5 / 33
青崎真司郎と無断欠席
しおりを挟む
「青崎~! おまえ今日も女王様とデートかよ! おまえばっかりいい思いしやがってー!」
ぶーぶーと俺に文句垂れるのはクラスメートの堀川だ。
「だからデートじゃねえて。奉仕活動。ゴミ拾わされてんだよ。」
「というか青崎。今日星宮学校に来てないっぽいぞ?」
携帯を触りながら言うのは同じくクラスメートの末高。
「え? そうなのか?」
「おう。今星宮と同じクラスのゆいかに確認とった。」
「末高! おまえ何人の女子とSNSで繋がれば気がすむんだあ!!」
「なんでもあの星宮が学校に連絡無しで休んだってちょっと話題になってるみたいだぜ? 堀川うるさい。 」
「うるさいとはなんだ!!おまえら女の子と繋がりやがって!!誰が俺を差し置いて青春することを許可した!?」
「昨日別れるまでは変わった様子なかったと思うけど。 堀川うるさい。」
まさかとは思うがあのあとなんかあったのか? いやけど家はすぐ近くだって言っていたし、何よりあいつは生徒会員だ。その辺のチンピラに簡単に負けるとは思えない。
「おい!! 2人して俺を除け者にするなんてひどいじゃないか!! 泣くぞ!?」
「「堀川うるせえ!!!」」
俺と末高の怒鳴り声は綺麗なハーモニーを教室中に響かせた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
時刻は16時30分。念のためと思って一応生徒会室を訪れてみたものの、約束の時間を30分過ぎても星宮は現れなかった。
それはそうか。学校休んでるくらいだ。来るはずない。
……だが、あの星宮が無断欠席なんてするか? ただの体調不良ならいいが。
とりあえず生徒会室を離れることにして、俺は昇降口へと向かう。
「つーか、この場合奉仕活動はどうなるんだ?」
星宮がいないんだし今日は中止でいいのだろうか? けど罰則は3日間の奉仕活動であるわけで星宮が来るか来ないかは関係ないのだろうか。
「……あとで文句言われるのも面倒だし、家に行ってみるか。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
星宮の家の近くまでは2日連続で行っているので、割とすぐに星宮の家を見つけることはできた。
「待って。いざついたらちょっと緊張してきたんだけど。いきなり来たら不審者扱いされんじゃねえか? てかちょっと家デカくない?」
インターホンの前で俺はしのごの言いまくる。
「あら? 柳ちゃんのお友達?」
「うわあ!?」
完全に自分だけの世界にのめり込んでしまっていて後ろのおばちゃんの気配に気がついていなかった。
突然話しかけられたから変な声出しちまったじゃねえか。
「あらごめんなさい。脅かすつもりはなかったのよ。 私は星宮さん家のお隣に住む吉野です。」
「あーっと、今日星宮柳さん見ました?」
「いつも通り朝、制服着てゴミ出ししてたわよ? 」
朝出て行っただと……!?
ーーーまた続きしような~、絶対に。
そう言ったあの男の姿が脳裏に浮かんだ。
「白松つったか? あいつとはガチやり合う必要があるみたいだな。」
俺の拳は自然と握られる。そして俺は一度深呼吸をすると神経を研ぎ澄ませる。
「俺の鼻を舐めるなよ……!!」
そう言って俺は鼻から大きく息を吸い、走り出した。
ぶーぶーと俺に文句垂れるのはクラスメートの堀川だ。
「だからデートじゃねえて。奉仕活動。ゴミ拾わされてんだよ。」
「というか青崎。今日星宮学校に来てないっぽいぞ?」
携帯を触りながら言うのは同じくクラスメートの末高。
「え? そうなのか?」
「おう。今星宮と同じクラスのゆいかに確認とった。」
「末高! おまえ何人の女子とSNSで繋がれば気がすむんだあ!!」
「なんでもあの星宮が学校に連絡無しで休んだってちょっと話題になってるみたいだぜ? 堀川うるさい。 」
「うるさいとはなんだ!!おまえら女の子と繋がりやがって!!誰が俺を差し置いて青春することを許可した!?」
「昨日別れるまでは変わった様子なかったと思うけど。 堀川うるさい。」
まさかとは思うがあのあとなんかあったのか? いやけど家はすぐ近くだって言っていたし、何よりあいつは生徒会員だ。その辺のチンピラに簡単に負けるとは思えない。
「おい!! 2人して俺を除け者にするなんてひどいじゃないか!! 泣くぞ!?」
「「堀川うるせえ!!!」」
俺と末高の怒鳴り声は綺麗なハーモニーを教室中に響かせた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
時刻は16時30分。念のためと思って一応生徒会室を訪れてみたものの、約束の時間を30分過ぎても星宮は現れなかった。
それはそうか。学校休んでるくらいだ。来るはずない。
……だが、あの星宮が無断欠席なんてするか? ただの体調不良ならいいが。
とりあえず生徒会室を離れることにして、俺は昇降口へと向かう。
「つーか、この場合奉仕活動はどうなるんだ?」
星宮がいないんだし今日は中止でいいのだろうか? けど罰則は3日間の奉仕活動であるわけで星宮が来るか来ないかは関係ないのだろうか。
「……あとで文句言われるのも面倒だし、家に行ってみるか。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
星宮の家の近くまでは2日連続で行っているので、割とすぐに星宮の家を見つけることはできた。
「待って。いざついたらちょっと緊張してきたんだけど。いきなり来たら不審者扱いされんじゃねえか? てかちょっと家デカくない?」
インターホンの前で俺はしのごの言いまくる。
「あら? 柳ちゃんのお友達?」
「うわあ!?」
完全に自分だけの世界にのめり込んでしまっていて後ろのおばちゃんの気配に気がついていなかった。
突然話しかけられたから変な声出しちまったじゃねえか。
「あらごめんなさい。脅かすつもりはなかったのよ。 私は星宮さん家のお隣に住む吉野です。」
「あーっと、今日星宮柳さん見ました?」
「いつも通り朝、制服着てゴミ出ししてたわよ? 」
朝出て行っただと……!?
ーーーまた続きしような~、絶対に。
そう言ったあの男の姿が脳裏に浮かんだ。
「白松つったか? あいつとはガチやり合う必要があるみたいだな。」
俺の拳は自然と握られる。そして俺は一度深呼吸をすると神経を研ぎ澄ませる。
「俺の鼻を舐めるなよ……!!」
そう言って俺は鼻から大きく息を吸い、走り出した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる