500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

文字の大きさ
80 / 107

【第80話】ラムリス皇帝

しおりを挟む
科学の国トルゴラムでは、富士の国への侵攻、占領に国民は興奮していた。

国では、富士の国への移民を募っていた。自然環境もよく、貴族の別荘地として切り売りされている状況だった。

トルゴラムは食料自給率が低く、富士の国を占領したことで改善されるはずだった。

「生産するものが少なく、思うように食料の改善が進んでおりません。」
生産を取仕切る大臣の1人が報告をした。

報告するのはこの国の皇帝ラムリス。
王座に座り会議の話を聞いていた。

「まったく、単純に攻めればいいというわけではないと言ったではないか?」
ラムリス皇帝が発言した。

「申し訳ございません。戦場は時として思いもよらない方向に進むことが多いのです。」
今回富士の国への侵攻作戦を指揮した、ワーグル隊長が説明をした。

「開国派に協力をして、友好国としての地位を気づくのが目的だったのではなかったか?」
さらにラムリス皇帝が追求した。

そこに軍事を取仕切る大臣が声をかける。
「ラルセット公国、竜神王国の邪魔が入り、計画を変更を余儀なくされたのは仕方がないかと思います。」

「それに富士の国から、新興国のカリディアというところに人が流れております。それは聖女クルミというものが統治する国のようでございます。」

「カリディアのことは聞いている。ラルセット公国、竜神王国が援助していることもな。その聖女クルミの強さはどうなのだ?」

ワーグル隊長が説明をする。
「規格外の強さかと、冒険者としてもギルドからSランクを与えられております。」

参加者たちがざわつく。

「Sランクは複数の大国の国主からの推薦が必要だったな?どの国が推薦したのだ?」

「ラルセット公国、竜神王国、ナオルグ王国でございます。」

ラムリス皇帝は考える、ラルセット公国、竜神王国はカリディアを支援しているから分かるが、ナオルグ王国とはどのようなつながりがあるのだ。

人間、亜人からも指示を受ける聖女クルミと何者だ。

「カリディアに攻め込むのは用意ではないということか?」

軍務大臣がワーグル隊長に質問をする。

「こちらも相当な被害を覚悟しないといけないかと、2人の化け物相手になるので。」

カーグシン竜王、聖女クルミのことだった。

「それなら、次はナオルグ王国か。」
軍務大臣が発言をする。

「その短絡的な考えをやめよ。まずは関係を、改善して交易の強化はできないのか?」

「お言葉ですが、皇帝。それは今までの歴史的に厳しいかと思います。」

「歴史的なことは世が一番わかっておるわ。しかし乗り越える努力をまずはしろと言っておるのだ。」

「善処いたします。」

軍務大臣の発言がする気がないことはラムリス皇帝は分かっていた。

トルゴラムは、民主的な国でその為経済的格差が拡大してしまっている現状だった。

そして政治も皇帝とは名ばかりで、大臣達の賛成、協力がないと成り立たないし皇帝よりも強い軍事力、資金力を持っている大臣もいたのだった。

ラムリス皇帝は、軍務大臣の暴走に頭を悩ませていた。



表面上の会議は終わった。
軍務大臣の部屋にはワーグル隊長がいた。
「今回の働き見事だった。」
「ありがたきお言葉。」

「お前をトルゴラムの軍総司令に任命することにした。次の狙いは分かっているな?」

「あの魔物の国でございますね。すでに準備を開始しております。」

「それと、あの悪魔共の力も今回は使うことにした。」

「それならば、面白いことが起きますな。」

こうして、ナオルグ王国への侵攻が決定したのだった。


ラムリス皇帝は裸の王様であることを理解していた。

皇帝と言っても先代やその前の先代が財を使いすぎて、窮地に立っていたのだった。

科学技術での使用権なども売ってしまい、それによって大臣達が力をつけてしまったのだった。

国は豊かになったが、科学の力に溺れ
国民が辛いことやきついことは、亜人の奴隷や他国の労働者を利用する歪な社会ができてしまった。

「このままでは、ナオルグ王国も滅ぼしかねない。これを止めるにはどうすればいいのか・・・」

先程の会議で話にあがった、聖女クルミはどうだろう。力になってはくれないだろうか。皇帝は考えた。

「マルキースはいるか?」
「は!」

隠密の情報収集を頼む者だった。
皇帝の影とも呼ばれていた。

「聖女クルミについて調べてほしい。協力者になりえるのかどうか。」

「承知いたしました。」
マルキースは消えた。

皇帝としてもこのままではいけないと感じていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛する義兄に憎まれています

ミカン♬
恋愛
自分と婚約予定の義兄が子爵令嬢の恋人を両親に紹介すると聞いたフィーナは、悲しくて辛くて、やがて心は闇に染まっていった。 義兄はフィーナと結婚して侯爵家を継ぐはずだった、なのにフィーナも両親も裏切って真実の愛を貫くと言う。 許せない!そんなフィーナがとった行動は愛する義兄に憎まれるものだった。 2023/12/27 ミモザと義兄の閑話を投稿しました。 ふわっと設定でサクっと終わります。 他サイトにも投稿。

【短編】将来の王太子妃が婚約破棄をされました。宣言した相手は聖女と王太子。あれ何やら二人の様子がおかしい……

しろねこ。
恋愛
「婚約破棄させてもらうわね!」 そう言われたのは銀髪青眼のすらりとした美女だ。 魔法が使えないものの、王太子妃教育も受けている彼女だが、その言葉をうけて見に見えて顔色が悪くなった。 「アリス様、冗談は止してください」 震える声でそう言うも、アリスの呼びかけで場が一変する。 「冗談ではありません、エリック様ぁ」 甘えた声を出し呼んだのは、この国の王太子だ。 彼もまた同様に婚約破棄を謳い、皆の前で発表する。 「王太子と聖女が結婚するのは当然だろ?」 この国の伝承で、建国の際に王太子の手助けをした聖女は平民の出でありながら王太子と結婚をし、後の王妃となっている。 聖女は治癒と癒やしの魔法を持ち、他にも魔物を退けられる力があるという。 魔法を使えないレナンとは大違いだ。 それ故に聖女と認められたアリスは、王太子であるエリックの妻になる! というのだが…… 「これは何の余興でしょう? エリック様に似ている方まで用意して」 そう言うレナンの顔色はかなり悪い。 この状況をまともに受け止めたくないようだ。 そんな彼女を支えるようにして控えていた護衛騎士は寄り添った。 彼女の気持ちまでも守るかのように。 ハピエン、ご都合主義、両思いが大好きです。 同名キャラで様々な話を書いています。 話により立場や家名が変わりますが、基本の性格は変わりません。 お気に入りのキャラ達の、色々なシチュエーションの話がみたくてこのような形式で書いています。 中編くらいで前後の模様を書けたら書きたいです(^^) カクヨムさんでも掲載中。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?

水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。 日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。 そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。 一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。 ◇小説家になろう、ベリーズカフェにも掲載中です! ◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています

私、お母様の言うとおりにお見合いをしただけですわ。

いさき遊雨
恋愛
お母様にお見合いの定石?を教わり、初めてのお見合いに臨んだ私にその方は言いました。 「僕には想い合う相手いる!」 初めてのお見合いのお相手には、真実に愛する人がいるそうです。 小説家になろうさまにも登録しています。

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!

ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」 それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。 挙げ句の果てに、 「用が済んだなら早く帰れっ!」 と追い返されてしまいました。 そして夜、屋敷に戻って来た夫は─── ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。

処理中です...