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帰宅部だってモテたい
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県立森林木高校、通称の六本木高校という呼ばれ方をすると一気に夜っぽい雰囲気を感じるこの高校には絶対勢力が存在する。それは2人のモテ男を取り囲むファンクラブである。
野球部のエースの烏咲、その爽やかなルックスと優しい性格は数々の女の子を虜にする。
バスケ部のキャプテンの四天王里、その風格とクールな性格で女の子のハートを掴む王子様。
この学校は実質、この2人の男によって支配されているといっても過言ではないので……!!
「待て待て待てコラ。過言だわ、過言すぎるわ。」
牛崎(うしざき)晃(あきら)は口を開くと話し手であった曾魔(ぞま)太陽(たいよう)に得意芸のツッコミを始めた。
「そんな森林木高校に通うとある3人の生徒に紛れた男たち。森林木高校をあるべき姿に戻すために今拳を掲げる……!!」
「掲げないから! 俺らただの帰宅部だよね?」
「なあゾーマ。今の六本木のくだり即興で作ったのか?」
「よくぞ聞いたドックよ、なんとなんとそれは入学式から温めてきたネタだ。」
ドックもとい犬岡(いぬおか)隼也(しゅんや)が感涙するようなテンションでゾーマこと曾魔に問うと、ゾーマはドヤ顔仁王立ちで返答した。
「そんなことをドヤ顔で言うのはやめろ。こっちが恥ずかしいわ。」
「ミルクよ、生き恥晒してるおまえが今さら何を恥じる?」
「しばくよおまえ?」
ぽんと肩に手を置いて言う犬岡に牛崎がイラッとしていると3人の真ん中を歩いて下校していた曾魔が急に足を止めた。
「どうしたんだよゾーマ?」
「腹でも痛いのか?」
心配する2人をよそに曾魔は大きく限界まで息を吸ってみせる。そして体をのけぞるようにして、
「モテたあああああああい!!!!」
突然魂の叫びをあげた。
「いや何急にこんな道中で叫び出してんだよ!」
「なんかぶっちゃけ烏咲と四天王里モテすぎじゃね? って考え出したら叫びたい衝動に駆られた。」
「駆られねえよ! どんなセンサーしてるんだおまえの体は!」
すると突然犬岡も足を止める。
「……モテたあああああ」
「うるせええ!!!」
既に犬岡の行動を読んでいた牛崎は犬岡が叫びだすとすぐにそれを遮る。
「いやー、ゾーマの話聞いてたら叫びたくなって。」
「だからなんでだよ!」
「でもよミルク。おまえだってモテたいだろ?」
「そ、それは……まあ。」
「そう。男子高校生はいつだってモテモテになりたいんだよ。これは最早男として生まれた性なんだ。」
「ゾーマ? マジな顔していきなり何を語り出してんの?」
曾魔のテンションに乗り遅れる牛崎をよそに犬岡は深くうなずいている。
「てことで今日の議題はどうすればモテモテになれるのかだ。」
「今日の議題って何? そんなのしてたっけ?」
「じゃあまずモテ男である烏咲と四天王里の魅力についてあげていこう。」
「はいっ!」
戸惑う牛崎をまたも置いてきぼりにして謎の議論がスタートする。
「じゃあまずはミルク! 烏咲と四天王里、2人共通の魅力を3秒で2000個言ってみろ。」
「いや物理的に無理なやつ! てか今の流れでトップバッター俺っすか?」
「この貧弱者があ! だから裏で俺たちにドラみちゃんって呼ばれるんだよ。」
「今すぐやめてくれる!? てかなんでドラみちゃん?」
なんやかんやと曾魔と牛崎が揉めているとドサリという音が聞こえてきて2人とも視線を向ける。すると犬岡が背中に背負っていたはずのカバンがアスファルトに打ちつけられ、犬岡本体は小刻みに震える自身の手を驚愕の表情で見つめていた。
「気づいちまった……。」
「ドッグ!?」
「ドッグ、まさかおまえ……。」
「ああ。烏咲と四天王里の2人に共通するモテ男要素。つまりモテ男の真理にたどり着いたーーー!!」
「ドドンッ!!」
「セルフ効果音?」
なんなんだほんと、コイツらのカオスなテンションは。と牛崎が呆れていると犬岡が自分の考えの説明を始めた。
「確かに2人は顔がカッコいいし、スタイル抜群で運動も得意だ。だがモテ男の真理は別のところにある!」
「お、教えてくれ先生! モテ男の真理はなんなんだ? オイラはなりてえんだ、モテモテに!」
「何地方の少年だよ!」
「はい、いいですくぁ? 1度しか言わないのでよく聞いてくだすぁい。」
「何地方の教師だよ!」
「ずばり、モテ男の真理とは! キャラクターである!!」
犬岡の声は車道を挟むようにして店が立ち並ぶ学校から駅に行くまでの道に響き渡る。
「キャ、キャラだと!?」
「は? キャラ? 何それ?」
曾魔と牛崎の反応は真逆そのものだった。
「まあわかりやすく言ってしまえば性格って言葉に落ち着くんだがそんなに単純なものではない。2人はモテ男の性格、つまりイケメンキャラを備えているのだ!!」
「な、なんてこったパンナコッタ!!」
「ギャグセンが古い! てか、え? 意味わかんないの俺だけ?」
「じゃあミルク、烏咲ってどんなイメージか言ってみて?」
と、犬岡に促されて牛崎は烏咲のイメージを語る。
「えーっと、烏咲はなんかみんなに優しいって感じだな。誰とでも仲良くできる性格というか、みんなに慕われる人当たりがいいヤツだな。」
「そう。恐らく学校中の誰に聞いても同じような返答だろう。そしてそのイメージを要約すると!」
「すると?」
「烏咲は王子様キャラである、となる。」
「王子様キャラ?」
「そう。主に乙女ゲームや携帯小説などでよく登場する女子にモテる性格の1つだよ。」
きょとんとした顔の2人に犬岡は懇切丁寧な説明をする。
「じゃあ四天王里のキャラは?」
「四天王里の女子に優しくすることなく一貫して自己中な態度を取りつつ、負けず嫌いが滲み出てる感じはまさしく俺様キャラだね。」
「つ、つまりドックよ。俺たちもそのキャラをマスターすればモテモテになるということか!?」
食い入るようにして問う曾魔にフッと鼻息を吹いてドヤ顔を決めた犬岡は言う。
「もう俺たちは、今までの冴えない俺たちではない。殻を破る時が来たようだ。」
「よっしゃ! そうと決まれば早速練習だ! ドック、俺たちに似合うキャラを見繕ってくれ。」
「任せろ。ーーー白眼!!!」
「やめろおまえ、木の葉の忍び伝統の一族の技を汚すな!しかも地味にちょっと変顔が面白いし。 往年のファンに殺されるぞ!」
(どんな変顔なのかは読んでいただいている皆様のご想像にお任せします笑 by作者)
「ミルク。そのツッコミ毎度思うけど語彙力が必要だよな。 そんな語彙力に溢れるおまえにぴったりなキャラは、ラッパーだ!!」
「ラッパー? そんなキャラあるのか?」
「ああ。昔ながらのチャラ男キャラの進化系だな。」
「ラッパー、いいんじゃねえか? ミルクにぴったりだ。それにかっけえ!」
「ま、マジ? でも俺ラップやったことないし。」
「練習してみようぜ、練習!」
「お、おお……」
いつになく褒められて若干乗り気になってきた牛崎は言われるがままにラップの練習を始める。
そして時は流れ日は暮れて、いつの間にか運動部の人たちも帰路につくような時間になった。
そんな中森林木高校帰宅部2年の3人は1キロ先の駅にまだたどり着くことなく、道半ばでラップの研究を続けていた。そしてついに、決戦の時が来た。
「ミルク、ここまで厳しい特訓によくぞ耐えた。ラッパーの道を極めたおまえに落ちない女はもういない。 行け、生まれ変わったおまえを世界に知らしめせ!!」
曾魔は牛崎の背中を言葉で押す。牛崎はそれにグッドポーズで答えた。
「ターゲット確認! 年齢推定16~20歳、顔だち美形、髪色茶色、体つきビッチ! 今のミルクにとって申し分ない相手だ!」
「行け! ミルク!!」
「ああ。ちょっくら落としてくるYO。」
言葉少なく牛崎は夕日を背に戦場へ向かう。そしてターゲットを目前にして立ち止まる。
そのオーラに触発されたのか、女はスマホから目線を牛崎へとやる。その機を鍛え抜かれた今の牛崎が見過ごすことはなかった。
牛崎は即座に構えをとる。
ーーーラッパー戦闘態勢の構え!!ーーー
「あの~、なにか用ですか?」
困惑の表情で聞いてくる女を目にもくれず牛崎はビートボックスを奏ではじめる。
「チュッチュクチュッチュクチュ~~! ヘイYO姉ちゃん♪ 遊んでいかねえか♪ 君の瞳に♪ 一目惚れさ♪ 海より深い♪ 空より広い♪ そんな愛を♪ 育みませんか♪ YO♪ 」
決まったあー! 我ながら完璧なラップだ。さあ、PARTY NIGHTの始まりだぜ!!
牛崎は自身の口説き文句に自信を見せる。すると早速黙って聞いていた女が口を開く。
「ーーーは? きっも。何あんた? つーか私彼氏いるから。2度話しかけんな、口くせえんだよこのDOTが。」
……………………………………あれ?? あれれ??
毒を吐き捨てて去っていく女の背中を見ながら牛崎は冷静に状況を判断する。
俺、振られた??
「おいおまえら!! 話が違うじゃねえか! ……ってあれ?」
振り返るとそこに仲間の姿はなかった。
そしてすぐに電車が駅に向かっていくのが見えた。それと同時にスマホにメッセージが入る。
曾魔:電車来そうだったから先駅行った。また明日~!
「…………モテたあああああああい!!!」
牛崎の声は夕焼け空に小さくこだましたのだった。
野球部のエースの烏咲、その爽やかなルックスと優しい性格は数々の女の子を虜にする。
バスケ部のキャプテンの四天王里、その風格とクールな性格で女の子のハートを掴む王子様。
この学校は実質、この2人の男によって支配されているといっても過言ではないので……!!
「待て待て待てコラ。過言だわ、過言すぎるわ。」
牛崎(うしざき)晃(あきら)は口を開くと話し手であった曾魔(ぞま)太陽(たいよう)に得意芸のツッコミを始めた。
「そんな森林木高校に通うとある3人の生徒に紛れた男たち。森林木高校をあるべき姿に戻すために今拳を掲げる……!!」
「掲げないから! 俺らただの帰宅部だよね?」
「なあゾーマ。今の六本木のくだり即興で作ったのか?」
「よくぞ聞いたドックよ、なんとなんとそれは入学式から温めてきたネタだ。」
ドックもとい犬岡(いぬおか)隼也(しゅんや)が感涙するようなテンションでゾーマこと曾魔に問うと、ゾーマはドヤ顔仁王立ちで返答した。
「そんなことをドヤ顔で言うのはやめろ。こっちが恥ずかしいわ。」
「ミルクよ、生き恥晒してるおまえが今さら何を恥じる?」
「しばくよおまえ?」
ぽんと肩に手を置いて言う犬岡に牛崎がイラッとしていると3人の真ん中を歩いて下校していた曾魔が急に足を止めた。
「どうしたんだよゾーマ?」
「腹でも痛いのか?」
心配する2人をよそに曾魔は大きく限界まで息を吸ってみせる。そして体をのけぞるようにして、
「モテたあああああああい!!!!」
突然魂の叫びをあげた。
「いや何急にこんな道中で叫び出してんだよ!」
「なんかぶっちゃけ烏咲と四天王里モテすぎじゃね? って考え出したら叫びたい衝動に駆られた。」
「駆られねえよ! どんなセンサーしてるんだおまえの体は!」
すると突然犬岡も足を止める。
「……モテたあああああ」
「うるせええ!!!」
既に犬岡の行動を読んでいた牛崎は犬岡が叫びだすとすぐにそれを遮る。
「いやー、ゾーマの話聞いてたら叫びたくなって。」
「だからなんでだよ!」
「でもよミルク。おまえだってモテたいだろ?」
「そ、それは……まあ。」
「そう。男子高校生はいつだってモテモテになりたいんだよ。これは最早男として生まれた性なんだ。」
「ゾーマ? マジな顔していきなり何を語り出してんの?」
曾魔のテンションに乗り遅れる牛崎をよそに犬岡は深くうなずいている。
「てことで今日の議題はどうすればモテモテになれるのかだ。」
「今日の議題って何? そんなのしてたっけ?」
「じゃあまずモテ男である烏咲と四天王里の魅力についてあげていこう。」
「はいっ!」
戸惑う牛崎をまたも置いてきぼりにして謎の議論がスタートする。
「じゃあまずはミルク! 烏咲と四天王里、2人共通の魅力を3秒で2000個言ってみろ。」
「いや物理的に無理なやつ! てか今の流れでトップバッター俺っすか?」
「この貧弱者があ! だから裏で俺たちにドラみちゃんって呼ばれるんだよ。」
「今すぐやめてくれる!? てかなんでドラみちゃん?」
なんやかんやと曾魔と牛崎が揉めているとドサリという音が聞こえてきて2人とも視線を向ける。すると犬岡が背中に背負っていたはずのカバンがアスファルトに打ちつけられ、犬岡本体は小刻みに震える自身の手を驚愕の表情で見つめていた。
「気づいちまった……。」
「ドッグ!?」
「ドッグ、まさかおまえ……。」
「ああ。烏咲と四天王里の2人に共通するモテ男要素。つまりモテ男の真理にたどり着いたーーー!!」
「ドドンッ!!」
「セルフ効果音?」
なんなんだほんと、コイツらのカオスなテンションは。と牛崎が呆れていると犬岡が自分の考えの説明を始めた。
「確かに2人は顔がカッコいいし、スタイル抜群で運動も得意だ。だがモテ男の真理は別のところにある!」
「お、教えてくれ先生! モテ男の真理はなんなんだ? オイラはなりてえんだ、モテモテに!」
「何地方の少年だよ!」
「はい、いいですくぁ? 1度しか言わないのでよく聞いてくだすぁい。」
「何地方の教師だよ!」
「ずばり、モテ男の真理とは! キャラクターである!!」
犬岡の声は車道を挟むようにして店が立ち並ぶ学校から駅に行くまでの道に響き渡る。
「キャ、キャラだと!?」
「は? キャラ? 何それ?」
曾魔と牛崎の反応は真逆そのものだった。
「まあわかりやすく言ってしまえば性格って言葉に落ち着くんだがそんなに単純なものではない。2人はモテ男の性格、つまりイケメンキャラを備えているのだ!!」
「な、なんてこったパンナコッタ!!」
「ギャグセンが古い! てか、え? 意味わかんないの俺だけ?」
「じゃあミルク、烏咲ってどんなイメージか言ってみて?」
と、犬岡に促されて牛崎は烏咲のイメージを語る。
「えーっと、烏咲はなんかみんなに優しいって感じだな。誰とでも仲良くできる性格というか、みんなに慕われる人当たりがいいヤツだな。」
「そう。恐らく学校中の誰に聞いても同じような返答だろう。そしてそのイメージを要約すると!」
「すると?」
「烏咲は王子様キャラである、となる。」
「王子様キャラ?」
「そう。主に乙女ゲームや携帯小説などでよく登場する女子にモテる性格の1つだよ。」
きょとんとした顔の2人に犬岡は懇切丁寧な説明をする。
「じゃあ四天王里のキャラは?」
「四天王里の女子に優しくすることなく一貫して自己中な態度を取りつつ、負けず嫌いが滲み出てる感じはまさしく俺様キャラだね。」
「つ、つまりドックよ。俺たちもそのキャラをマスターすればモテモテになるということか!?」
食い入るようにして問う曾魔にフッと鼻息を吹いてドヤ顔を決めた犬岡は言う。
「もう俺たちは、今までの冴えない俺たちではない。殻を破る時が来たようだ。」
「よっしゃ! そうと決まれば早速練習だ! ドック、俺たちに似合うキャラを見繕ってくれ。」
「任せろ。ーーー白眼!!!」
「やめろおまえ、木の葉の忍び伝統の一族の技を汚すな!しかも地味にちょっと変顔が面白いし。 往年のファンに殺されるぞ!」
(どんな変顔なのかは読んでいただいている皆様のご想像にお任せします笑 by作者)
「ミルク。そのツッコミ毎度思うけど語彙力が必要だよな。 そんな語彙力に溢れるおまえにぴったりなキャラは、ラッパーだ!!」
「ラッパー? そんなキャラあるのか?」
「ああ。昔ながらのチャラ男キャラの進化系だな。」
「ラッパー、いいんじゃねえか? ミルクにぴったりだ。それにかっけえ!」
「ま、マジ? でも俺ラップやったことないし。」
「練習してみようぜ、練習!」
「お、おお……」
いつになく褒められて若干乗り気になってきた牛崎は言われるがままにラップの練習を始める。
そして時は流れ日は暮れて、いつの間にか運動部の人たちも帰路につくような時間になった。
そんな中森林木高校帰宅部2年の3人は1キロ先の駅にまだたどり着くことなく、道半ばでラップの研究を続けていた。そしてついに、決戦の時が来た。
「ミルク、ここまで厳しい特訓によくぞ耐えた。ラッパーの道を極めたおまえに落ちない女はもういない。 行け、生まれ変わったおまえを世界に知らしめせ!!」
曾魔は牛崎の背中を言葉で押す。牛崎はそれにグッドポーズで答えた。
「ターゲット確認! 年齢推定16~20歳、顔だち美形、髪色茶色、体つきビッチ! 今のミルクにとって申し分ない相手だ!」
「行け! ミルク!!」
「ああ。ちょっくら落としてくるYO。」
言葉少なく牛崎は夕日を背に戦場へ向かう。そしてターゲットを目前にして立ち止まる。
そのオーラに触発されたのか、女はスマホから目線を牛崎へとやる。その機を鍛え抜かれた今の牛崎が見過ごすことはなかった。
牛崎は即座に構えをとる。
ーーーラッパー戦闘態勢の構え!!ーーー
「あの~、なにか用ですか?」
困惑の表情で聞いてくる女を目にもくれず牛崎はビートボックスを奏ではじめる。
「チュッチュクチュッチュクチュ~~! ヘイYO姉ちゃん♪ 遊んでいかねえか♪ 君の瞳に♪ 一目惚れさ♪ 海より深い♪ 空より広い♪ そんな愛を♪ 育みませんか♪ YO♪ 」
決まったあー! 我ながら完璧なラップだ。さあ、PARTY NIGHTの始まりだぜ!!
牛崎は自身の口説き文句に自信を見せる。すると早速黙って聞いていた女が口を開く。
「ーーーは? きっも。何あんた? つーか私彼氏いるから。2度話しかけんな、口くせえんだよこのDOTが。」
……………………………………あれ?? あれれ??
毒を吐き捨てて去っていく女の背中を見ながら牛崎は冷静に状況を判断する。
俺、振られた??
「おいおまえら!! 話が違うじゃねえか! ……ってあれ?」
振り返るとそこに仲間の姿はなかった。
そしてすぐに電車が駅に向かっていくのが見えた。それと同時にスマホにメッセージが入る。
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