500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

文字の大きさ
37 / 107

【第37話】アリスの過去

しおりを挟む
避難民達の村を作っていることは、富士の国に広まって人々が集まり始めた。3000人を越えた。

もうこの国はダメかも知れないなと思ったクルミだった。

しかし、富士の国も黙ってはいなかった。

「富士の軍隊です。先日の部隊もいます。」竜神王国の支援部隊員が報告をしてきた。

先日部隊とは、これで4回目の攻撃をしてくる部隊であった。

部隊長は、少しおかしな奴だった。

「聖女!クルミよ。いざ尋常に勝負だ!!」

部隊長の与太郎が、一騎討ちを挑んでくる。これで4回目だ。

「またぁ  しつこい男は嫌われると言うことを分からせないとね。」

クルミは、呆れていた。
1回目、2回目はボコボコにして追い返した。

3回目は、アリスとの戦いになった。ほんとはドレドラスなんだが、速攻でやられてしまった。

それに怒ったアリスが突撃をしていった。

ドレドラスは重症だが殺してはないみたいだ。

激しく打ち合う2人、最初は互角だったのだが次第にアリスが劣性になっていった。

そして、パキンと武器が折られてしまった。相手はそこそこのレベルの武器を使っているようだった。Aランクはありそうだ。

「なかなかだったけど、次はふさわしい武器を手に入れてきな!」

「次は、お前だ!」

クルミに剣を向ける。

「何で止めをささないの?」

クルミは、これ以上するなら殺すつもりで構えていた。

「あんたも俺を殺さなかっただろ? さっきのでかい奴とこいつで2回分の借りはかえした。」

なかなか律儀な奴だなと思った。

「あんた名前聞いていいか?」

「クルミだよ。」

「そっか、あんたに勝って俺のものにする!」

「そういうのは勝ってからにしてね。」

クルミは、また変な奴が増えたと思った。まぁそこそこ見た目もいいから告白は嬉しかった。

負ける気はないけどね。

勝負は一瞬で終わった。強かったので手加減が出来なかったからだ。

部隊長が負けたことで、撤退したのだった。


そして、今回で4回目だった。

「また、こりずにきたの? 今回は帰さないからね!」

「あぁ  今回で最後だ!」

【身体強化】魔法を唱えた。

「今回は、本気をださせてもらう!」

【疾風流  旋風斬】

【疾風勁草流  神速連武  三連】

クルミの一撃目で相手の風の刃をそらし、二撃目で相手の剣をはじいた。そして、三撃目で相手を斬り倒した。

「隊長!!」

「大丈夫、殺してないから。」

おそらく副隊長であろう男が近づいてきた。隊長の状態を確認した。

「降伏いたします。部下にも寛大な処置をお願いしたい。」

「わかった。いいですよ。」

この部隊は、おかしな部隊でもあった。純粋に戦いを求めているような感じで、街の人や一般人を相手に傷を負わしたりなどはしなかった。   交渉の余地はあるかもねとクルミは考えていた。

まずは、隊長に傷薬を与えた。
ほどなくして目を覚ました与太郎。目を覚まして辺りを見回す、状況を把握したようだ。

「おれの負けだ。好きにしてくれ。部下達はこの街で雇ってくれ!」

いきなりそんなことを言い出した。

「それは、後で考えるとして、富士の国は、避難民達をどうしたいの?」

「それは、親父じゃないとわからないな。おれは竜神王国の支援部隊を撤退に追い込めってしか言われてないからな。」

与太郎が答える。

副隊長が補足で色々と教えてくれた。与太郎の父親は鎖国派の与一将軍で、重要人物だった。

与一将軍は、くれぐれも避難民に被害をださないことを厳命していたとのことだ。

それにしてもレオパルドもこいつも有力者の息子達なのだが自由すぎると思った。

「それで、クルミに、質問がある。」
いきなり呼び捨てでドキッとした。

「なに?」
平静を装い答えた。

「使ってたのは、疾風勁草流だよな?」

「まぁね。」

副隊長は、驚きの顔をしていた。

「今は、伝承が途絶えた流派のはずなんだけどな。」

「それは、内緒。」
可愛く言ってみた。与太郎が少し顔が赤くなる。

そして、アリスを見て真面目な顔をして話した。

「そこの子供。お前大将軍の娘だろ?」

えっ!  どういうこと。アリスが亡くなった大将軍の娘なの?

ということは、大将軍は血筋を優先する。遥か昔、クルミの兄が大将軍だった。ならば兄の子孫。
わたしの子孫ということにもなるのかな。

ちょっと驚きすぎて、メリットにあわてて話しかけた。

「ドレドラスとライゲン将軍を呼んできて!」

メリットも驚いているようだったが、急いで呼びに言ってくれた。

ライゲン将軍を呼んでもらったのもアリスの顔を見たときの表情が気になったからだった。

アリスはというと、戸惑った顔をしていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛する義兄に憎まれています

ミカン♬
恋愛
自分と婚約予定の義兄が子爵令嬢の恋人を両親に紹介すると聞いたフィーナは、悲しくて辛くて、やがて心は闇に染まっていった。 義兄はフィーナと結婚して侯爵家を継ぐはずだった、なのにフィーナも両親も裏切って真実の愛を貫くと言う。 許せない!そんなフィーナがとった行動は愛する義兄に憎まれるものだった。 2023/12/27 ミモザと義兄の閑話を投稿しました。 ふわっと設定でサクっと終わります。 他サイトにも投稿。

【短編】将来の王太子妃が婚約破棄をされました。宣言した相手は聖女と王太子。あれ何やら二人の様子がおかしい……

しろねこ。
恋愛
「婚約破棄させてもらうわね!」 そう言われたのは銀髪青眼のすらりとした美女だ。 魔法が使えないものの、王太子妃教育も受けている彼女だが、その言葉をうけて見に見えて顔色が悪くなった。 「アリス様、冗談は止してください」 震える声でそう言うも、アリスの呼びかけで場が一変する。 「冗談ではありません、エリック様ぁ」 甘えた声を出し呼んだのは、この国の王太子だ。 彼もまた同様に婚約破棄を謳い、皆の前で発表する。 「王太子と聖女が結婚するのは当然だろ?」 この国の伝承で、建国の際に王太子の手助けをした聖女は平民の出でありながら王太子と結婚をし、後の王妃となっている。 聖女は治癒と癒やしの魔法を持ち、他にも魔物を退けられる力があるという。 魔法を使えないレナンとは大違いだ。 それ故に聖女と認められたアリスは、王太子であるエリックの妻になる! というのだが…… 「これは何の余興でしょう? エリック様に似ている方まで用意して」 そう言うレナンの顔色はかなり悪い。 この状況をまともに受け止めたくないようだ。 そんな彼女を支えるようにして控えていた護衛騎士は寄り添った。 彼女の気持ちまでも守るかのように。 ハピエン、ご都合主義、両思いが大好きです。 同名キャラで様々な話を書いています。 話により立場や家名が変わりますが、基本の性格は変わりません。 お気に入りのキャラ達の、色々なシチュエーションの話がみたくてこのような形式で書いています。 中編くらいで前後の模様を書けたら書きたいです(^^) カクヨムさんでも掲載中。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。

猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で―― 私の願いは一瞬にして踏みにじられました。 母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、 婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。 「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」 まさか――あの優しい彼が? そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。 子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。 でも、私には、味方など誰もいませんでした。 ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。 白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。 「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」 やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。 それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、 冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。 没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。 これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。 ※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ ※わんこが繋ぐ恋物語です ※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ

私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?

水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。 日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。 そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。 一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。 ◇小説家になろう、ベリーズカフェにも掲載中です! ◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!

ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」 それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。 挙げ句の果てに、 「用が済んだなら早く帰れっ!」 と追い返されてしまいました。 そして夜、屋敷に戻って来た夫は─── ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。

処理中です...