500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第53話】束の間の休息

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フリードは、フィーから見せてもらったクルミの戦いを見て唖然としていた。他の親衛隊も同じだった。

「ほんとにクルミ様はそこが知れないですね。」
久遠は、わたしよりも実力は確実に上なのにクルミ様に簡単にあしらわれてしまった。

フリードは、あまりの驚きで救出目的を忘れてしまっていたのだった。

「魔力妨害の装置が、止まっています!」
監視の兵士達が、向かってきていた。

「不味い、一度撤退します。」

自分のミスではあるが、クルミ達の戦いで、敵の目を惹き付けてその隙に救出する予定だったのだが、余りにも早く決着が着いてしまったので機会がなかったのだ。

「これもクルミ様の実力を見誤ったわたしのミスです。」

フリード達は無事に撤退することができた。


そして、タルタルから見せてもらっていたローマン達も同じ気持ちだった。

ローマンは、歓喜。
与太郎、セオドは恐怖。
アリスは憧れ。

と思い思いの気持ちを抱いた。

アリスは、その場で【疾風勁草流   千片万花】を見よう見まねで剣を降っていた。

ローマンは、親衛隊に自慢しに行った。

残された、与太郎、セオド、喜介は共通の思いになった。

「やはり、クルミ様には絶対敵対してはいけないようだ。」
以前の思いを更に強くしたようだ。

「私たちも同じ気持ちです。」
喜介が与太郎の気持ちを代弁した。

与太郎だけは、また稽古をつけてもらおうと考えていた。前向きなところは与太郎の長所であった。


そして、クルミはというと。

監視の兵士達に取り囲まれていた。しかし久遠が倒れているのを見ると及び腰になっていた。

「次は誰?」
少し、草薙を手に入れて興奮していたので相手してもらいたかったのもあった。

その言葉に監視の兵士達は、後ずさる。

「フゥ  わかってると思うけど、避難民と一緒にきた、イサカリ クルミです。このことをふまえて再度交渉することを要求しますので、その事を大臣に伝えて。」

それだけ言うと、その場を後にした。もちろん誰も追いかけて来る人はいなかった。

そのしばらく後にシャイブ大臣がその場に駆けつけた。

「これは、いったいどういうことですか?」
怒って近くの兵士に問いかける。

「あいつには手を出すな。」
久遠が意識朦朧としながら、大臣に話しかけた。

「お前が負けたのか?」

「全く相手にもならなかった。おれが数十人でも勝てない。」
久遠が怯えているようにも見えた。

「それほどか・・  今は休め。」

兵士達に久遠を運ばせた。

「これは、想定外ですね。」
トルゴラムの使者が問いかける。

「全くだ。トルゴラムの援軍はいつ?」

「まだしばらくかかるかと思います。この事は予想外でしたもので。」

シャイブ大臣は、考えた。しばらくは和解して時期を待つしかないと。

「与一の一族を全て釈放しろ!」
兵士達に命令した。動揺しながらも動き出す兵士達。

「それで筋書きはどうするので。」

「謝罪するしかあるまい。全てこちらの誤解だったことで、押し通す。あちらとしても向こうに怪物がいるが正面から争うことはしないだろう。」

戦えば、あちらが勝つかも知れないが被害は少なくない。

「今は、耐えしのぐしかない。」
怒りを噛み締めてシャイブ大臣が呟いた。


与一将軍、またその一族が釈放された。そして、与一将軍の屋敷に集まった。被害者も出たようだった。

「皆すまなかった!」
与一将軍が謝罪をする。党首が頭を下げて謝った。それ以上追及するものはいなかった。

「まずは、被害状況の確認。そして、今後に備えなくてはいけない。」

全員、静まり返ったなかで与一は話を続ける。

「その前にまずは、今回の責任をとり党首の地位を与太郎に譲る。」

動揺がはしる。そして、視線が与太郎に向けられた。

「新しく党首になった、与太郎だ。この厳しい状態だが皆の協力が必要だ。
しかし、こちらには大将軍の跡取り、知世様がいる!心配するな!!」

「おーー!!」「素敵だ!」
「智利様にそっくり」

歓声を浴びて照れてるアリス。
複雑そうな顔でドレドラスは見ていた。

とりあえず、一度状況確認をして明日再度集まり話し合いをすることにした。
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