珍しい魔物に孕まされた男の子が培養槽で出産までお世話される話

楢山コウ

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03.赤ちゃん育って嬉しいね

 『産活』が始まって、何日が経った頃でしょうか。

「お腹、随分膨らんできましたね~、赤ちゃんがすくすく育っているということですね!」

 培養槽の外で、一人の研究員が書類に記録をとっています。
 その通り、ダリオのお腹は、いつの間にか少し膨らんでいました。

 ――あの気持ちの悪いものを、たくさん食べさせるからだろ!

 ダリオはそう思いますが、変わらず股間にも口にも器具が取り付けられているため、何も言えません。薄いピンク色の液体の中、研究員を睨むことしかできません。

 きっと、あのゼリーのせいで太ってしまったのです。毎回あんなに食べさせられて……。そうに違いありません! 妊婦さんみたいにお腹が膨らんでくるなんて、あり得ないのです!
 だって自分に、魔物に襲われた記憶はありませんし、そもそも男ですから!

 けれども日に日にお腹が膨らんでいく中、培養槽のモニターに映る自分自身の姿を見れば、それは「太っている」というよりも、まさに妊婦のように、お腹が丸く……。

 ――太ってるだけ! 太ってるだけしか考えられないだろ!

 ダリオは少し伸びた髪をふわりと漂わせて、モニターから顔ごと目を逸らします。
 それでも、風船のように膨らんだお腹は、身体を見下ろせばそこにあるのです。

 そんなある日のことです。

「―――うぅ……」

 培養槽の中で眠っていたダリオは、妙な感覚に、ふと目を覚ましました。

 ――なんか、身体、熱い……?

 まるで風邪をひいた時のような熱っぽさが、確かにありました。このピンクの液体の温度が上がっているのでしょうか。

 ――変な、気分……。

 ちょっとふわふわしたような感覚もありました。やっぱり風邪をひいたのかな、とダリオは思ったものの、それにしても妙です。

「――ふー……っ、ぅうー……っ……」

 そして気付けば呼吸も乱れていて。

 ――あれ?
 ――俺、なんか、やっぱり、おかしい……?

 培養槽の外を見れば、研究員達が少し慌てています。自分の身体のことは、全て数値となって見られているようですから、研究員達も異変に気付いたのでしょう。

 ――俺、どうなっちゃうの……?

 そうは思うものの、不思議とダリオに、不安はありませんでした。
 この妙な感覚は、ふわふわとして少し気持ちよかったのです。ちょっぴり夢見心地です。

「――ふー……っ♡」

 ところが。

「――ん、ぐっ……♡ んぅ……?」

 ――ちんこ……かゆ、い……?

 股間の器具の中では、ダリオのおちんちんが起き上がっていました。ぷるぷる震えています。
 でもかゆいのは、お股全体でした。おちんぽだけでなく――お尻の方も、なんだがむずむずしています。

「ふーっ♡ んーっ……♡」

 ――ち、ちんこ、触りたい……!
 ――あとケツも、ケツも、かゆい……!

 むずむずはゆっくり波のように寄せて、強くなっていきます。まるで股間から身体全体に広がり染め上げていくようで、ダリオはもどかしさに身動ぎしながら目を瞑ります。

「ふーっ……♡! ぅうー……っ♡♡」

 膝をすり合わせたくなるほど、お股は熱を持ち、かゆくなっています。でも拘束されているため、足を動かすことはできません。ダリオにできるのは、疼くままに腰を振り、身をよじり、膨らんだお腹を揺らすくらいです。

「――胎児複数体に動きあり!」
「胎児より分泌物を確認……研究個体に作用しているようです!」

 培養槽の外から声が、ピンク色の液体を震わせます。

 ――たい、じ?
 ――お腹の、中?

 そう、ダリオが理解した時でした。
 ……くちゅっ、くちゅっ、と。
 お腹の中で、何かが。

「ぅううぅぅっっ♡♡!?」

 突然、甘い痺れに襲われて、ダリオが背を反りました。大きく膨らんだお腹が、培養液の中でぶるんと揺れます。

 ――お腹の中に、何か、が……。

「――ンぐぅぅうぅっっっ♡♡♡!!!」

 再び上り詰めてくる、電流にも似た感覚……ちかちかと、目の前の光景が瞬きます。その瞬間ダリオは大きく目を見開きましたが、すぐにとろりと瞼が落ちてきてしまうのです。

 お腹の中、奥の奥、お尻に近い方で何かが動いています……実際どのあたりなのか、ダリオ自身にはわかりませんが、確かに何かがいて、蠢いています。あわせてダリオのお腹の中、腸壁ももにもに動いて、中にいる何かを揉み始めます。
 すると、中にいる何かも、真似するように腸壁を圧し返すよう、蠢いて。

「んいぃぃいいぃいぃっ♡♡♡!!!!!」

 激しくも甘い、癖になりそうな刺激がダリオの全身を駆け抜けるのです。

「んひっ♡ う゛~~~っ♡♡ うぅううぅう゛~~~~~~~~~~っ♡♡♡!!!!!」

 ――なに、なにっ、なにっ!?
 ――これだめっ、だめっ、だめぇぇぇ……!!!

 ナカで蠢くものが、どうやら触ってはいけない場所を触っているようです。
 甘い感覚は、ちんぽを扱かれている時のものによく似ていますが、けれどもまた違ったもの……こちらの方が激しく脳を揺さぶります。

「んうぅう゛~~~~~♡♡♡ ンぅ~~~~~~♡♡♡」

 ――やばい、やばい、やばいっ!
 ――頭っ、おかしくなるっ!!
 ――助けて……!

 ……かくかくと、ダリオは腰を振りはじめます。襲い来る快楽がら逃れようと身体もよじりますが、まるでそれはおせっせする女の子のようにも見えました。平たい胸では、小さな乳首が勃起して存在を主張しています。
 ナカでは、奥に居座る何かが、触ってはいけない場所を集中して刺激し続けます。そこでぐにぐに動いたり、大きく膨らんでみたり、押してみたり。

「ぉう゛ぅぅ~~~~~~~~♡!!! ぅお゛おぅっ♡♡ ングぅうぅううゥぅううぅ~~~~~~~~♡♡!!!!」

 ――こ、これ……なんか、きて、る……。
 ――イ、イクっ?
 ――イ、イクっ!! なんでぇっ! なん、でぇぇっ!!!
 ――やだやだやだやだイクイクイク……っ♡♡♡!!!!

「―――――ン゛ン゛ゥッ♡♡♡♡♡!!!!!!!!!」

 ひどく濁った喘ぎ声一つを響かせて、ダリオは一際大きく身体を跳ねさせました。お腹が大きなおっぱいのように揺れます。平たいお胸では、乳首がビンビンになって震えます。何も隠すものを纏っていない肌は粟立ち、手の指足の指がぴんと伸びて小刻みに震えます。
 お尻の穴も、きゅ~と締まり、腸壁も痙攣します。

 ――なに、が……。

 目の前ではお星様がちかちか。頭の中に溜まったような熱は、なかなか冷えません。
 おちんちんでは、だらしなく精液が零れていました。射精とは……少し違うようです。まるでちゃんと締まっていたはずのものが、壊れて緩くなった、そんな具合です。管の中を、とろとろ白濁が伝っていきます。

「――いやぁ、赤ちゃん、本当に元気だね~! そしてメスイキだねぇ、ダリオくん! すごいね~!」

 ひどくふわふわした意識の中、ダリオの耳に、声が聞こえてきます。

「ママになるんだもんね! メスイキぐらい、できるようになるよね! ママなんだから!」

 ――俺、女の子じゃ、ない……。
 ――だからママになんて、ならない……。

 そう思うものの、よく膨らんだお腹の中では、まだ何かが蠢いているのでした。かすかにお腹が揺れています……。
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