綺麗だね」
異国の髪飾りに、都の最新モードのドレスや靴。
女なら誰でも目を奪われそうなきらびやかな物がテントの下いっぱいに広がっていた。
貴族の娘や奥方などいない、こんないなかでは不釣合いだと思われるが、それでも結婚式や祭りの晴れ着にと多少は捌けるのだといつか聞いたことがある。
「旦那、どうですかい? そちらのお嬢さんに。
今日は日差しが強いですからね」
テントの奥にいた店の主らしい中年の男が声を掛け、奥に並んだ婦人用の帽子を指し示す。
あくまでも実用性半分のそれはシフォンやレース、造花などで飾られて華やかだ。
その中の一つに俺の目が吸い寄せられた。
小ぶりの向日葵の花を象った造花の添えられたつばの広い帽子は今日の蛍のドレスとよく合いそうだ。
それにうっかりしていたが、いい年齢の女が日中日傘も帽子のなしで外を散策すること事態が異常だ。
「帽子がおいやなら日傘もありますよ。
ちょっと待ってください」
男は傍らに積んだ荷物の入っていると思われる布袋の中をまさぐり始めた。
「いや、それでいい」
帽子を指し示してポケットの中のコインをまさぐる。
でてきたコインと引き換えに手にした帽子を持ち、俺は背後を振り返る。
しかし、てっきりその場所にあると思った蛍の姿は消えうせていた。
嫌な予感が頭の隅をよぎる。
あいつ、ここにきてまだ日が浅く、ここの常識に不慣れだ。
うっかり暑さにかまけてドレスのスカートをからげ足なんか出してたりしたら……
そう思っただけで血の気が引いた。
折りしも市の立っている今日は余所者も沢山入っている、おまけのこの雰囲気に高揚して箍が外れる男が居たって不思議はない。
慌てて周囲を見渡してその姿を探す。
栗色がかった黒髪の人間は珍しいからすぐにでも見つかるはずだ。
不慣れな人間を突然こんな場所に連れてきてしまった俺の落ち度だ。
こんなことなら紐ででもつないでおくべきだったかも。
などと思いながら数歩歩いては周囲を見渡す。
「あいつ何処まで行っちまったんだ? 」
市の外れまできて俺はとりあえず足を止めた。
「困ったね、どうしようか…… 」
姿の見出せないことに思わずため息の出そうになった俺の斜め後ろ、腰の辺りから声がする。
「蛍っ! 」
声につられて振り返ると、小さな男の子の隣で腰を落とし目線を合わせた状態の蛍が居る。
「お前っ、何やってるんだよ? 」
「フロー、よかった。
この子迷子みたいっ! 」
俺の問いには答えずに蛍が叫ぶように言う。
「迷子ぉ? 」
俺は思わず頬を引きつらせた。
はぐれて迷子になった蛍を探していたら、まさか迷子連れだったなんて、しゃれにもならない。
「俺、動くなって言って」
「……なかったわよ」
言いかけた俺の言葉を蛍が遮った。
「それに普通、道端で小さな子供が泣いていたらほっとけないでしょ? 」
子供の頭をさすりながら蛍は言う。
「でも、困ってたのよね。
ここじゃ迷子センターもなさそうだし。
もちろん放送なんかもないんでしょ?
だから呼び出してもらうわけにも行かないし、どうしようかって思っていたんだ」
またしても蛍からは訳のわからない言葉が飛び出す。
「そんなの、ほっとけばいいんだよ」
「そんなことできないよ」
俺の言葉に蛍が非難がましい声をあげた。
「見てのとおりそれほど大きな街じゃないからな、このくらいの年齢になれば自分で帰れるんだよ」
「でもっ、家わからないって言ってるし」
「お前、村の子供じゃないな? 」
顔を覗き込んで訊いた俺に子供は大きく頷いた。
村の子供の顔なら大体知っているが、確かに見たことのある顔じゃない。
「だったら、こっちだ」
俺は立ち上がると、蛍と子供を促した。
村の子供なら村の中の家までなら自力で帰れるし、そうでない場合は……
人込みを抜け、俺は村の中に足を踏み入れると宿屋に急ぐ。
村人でないとするならば当然宿に泊まっているわけで。
村に三軒しかない宿屋の一つ。
一つは隊商御用達の素泊まりの簡易宿。
残りの二つのどちらかだと思うが、仕立てのいい上質な子供の衣服からして多分こっちだ。
さっきの女将さんの経営する宿のドアを叩く。
こちらの宿の方が、宿泊料金は高めだが設備は整っているから金のある人間は大体こっちを使っている。
「あんた! 坊ちゃん見つかったかい? 」
ドアを開けるとどこか切羽詰った女将さんの声が飛んできた。
「坊ちゃんってこいつのことか? 」
蛍が手を引いてきた子供を前に押し出すと、フロントの脇のソファから身なりのいい婦人が駆け出してきて、子供を抱きしめた。
「賑やかだね」
キープの中とは違った光景に蛍がはしゃいだ声をあげた。
「ああ、今日は年に何回かの隊商の来る日だからな」
行き交う人々に目を配りながら俺は答えた。
「農作物や食料品のマーケットなら常設しているが、隊商は王都まででないと手に入らないものなんかも持ってくるからな。
近隣の村からも人が集まるんだ」
言葉どおり、見たことのない顔の人間も多い。
仮設の市場はその関係から村の中央ではなく、村の入り口付近のこの場所で開くのが恒例だ。
「ね? 除光液ってあるかな? 」
「除光液? なんだよ、それ? 」
「あのね、これを落したくて。
剥げて汚くなってきたから。
プルーム達に訊いたら村じゃそんなものないけど、もしかして王都にはあるかもって言ってたから」
言って片手を前に差し出す。
少し伸ばした爪は艶を放つ鮮やかなピンクに染められ小さな花が描かれている。
所々にはごく小粒の宝石のような光る石がついていた。
さすが異世界。衣服は下着同然の飾り気のないものなのに爪先は華やかだ。
やはり着飾る基準も相当違う。
ただ、蛍の言うように所々爪先の色が剥げている。
この辺りだと花粉で僅かに花弁色に染めるのが精一杯だ。
落すことなど考えなくても染めつづけなければ自然に薄くなり落ちてしまうという話だ。
「わざわざ落さなくてもいいだろう。
それ綺麗だし」
「今はまだかろうじてね。
もうすぐ見られたものじゃなくなるから。
その前に、ね」
「さすがに、多分、ないと思う。
少なくとも俺は聞いたことがないぜ」
「そっか、残念。
じゃ、完全にはがれちゃうまでは我慢するしかないのか。
先輩にみっともないってまた怒られちゃうけど」
蛍が残念そうにため息をついた。
「フロー殿下、視察かい? 」
見知った宿屋の女将さんが声を掛けてくる。
「いや、遊びに来た」
村人を警戒させないように俺はさらりと言う。
隊商が開く市の管理や運営は村長に一任しているが、常連でない者は俺が顔を出すと法外な上納金を納めさせられるのかと勘ぐる者もいる。
それではせっかくの市の雰囲気が大なしになってしまう。
「ああ、それで今日はお連れさんが違うのかい」
簡易テントの下に広げられた色とりどりの商品を興味深そうに覗き込む蛍の姿に納得したように女将は頷いた。
「パライバは居ないけどな、何かあったら声を掛けろよ! 」
「いつもすまないね」
軽く頭を下げると女は人込みの中に消えてゆく。
「何、見てるんだ? 」
その背中を見送った後、俺は蛍の肩越しに声を掛けた。
「ね、見て! 綺麗だね」
異国の髪飾りに、都の最新モードのドレスや靴。
女なら誰でも目を奪われそうなきらびやかな物がテントの下いっぱいに広がっていた。
貴族の娘や奥方などいない、こんないなかでは不釣合いだと思われるが、それでも結婚式や祭りの晴れ着にと多少は捌けるのだといつか聞いたことがある。
「旦那、どうですかい? そちらのお嬢さんに。
今日は日差しが強いですからね」
テントの奥にいた店の主らしい中年の男が声を掛け、奥に並んだ婦人用の帽子を指し示す。
あくまでも実用性半分のそれはシフォンやレース、造花などで飾られて華やかだ。
その中の一つに俺の目が吸い寄せられた。
小ぶりの向日葵の花を象った造花の添えられたつばの広い帽子は今日の蛍のドレスとよく合いそうだ。
それにうっかりしていたが、いい年齢の女が日中日傘も帽子のなしで外を散策すること事態が異常だ。
「帽子がおいやなら日傘もありますよ。
ちょっと待ってください」
男は傍らに積んだ荷物の入っていると思われる布袋の中をまさぐり始めた。
「いや、それでいい」
帽子を指し示してポケットの中のコインをまさぐる。
でてきたコインと引き換えに手にした帽子を持ち、俺は背後を振り返る。
しかし、てっきりその場所にあると思った蛍の姿は消えうせていた。
嫌な予感が頭の隅をよぎる。
あいつ、ここにきてまだ日が浅く、ここの常識に不慣れだ。
うっかり暑さにかまけてドレスのスカートをからげ足なんか出してたりしたら……
そう思っただけで血の気が引いた。
折りしも市の立っている今日は余所者も沢山入っている、おまけのこの雰囲気に高揚して箍が外れる男が居たって不思議はない。
慌てて周囲を見渡してその姿を探す。
栗色がかった黒髪の人間は珍しいからすぐにでも見つかるはずだ。
不慣れな人間を突然こんな場所に連れてきてしまった俺の落ち度だ。
こんなことなら紐ででもつないでおくべきだったかも。
などと思いながら数歩歩いては周囲を見渡す。
「あいつ何処まで行っちまったんだ? 」
市の外れまできて俺はとりあえず足を止めた。
「困ったね、どうしようか…… 」
姿の見出せないことに思わずため息の出そうになった俺の斜め後ろ、腰の辺りから声がする。
「蛍っ! 」
声につられて振り返ると、小さな男の子の隣で腰を落とし目線を合わせた状態の蛍が居る。
「お前っ、何やってるんだよ? 」
「フロー、よかった。
この子迷子みたいっ! 」
俺の問いには答えずに蛍が叫ぶように言う。
「迷子ぉ? 」
俺は思わず頬を引きつらせた。
はぐれて迷子になった蛍を探していたら、まさか迷子連れだったなんて、しゃれにもならない。
「俺、動くなって言って」
「……なかったわよ」
言いかけた俺の言葉を蛍が遮った。
「それに普通、道端で小さな子供が泣いていたらほっとけないでしょ? 」
子供の頭をさすりながら蛍は言う。
「でも、困ってたのよね。
ここじゃ迷子センターもなさそうだし。
もちろん放送なんかもないんでしょ?
だから呼び出してもらうわけにも行かないし、どうしようかって思っていたんだ」
またしても蛍からは訳のわからない言葉が飛び出す。
「そんなの、ほっとけばいいんだよ」
「そんなことできないよ」
俺の言葉に蛍が非難がましい声をあげた。
「見てのとおりそれほど大きな街じゃないからな、このくらいの年齢になれば自分で帰れるんだよ」
「でもっ、家わからないって言ってるし」
「お前、村の子供じゃないな? 」
顔を覗き込んで訊いた俺に子供は大きく頷いた。
村の子供の顔なら大体知っているが、確かに見たことのある顔じゃない。
「だったら、こっちだ」
俺は立ち上がると、蛍と子供を促した。
村の子供なら村の中の家までなら自力で帰れるし、そうでない場合は……
人込みを抜け、俺は村の中に足を踏み入れると宿屋に急ぐ。
村人でないとするならば当然宿に泊まっているわけで。
村に三軒しかない宿屋の一つ。
一つは隊商御用達の素泊まりの簡易宿。
残りの二つのどちらかだと思うが、仕立てのいい上質な子供の衣服からして多分こっちだ。
さっきの女将さんの経営する宿のドアを叩く。
こちらの宿の方が、宿泊料金は高めだが設備は整っているから金のある人間は大体こっちを使っている。
「あんた! 坊ちゃん見つかったかい? 」
ドアを開けるとどこか切羽詰った女将さんの声が飛んできた。
「坊ちゃんってこいつのことか? 」
蛍が手を引いてきた子供を前に押し出すと、フロントの脇のソファから身なりのいい婦人が駆け出してきて、子供を抱きしめた。
0
あなたにおすすめの小説
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる