500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第16話】商店開店

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あれから数ヶ月が経過。

最初は、稼げるかと思った私の私設部隊だったけど、現実はそう甘いものではなかった。

大規模な討伐依頼はそもそも少なかった。1度大量発生した、昆虫タイプの魔物を討伐しただけで、1週間何もないこともあった。

その間はと言うと、親衛隊の人にお世話になっていた。

「これ、美味しそう」と甘えるだけで買ってきてくれるし、親衛隊も競ってプレゼント合戦をしてくれる。

「最新のアクセサリーが出ましたのでどうぞ!  お似合いだと思います!」

「今流行りの洋服を取り寄せました!」
セクシーな服とかもあって、親衛隊から歓喜の声が上がっていた。

この歓声を待ってたのよ!と免疫もなくノリノリになってしまっていた。

しかも人数も100名くらいに増えており、更に増えそうな予感がする。

まぁ正直この生活も悪くないと思っていた。

これも前世の反動だと思う。前世では、英雄、剣帝、創成の大魔道師などいろいろと呼ばれていたが孤独だった。

人々は、敬意、敬ってくれるがそれは、力によるものが多かった。

しかしクルミも初めから強かったわけではなかった。
今の世界より時代が、荒れていて戦いばかりだった。

一緒に修行した友も戦死して仲間も多く死んでしまったのだった。

その中で力をつけていって英雄とよばれるまでになったが、なくなることを恐れて人とは距離をおくようになっていた。

楽しむこともなく、亡くなった友や仲間の為に戦い続けたのだった。

今は、平和で前世でできなかった楽しみを満喫しているのであった

でもやり過ぎたかもとは思っていた。

その生活を終わらせたのはアリスだった。

「そんなことしてるとジークに嫌われちゃうよ」
アリスにもあきれられたようだった。

この言葉にさすがに不味いと思ってしまった。

ジークは、稽古を続けておりカーグシン竜王いわく急成長しているとのこと。

カーグとは、たまに内密であって昔のことや今の世界についていろいろと教えてもらっていた。
何もしてなかったわけではない!

「そろそろ何かしないといけないよね。」
クルミは、真面目に仕事を考えるようにしていた。

そんな中、親衛隊の中の1人が提案をしてきた。こいつはフリードと言う親衛隊のNo.2らしい。

少し、中年の貴族だがブロンドの髪をしていてダンディーな紳士と言う言葉がよく似合う感じだ。

実家はそこそこ高位の貴族で、何と長男らしい。武術大会は、別の組、ドレドラスと同じだったがクルミの試合を見て棄権。
優勝候補の、一人だったようだ。

ギルドのランクも何とBランクとローマンよりも高い。No.2なのは、ローマンが発起人だからとのことで実力はフリードが上のようだ。

「クルミ様は、薬の生成にもお詳しいようでそれを販売してはいかがでしょうか?、武術大会の時に参加者への治療で使われたものはかなり評判だったようです。」

「あっそれいいかもね」

そうだった。私には【薬師】のスキルもあったのだった。

今までは薬とは、自分の為、仲間の為に使うもので販売すると言うことを考えたことがなかった。

そこで、万能薬で【医王薬】を販売することにした。

これは市販の回復薬よりも効果がものすごい高い。

【医王薬】キズの回復、その他
【オウレン薬】やけど、熱の対処
【ニンジン薬】疲労回復
【リュウタン薬】魔法綠回復

使用していたものを販売することにした。

これが大ヒットになった。
もともと親衛隊のメンバーは、貴族の者もいて、貴族のコネをフルに活用した。

効果も従来品よりも高く、飛ぶように売れた。

そして、商会を作ることになり名前はクルミ商会にと親衛隊が言ってきたがこれは阻止した。

何とかイサカリ商会にしてもらった。

さすがに名前は恥ずかしかったが、名字も複雑な気分ではあった。


「フリードありがとう!何とかこの規模でも維持できそうで助かったよ」

「いえいえ、お役に立てれば何よりです!」

ローマンが横で悔しそうにしている。
ローマンも薬草の栽培について失業者を利用したり街でのイサカリ商会の評価を高めてくれているので助かっている。

「でもこの商会の規約ってどうにかならないの?」

商会としての決まりごとをまとめた紙を見せてくれた。

そのなかで、最重要項目として

『代表者クルミ様に好意を告げるものはクルミ様に直接対決して勝利した者とする』

これにより、頻繁に試合が発生することになった。修行をつける意味にもなるのだけど......

当然ローマンもフリードも何度も挑んでくる。

これも親衛隊同士の戦いを禁止する為とのことらしい。

でもこれをメリットがジークに伝えたらしい。その時は少しメリットをいじめてしまったのだった。

わたしのセクシー衣装を着せて、イサカリ商会の宣伝をしてもらった。

ジークはとういと、国のことなど忘れるぐらい修行に取り組んでいるらしい。

良かったのか、悪かったのか複雑な気持ちになった。



そして、イサカリ商会の躍進は王宮でも警戒されるようになった。

「宰相様、イサカリ商会についての新情報です。」

「またか.....」宰相は頭が痛くなった。

クルミの強さは知っている。強いだけならまだ良かったが、政治的に強くなるのは見過ごせなかった。

クルミも親衛隊も意図してなかったが、親衛隊には貴族の息子が多く、王国で権力者の息子もいる。

名目は薬の流通拡大だが、貴族、はもとより販売先の商店、生薬栽培で働き口を用意してくれた民衆
着実に王国で力をつけてきているのだ。

これを危険と考える大臣もいた。
国家を乗っとるつもりではないかと、さすがに宰相は言い過ぎだと注意はしたがクルミは王子の護衛役その可能性はないとは言いきれなかった。

「あー、こんなときにレオパルド王はどこへ」

竜王は、あまり政治的なことに関心はないが王は有能だった。

今の竜神王国が発展したのもレオパルド王の手腕によるものだからだ。

「報告致します。イサカリ商会がラルセット公国にも事業展開をするとのことです。」

「さすがにこれは不味いか、私が直接クルミ殿に会ってみよう。クルミ殿に伝えてくれないか、セオドよ」

「ハッ  承知いたしました。しかしクルミ殿にそのような意図はないかと思いますが...」

「それでもこれだけの急成長は見過ごせない」

対応を考えないといけないと思うミン宰相だった。
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