1 / 7
お隣さんはイケメン美容師
しおりを挟む
僕の名前は緑川更紗(みどりかわ さらさ)。職業は小説家だ。
仕事柄と言うべきか、単なる性格の所為か、ほとんど引きこもりに近い生活を送っている。
必要なものは殆ど面倒見の良い編集部の担当さんが買ってきてくれるし、自分ではごみ出しに行ったり、近所のコンビニ行ったり、その程度しか外には出ない。
かくいう今日も、コンビニに行った帰りだった。
マンションの入り口をふさぐように引っ越しトラックが停まっていて、僕は邪魔だなぁと思いながらエントランスに入った。
単身者用のワンルームマンションなので、引越しのローテーションは割と早い方だと思う。結構頻繁に引越し業者が出入りしているし。
まぁ僕には関係ない・・・・そう思っていたら、引越しのオジサン・お兄さんが行き来しているのは僕の隣の部屋だった。
新しいお隣さんは僕と同じくらいの年の若い男の人だった。
背が高くてすらっとしてて、まるでモデルみたいだ。髪型や服装もお洒落で、何だか今どきの若者という感じだ。
僕は自分の部屋に入り、玄関の右手側にある鏡に映った自分を見てげんなりした。お隣さんとはえらく違う。伸びきった黒髪はボサボサだし、背も低いし、眼鏡もさえない。そういえば今日顔洗ったっけ?
一通り考えてから、靴を脱いで室内に入った。
くだらないことを考えている時間はない。早く食事を済ませて仕事をしなきゃ。
明日には担当さんがやって来るというのに、僕ときたら全く何もできていない。
恋愛経験の少ない僕が、恋愛小説のネタを絞り出すのは毎回至難の業なのだ。
とはいえ本が売れないこのご時世に、描き下ろしの単行本を出してもらえるなんてこんな有り難いことはないのだから、頑張って書かなければ。
コンビニで買ってきたばかりのサラダスパを取り出す。
ドレッシングを掛けながら、小説のネタを考えていた。けど、何も思いつかない。困ったな・・・。
――――ピーンポーン。
割り箸を割ったところで、インターフォンが鳴る。
僕はビクビクしながら扉を開けた。勿論、チェーンロックは掛けたままだ。
「こんにちはー初めまして」
ひょっこりと顔を覗かせたのは先ほど見たばかりのお隣さんだった。
「あいさつに来たんで、これ開けてくれます?」
人懐こい笑みを浮かべながら、チェーンをガンガンと叩く。
僕はますます怯えながら、チェーンロックを外した。
お隣さんは泉田智樹(せんだ ともき)という名前で、美容師をやっているそうだ。
年齢は22歳で(僕の方が2つも年上だった)、この度新しくオープンした美容室に勤めることになりこのマンションに引っ越してきたそうだ。・・・・って、聞いてもないのにどんどん自分のことを話してくれた。
僕は緊張して全然うまく話せなかったから、すごく暗いヤツだと思われただろう。おたくっぽいし。
なのに彼は終始明るい笑顔で楽しそうに話をしてくれた。
流石、美容師さんは社交性が優れているんだなぁ・・・。
挨拶を終えて去って行った彼を見送り、僕はまた鏡に映った自分を見て肩を落とした。
お隣さんはかっこ良くて、明るくて、優しくて、僕とは住む世界が違って見える。
壁を隔てたすぐ隣に住んでいるのに・・・不思議だな。
部屋に戻り、サラダスパの続きを食べる。
そしてふと思いついた。
お隣さんをモデルに小説を書こう。
僕みたいな冴えない地味な子が、お隣さんみたいに素敵なお兄さんに恋をする話。
食事を終えてからパソコンに向かうと、珍しくすらすらと書けた。
翌日担当さんが来るころにはプロットは出来上がっていたし、いざ原稿に取り掛かってからもその速度は落ちなかった。
まだ短い作家人生の中で最高記録の速さで原稿は上がり、担当さんにも初めて褒められた。
2か月が経った。
いつも家にいる僕とは違い、お隣さんは毎日忙しそうに出入りを繰り返していた。
時々顔を合わせると愛想よく話しかけてくれるのが嬉しくて、僕は数少ない外出の度にお隣のドアを気にかけている。
外に出る時にはほんの少しだけ身だしなみに気を使うようになったのは内緒だ。
こんなの、なんかストーカーみたいで気持ち悪いかな・・・
深夜、僕はごみ袋を抱えて外に出た。
本当は朝出さなきゃダメなんだけど、いつも間に合わなくて出しそびれちゃうから。
誰にも会いませんようにって祈りながらドアを開けると、運の悪いことにお隣さんに遭遇した。
今帰ってきたばかりみたいだ。
「あ、こんばんわー」
深夜だというのに、お隣さんが元気よく挨拶をしてくれた。未だに話すのは緊張するので、僕は俯いて頭を下げる。不意に目に入ったお隣さんの持ち物に心底驚いた。
「その本・・・」
自分でも声が震えているのがわかる。先日出版されたばかりの、僕の本だった。お隣さんをモデルにした登場人物の出る、あの小説だ。
「あぁ・・これ、なんか、俺に似てるヤツが出てくるとか言って知り合いが貸してくれたんですよ」
お隣さんがあっけらかんと笑う。僕は心臓が飛び出るかと思った。
だって似ていて当然だ。あなたなんだから。
それに気づいた知り合いって誰だろう? 彼女かな。きっと彼女だ。恋愛小説なんて女の子向けだし。
「あ、知り合いって店の女の子ですよ。彼女とかじゃなくて。今俺フリーだし」
黙りこくっている僕の顔を覗き込み、お隣さんは補足するように言った。
なぜ僕の考えていることが分かったんだろう・・・そんなに顔に出てたんだろうか・・・。
でも、そうか・・・彼女いないのか・・・。
僕はホッとした。ホッとしている自分に気付いて密かに赤面した。
「緑川さんの方は・・よく出入りしてるあの男の人は彼氏? 」
お隣さんの問いかけに、僕はまた心臓が飛び出しそうな思いがした。
「ぼ、僕は男なんですが!」
よもやまさか女だと思われているのかと思って大真面目に言い返すと、お隣さんはくすくすと笑った。
「知ってますけど? 」
あまりにもしれっと言われてしまった。・・て、そりゃそうか。
「出入りしてるのは編集者で、僕の担当さんで・・・」
うっかり本当のことを答えてしまい、ハッとする。案の定、お隣さんは興味深そうに僕を見つめていた。
「編集者って、もしかして緑川さんって作家さんだったりして? 」
手に持っていた本を掲げて問いかける。
その通りです。僕は作家でその本の作者で、あなたをモデルに小説を書きました・・・・なんて言えるわけもないし、バレたくもない。
「い、いや・・あの・・・僕は・・・その・・・」
しどろもどろになる。上手い誤魔化しの言葉も浮かばない。
だけど幸いながら、お隣さんは深く追求はしてこなかった。
その代り、驚くべき言葉を口にする。
「あの人が彼氏じゃないなら、俺、立候補しようかな。」
「は?」
固まる僕。
今なんて言った? どういう意味? なんでそんなこと言うの? 今どきの若者ジョークなの?
あぁ、分からない・・・。
大混乱している僕を後目に、お隣さんは“おやすみ”と言いながら部屋に戻ってしまった。
僕は呆然としながら、ごみ袋を持ったまま部屋に入る。
その日は眠れず、案の定寝過ごして、僕はまたごみを出しそびれた。
仕事柄と言うべきか、単なる性格の所為か、ほとんど引きこもりに近い生活を送っている。
必要なものは殆ど面倒見の良い編集部の担当さんが買ってきてくれるし、自分ではごみ出しに行ったり、近所のコンビニ行ったり、その程度しか外には出ない。
かくいう今日も、コンビニに行った帰りだった。
マンションの入り口をふさぐように引っ越しトラックが停まっていて、僕は邪魔だなぁと思いながらエントランスに入った。
単身者用のワンルームマンションなので、引越しのローテーションは割と早い方だと思う。結構頻繁に引越し業者が出入りしているし。
まぁ僕には関係ない・・・・そう思っていたら、引越しのオジサン・お兄さんが行き来しているのは僕の隣の部屋だった。
新しいお隣さんは僕と同じくらいの年の若い男の人だった。
背が高くてすらっとしてて、まるでモデルみたいだ。髪型や服装もお洒落で、何だか今どきの若者という感じだ。
僕は自分の部屋に入り、玄関の右手側にある鏡に映った自分を見てげんなりした。お隣さんとはえらく違う。伸びきった黒髪はボサボサだし、背も低いし、眼鏡もさえない。そういえば今日顔洗ったっけ?
一通り考えてから、靴を脱いで室内に入った。
くだらないことを考えている時間はない。早く食事を済ませて仕事をしなきゃ。
明日には担当さんがやって来るというのに、僕ときたら全く何もできていない。
恋愛経験の少ない僕が、恋愛小説のネタを絞り出すのは毎回至難の業なのだ。
とはいえ本が売れないこのご時世に、描き下ろしの単行本を出してもらえるなんてこんな有り難いことはないのだから、頑張って書かなければ。
コンビニで買ってきたばかりのサラダスパを取り出す。
ドレッシングを掛けながら、小説のネタを考えていた。けど、何も思いつかない。困ったな・・・。
――――ピーンポーン。
割り箸を割ったところで、インターフォンが鳴る。
僕はビクビクしながら扉を開けた。勿論、チェーンロックは掛けたままだ。
「こんにちはー初めまして」
ひょっこりと顔を覗かせたのは先ほど見たばかりのお隣さんだった。
「あいさつに来たんで、これ開けてくれます?」
人懐こい笑みを浮かべながら、チェーンをガンガンと叩く。
僕はますます怯えながら、チェーンロックを外した。
お隣さんは泉田智樹(せんだ ともき)という名前で、美容師をやっているそうだ。
年齢は22歳で(僕の方が2つも年上だった)、この度新しくオープンした美容室に勤めることになりこのマンションに引っ越してきたそうだ。・・・・って、聞いてもないのにどんどん自分のことを話してくれた。
僕は緊張して全然うまく話せなかったから、すごく暗いヤツだと思われただろう。おたくっぽいし。
なのに彼は終始明るい笑顔で楽しそうに話をしてくれた。
流石、美容師さんは社交性が優れているんだなぁ・・・。
挨拶を終えて去って行った彼を見送り、僕はまた鏡に映った自分を見て肩を落とした。
お隣さんはかっこ良くて、明るくて、優しくて、僕とは住む世界が違って見える。
壁を隔てたすぐ隣に住んでいるのに・・・不思議だな。
部屋に戻り、サラダスパの続きを食べる。
そしてふと思いついた。
お隣さんをモデルに小説を書こう。
僕みたいな冴えない地味な子が、お隣さんみたいに素敵なお兄さんに恋をする話。
食事を終えてからパソコンに向かうと、珍しくすらすらと書けた。
翌日担当さんが来るころにはプロットは出来上がっていたし、いざ原稿に取り掛かってからもその速度は落ちなかった。
まだ短い作家人生の中で最高記録の速さで原稿は上がり、担当さんにも初めて褒められた。
2か月が経った。
いつも家にいる僕とは違い、お隣さんは毎日忙しそうに出入りを繰り返していた。
時々顔を合わせると愛想よく話しかけてくれるのが嬉しくて、僕は数少ない外出の度にお隣のドアを気にかけている。
外に出る時にはほんの少しだけ身だしなみに気を使うようになったのは内緒だ。
こんなの、なんかストーカーみたいで気持ち悪いかな・・・
深夜、僕はごみ袋を抱えて外に出た。
本当は朝出さなきゃダメなんだけど、いつも間に合わなくて出しそびれちゃうから。
誰にも会いませんようにって祈りながらドアを開けると、運の悪いことにお隣さんに遭遇した。
今帰ってきたばかりみたいだ。
「あ、こんばんわー」
深夜だというのに、お隣さんが元気よく挨拶をしてくれた。未だに話すのは緊張するので、僕は俯いて頭を下げる。不意に目に入ったお隣さんの持ち物に心底驚いた。
「その本・・・」
自分でも声が震えているのがわかる。先日出版されたばかりの、僕の本だった。お隣さんをモデルにした登場人物の出る、あの小説だ。
「あぁ・・これ、なんか、俺に似てるヤツが出てくるとか言って知り合いが貸してくれたんですよ」
お隣さんがあっけらかんと笑う。僕は心臓が飛び出るかと思った。
だって似ていて当然だ。あなたなんだから。
それに気づいた知り合いって誰だろう? 彼女かな。きっと彼女だ。恋愛小説なんて女の子向けだし。
「あ、知り合いって店の女の子ですよ。彼女とかじゃなくて。今俺フリーだし」
黙りこくっている僕の顔を覗き込み、お隣さんは補足するように言った。
なぜ僕の考えていることが分かったんだろう・・・そんなに顔に出てたんだろうか・・・。
でも、そうか・・・彼女いないのか・・・。
僕はホッとした。ホッとしている自分に気付いて密かに赤面した。
「緑川さんの方は・・よく出入りしてるあの男の人は彼氏? 」
お隣さんの問いかけに、僕はまた心臓が飛び出しそうな思いがした。
「ぼ、僕は男なんですが!」
よもやまさか女だと思われているのかと思って大真面目に言い返すと、お隣さんはくすくすと笑った。
「知ってますけど? 」
あまりにもしれっと言われてしまった。・・て、そりゃそうか。
「出入りしてるのは編集者で、僕の担当さんで・・・」
うっかり本当のことを答えてしまい、ハッとする。案の定、お隣さんは興味深そうに僕を見つめていた。
「編集者って、もしかして緑川さんって作家さんだったりして? 」
手に持っていた本を掲げて問いかける。
その通りです。僕は作家でその本の作者で、あなたをモデルに小説を書きました・・・・なんて言えるわけもないし、バレたくもない。
「い、いや・・あの・・・僕は・・・その・・・」
しどろもどろになる。上手い誤魔化しの言葉も浮かばない。
だけど幸いながら、お隣さんは深く追求はしてこなかった。
その代り、驚くべき言葉を口にする。
「あの人が彼氏じゃないなら、俺、立候補しようかな。」
「は?」
固まる僕。
今なんて言った? どういう意味? なんでそんなこと言うの? 今どきの若者ジョークなの?
あぁ、分からない・・・。
大混乱している僕を後目に、お隣さんは“おやすみ”と言いながら部屋に戻ってしまった。
僕は呆然としながら、ごみ袋を持ったまま部屋に入る。
その日は眠れず、案の定寝過ごして、僕はまたごみを出しそびれた。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる