500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第55話】草薙の浮気

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久しぶりに一息ついた。
しかし、シャイブ大臣がこのまま終わるわけがないと考えて警戒はしていた。

クルミはというと、アリスに修行をつけていた。与太郎も参加したがっていたが、周囲からの反対もあり党首の仕事を真面目に取り組んでいる。

「はぁーー!」
アリスが斬りかかってくるのをかわす、時おり剣筋を優しくずらす。やっぱりアリスの剣の才能はずば抜けていた。

【疾風勁草流  神速剣舞二連】
アリスが見よう見まねで、剣術を使った。

これもクルミは交わした。

「あたりもしなかった。」
落ち込むアリス。

「攻撃は悪くなかったよ。」
励ます、クルミだが本当にすごいと思った。与太郎に話したが、魔力気の使い方も、教えてないのに知っていたのに驚いた。それを使うことで疾風勁草流が使えるのだから。

実は、カーグシン竜王が基礎を教えていたのだけれど、その事をクルミは知らなかった。

アリスも元気になった。

「アリスは、この後どうするの?残るの?」

「まだ考え中。」

立場的には、このまま残ることになるとは思うが聞いてみた。

クルミも早くジークのもとに戻りたいけど、まだ安定してないので諦めていた。最近はお互い忙しくて交信も出来ていなかった。
交信だけでは、満足できなくなっていた。

「ふぅ。はやく何とかしないとね!」

アリスは剣を納めた。

「ちょっとアリスは、休憩しててね!」

神剣草薙を抜いた。
刀身が青く光った。水の精霊の加護を受けて青く光っているのだった。

「キレイ!!」
アリスが興味津々で見ている。

やはり草薙は、クルミに力を与えてくれている。しかし、違和感もあった。以前と比べると力が弱くなった、嫌まだ眠っているような気配だった。

「なんかまだ本調子じゃないみたいなんだよね、力が抜けているような。」

「そうなの?」

試しに風の精霊の力を込めた。
しかし、刀身は白く光るだけだった。本来なら緑に光るはずなのに。

「おかしいなぁ。」

とりあえず、カーグにでも聞いてみるかと思った。

「まぁ魔法も何とかしないといけないしね。」

クルミは魔法も、昔ほどに使えなくなっていた。それでもこの世界では強者なので問題はなかったのだが、敵に悪魔がいるからには油断は出来なかった。

【創成魔導師】というスキルもうまく使いこなせなくなっていた。

これに気づいたのは、鈴多の父親の怪我をこっそり治療しようとした時だった。

手足の欠損すら、魔法で治すことが可能だったのに出来なかったのだ。
そもそも昔ほどの膨大な魔力がなくなっていたのだった。
最初はそのうち戻ると思っていたのだが、違ったみたいだった。

考え込むクルミにアリスが話しかける。

「クルミお姉ちゃん、アリスもその剣を使ってみたい!」

「ヤバい剣だからダメだよ!」

そう言ったが、剣がいきなり消えてアリスの手のもとに。

「えっ!」
お互いびっくりしていると、アリスが持つと緑に淡く光ったのだった。先ほどクルミが失敗した。風の精霊の力が宿ったのだった。

「どうして・・・・」
驚くクルミ。アリスは嬉しそうに剣を振っていた。それを見てクルミは、わけが分からなくなった。

「この浮気性な剣め、アリスが気に入ったのかな?」
ちょっと自虐めいて呟いた。

また、神剣草薙が光り、クルミの手のもとに戻ったのだった。

「もう終わり??」
アリスが残念がる。しかし、草薙は次は、こたえなかった。

しかし、その後はクルミにも風の力が込めれるようになり、そして、アリスもクルミが許可をすると使用できるようになったのだった。

何か意味があるはずだけど今はわからなかった。


その頃、シャイブ大臣達も会議が行われていた。
そこで責任を取らされたのは、久遠だった。クルミとの肉体、精神的なダメージが回復していないことをいいことに、責任を押しつけられる形になったのだった。

「あのような少女に負けるとは、本当に富士の国の至宝なのか疑わしい。」
「見た目と威圧感のはったりだったのではないか!」

シャイブ大臣も怒りの矛先を向ける存在が必要だと思い、そのままにしている。今の久遠は心が壊れて使い物にならないことも要因だった。

最後は、路地裏に放り出されてしまったのだった。

「剣で負けて後は死ぬだけか・・」

そこに通りかかったのが、鈴多だった。鈴多はアリスの付き人のような感じに結局なっており、アリスがクルミと修行とのことで休みになったのだった。

なので、実家に父親の様子を見に行っていた。

実家から、通えばいいのだがそれを父親がよしとはしなかった。

「ここは、与太郎様の屋敷には遠すぎる。何か会った時に一番に駆けつけれるように近くに住みなさい!」と鈴多に厳しい対応をしたのだった。母親は複雑な顔をしていた。

他の一族の立場も考えてのことだった。みな苦しんでいる時に申し訳なかったからとの理由が強かった。また少しでもはやく強い男になって欲しいとの願いもあった。

鈴多も理解しているようで、素直に従った。屋敷近くの安い宿で寝泊まりをしている。

路地裏に、犬でもいるのかと思ったのだった鈴多は人を見つけたのだった。動けなくなっていたので怪我をしているのかと急いでかけよった。

「うあっ!」
鈴多は、久遠を覚えていた。どうしようかと考えていると

「お前か・・・」
虚ろな目で久遠が話しかけた。
久遠は最後は、こんなもんだろうと悟った。あの時のガキか、殺しとくべきだったな。まぁもういい好きにしろ。そう思いながら、気絶した。

鈴多は、考え込むと。久遠を引きずりながら運ぶことにした。
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