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【第45話】交渉に向けて
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3日目の祭りを終えて、最終日のミンシアとレオパルド王の行方が気になって眠れなかったクルミ。
翌朝、クルミはミンシアの部屋に行き勇気を出してノックをした。
コンコン
部屋の中で、ドタバタと急いでドアに向かってくる音がした。
ガチャ。ドアが相手、ミンシアが顔を出す。クルミと分かるなり顔が真っ赤になった。
誰かと勘違いしたのだろう。
「見るなぁ~」
と言ってドアを閉められた。
クルミはしっかりと見てしまった。下は下着だけで、上はショールを羽織っただけの格好だった。
まぁ上手くいったのは間違いがなかった。かわいらしい反応で、そのギャップは勉強になる。
仕方ないので、察知魔法でレオパルドを探した。やはり部屋にはいないようで外にいた。
レオパルドを見つけて、近づいていった。支援部隊への指示を行っていた。
「レオパルド・・・王」
周りの支援部隊の兵士達の目が痛かった。さすがに呼び捨てはないよね。
「クルミ殿、何かご用ですか?」
「昨日の件でちょっと。」
「向こうで話しましょう。」
それからミンシアとどうするのか問い詰めてしまった。
あっさり、妃として迎えるつもりだそうだ。もともとミンシアの気持ち次第だったようだ。レオパルドからだと相手は断ることができない。強制はしたくなかったとのこと。王の命令ってのは嫌だったようだ。
クルミも勉強になった。ジークには積極的にアピールをしなくてはいけないと思った。
レオパルドと他にもいろいろと話していると、ライゲン将軍の使いがやってきた。
与一将軍が戻るので最後に会って欲しいとのこと。
これからミンシアのところに行こうと思っていたのだが、流石に最後に会っとかないといけないと考えて会いに行くことにした。
「クルミ殿それでは、交渉の場で再び会いましょう。」
「お互い、最善の道になることを祈ってるよ。」
与一は、最後にアリスを見て帰っていった。
「アリス、与一将軍はどんな感じだった?」
「優しかったよ。しかも剣の稽古もつけてくれたよ。」
「親父があれだけ優しいのは珍しいかったな。初めて見たかもしれん。」
与太郎も驚いているようだ。
ライゲン将軍は、少し考え込んでいる様子だった。
「どうしたの?」
ライゲン将軍に問いかけてみた。
「いえ、開国派を交渉の場につかせるのは並大抵のことではないかと思います。どのようにするつもりなのか考えておりました。」
「やっぱり難しいの?」
「おそらく・・・」
「まぁあとは、与一将軍に頑張ってもらいましょう。」
参加する人達も選ばなくてはいけないし、道中の護衛も考えなくてはと今後のことを考え始めるクルミだった。
準備や、街の防衛対策などやることも多く一週間が過ぎてしまった。
そろそろ富士の国から交渉の連絡がきても言いはずだがなかなか来ない。
こちらは向かう準備も整っている。
その間、与太郎はアリスと剣術の稽古をしていた。まだ与太郎の方が強い。アリスも強くなったけれども与太郎は、魔力気の扱いを頑張っている。それを見てアリスも何か感じとっている様子だった。
ところでミンシアは、ミン宰相の姿になりレオパルド王と帰ってしまった。非常に残念だが仕方ない。
「クルミ殿、今回は非常に助けられました。何かわたしに出きることがあれば遠慮なく申しつけください。」
非常に幸せそうに帰っていった。
そうして更に数日後、与太郎宛に手紙が届き、事態は急展開を迎えるのだった。
翌朝、クルミはミンシアの部屋に行き勇気を出してノックをした。
コンコン
部屋の中で、ドタバタと急いでドアに向かってくる音がした。
ガチャ。ドアが相手、ミンシアが顔を出す。クルミと分かるなり顔が真っ赤になった。
誰かと勘違いしたのだろう。
「見るなぁ~」
と言ってドアを閉められた。
クルミはしっかりと見てしまった。下は下着だけで、上はショールを羽織っただけの格好だった。
まぁ上手くいったのは間違いがなかった。かわいらしい反応で、そのギャップは勉強になる。
仕方ないので、察知魔法でレオパルドを探した。やはり部屋にはいないようで外にいた。
レオパルドを見つけて、近づいていった。支援部隊への指示を行っていた。
「レオパルド・・・王」
周りの支援部隊の兵士達の目が痛かった。さすがに呼び捨てはないよね。
「クルミ殿、何かご用ですか?」
「昨日の件でちょっと。」
「向こうで話しましょう。」
それからミンシアとどうするのか問い詰めてしまった。
あっさり、妃として迎えるつもりだそうだ。もともとミンシアの気持ち次第だったようだ。レオパルドからだと相手は断ることができない。強制はしたくなかったとのこと。王の命令ってのは嫌だったようだ。
クルミも勉強になった。ジークには積極的にアピールをしなくてはいけないと思った。
レオパルドと他にもいろいろと話していると、ライゲン将軍の使いがやってきた。
与一将軍が戻るので最後に会って欲しいとのこと。
これからミンシアのところに行こうと思っていたのだが、流石に最後に会っとかないといけないと考えて会いに行くことにした。
「クルミ殿それでは、交渉の場で再び会いましょう。」
「お互い、最善の道になることを祈ってるよ。」
与一は、最後にアリスを見て帰っていった。
「アリス、与一将軍はどんな感じだった?」
「優しかったよ。しかも剣の稽古もつけてくれたよ。」
「親父があれだけ優しいのは珍しいかったな。初めて見たかもしれん。」
与太郎も驚いているようだ。
ライゲン将軍は、少し考え込んでいる様子だった。
「どうしたの?」
ライゲン将軍に問いかけてみた。
「いえ、開国派を交渉の場につかせるのは並大抵のことではないかと思います。どのようにするつもりなのか考えておりました。」
「やっぱり難しいの?」
「おそらく・・・」
「まぁあとは、与一将軍に頑張ってもらいましょう。」
参加する人達も選ばなくてはいけないし、道中の護衛も考えなくてはと今後のことを考え始めるクルミだった。
準備や、街の防衛対策などやることも多く一週間が過ぎてしまった。
そろそろ富士の国から交渉の連絡がきても言いはずだがなかなか来ない。
こちらは向かう準備も整っている。
その間、与太郎はアリスと剣術の稽古をしていた。まだ与太郎の方が強い。アリスも強くなったけれども与太郎は、魔力気の扱いを頑張っている。それを見てアリスも何か感じとっている様子だった。
ところでミンシアは、ミン宰相の姿になりレオパルド王と帰ってしまった。非常に残念だが仕方ない。
「クルミ殿、今回は非常に助けられました。何かわたしに出きることがあれば遠慮なく申しつけください。」
非常に幸せそうに帰っていった。
そうして更に数日後、与太郎宛に手紙が届き、事態は急展開を迎えるのだった。
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