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はじめに
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とある世界の、とある大陸の片隅に、四方を深い森で囲まれたイオリス王国という国がありました。
この国には昔から魔法というものが存在し、他の国にはない独自の文化を遂げております。
魔法は火、水、風、土の四元素からなり、ほぼ全ての国民は、この元素を元に皆何らかの魔法が使えるのです。
しかしながら、ほぼ全てと申し上げましたのは、例外も存在するからでございます。
魔法の元となる魔力量の違いももちろんございますが、魔力を持っているならば、まだ良いのです。 元々魔力を持たずして生まれてくる者も極稀に存在してしまうのも事実。
魔力なしの判定をされてしまうと、それは悲惨な現実が待ち受けております。
この国は貴族制度をとっておりますが、貴族であろうとなかろうと、すぐさま家族から離され、有無を言わさず奴隷落ちにされるのです。
家族としても、それは大変な不名誉となりますから、文句の言いようがありません。それどころか、生まれた子供は最初から居ない者、存在が無かった事にさえされてしまう始末。
「奴隷としてでも生きていられるだけ有難いと思え」
などど罵倒する親さえいるのです。
そんなイオリス王国ですが、昨今は少々事情が変化しているようです。
なんでも、国民の保有する魔力量が全体的に減少しているとか、いないとか。
国のお偉い方々が慌てているようです。
それはそのはず。何しろ魔法はこの国の誇りであり、他国にとっては脅威。 そのお陰もあって、さほど大きくもないというのに、この国は他国に攻め入られる事もなく平和に過ごせているのですから。
まあ、この国を囲む深い森には、他の国にはいないような魔物もうじゃうじゃと存在しますから、この国を欲しいという酔狂な国もないのでしょうけれど。
変にプライドが高くて国交も断絶状態ですしね。
付き合う価値のある国はない。と、お偉方は考えていらっしゃるようですけれど、それは相手方も同じでございましょうね。
どういうわけか、魔力の強い者を王にすれば良い。などという話も持ち上がっているようですけれど。
これには、現国王ヘリオ·イオリスが顔面蒼白になっておりましたわ。
ここだけの話、彼の魔力は大したことはありませんもの。
ですが人間性を鑑みると、魔力のあるなしに関わらず彼が国王でない方が国民にとってはよろしいように思いますわ。 彼は少々利己的な人間でごさいますもの。
ともかく貴族平民問わず、国を挙げて魔力の強い者を集めているのは事実のようです。 そんな中、特に国が探している人物がおりました。
最近、彗星の如く現れた女性だそうで。
彼女は、並の魔法騎士であれば、倒すのに十人は必要であろうと思われる魔物を、一瞬で倒したという強者だそうですわ。
頼まれてもいないのに、魔物討伐の現場に突然現れては、親の仇の如く魔物を瞬殺して消えて行く。
まさに神出鬼没。
彼女の通り抜けた後には魔物の死骸しか残らないのだとか。
ところが。 魔物のいるところ彼女あり。と、言われるほどであるにも関わらず、誰も彼女が何処の誰だかを知らない。
分かることといえば燃えるような赤い髪だということくらい。
彼女の圧倒的な魔力量と、魔物を倒すまでの速さから、人は彼女を「疾風の魔女」と、呼んでいるらしいですわ。 若しくは、その容姿から「赤の魔女」と。
最近では彼女を心酔する者まで現れ、彼女をひと目見る為だけに魔物討伐に加わる輩がいるとか、いないとか。
どちらにしても、彼女は今日も何処かで魔物を倒しているに違いないですわ。魔物を罵倒する声が聞こえますもの。
あ、そうそう。彼女は美しいお顔をされていますが、言葉遣いはあまりよろしくないですわね。
そこの貴方様。よろしければ、何処かで彼女にお会いしたらお伝え下さる?
「性別、年齢は関係なく、言葉遣いは大事ですわよ」って。
わたくし?わたくしは、ただ見守るだけの傍観者ですもの。ここから見ているだけに留めておきますわ。
もしお時間がお有りなら、 貴方様にも最後まで見守って頂けると有難く存じますわ。
この国には昔から魔法というものが存在し、他の国にはない独自の文化を遂げております。
魔法は火、水、風、土の四元素からなり、ほぼ全ての国民は、この元素を元に皆何らかの魔法が使えるのです。
しかしながら、ほぼ全てと申し上げましたのは、例外も存在するからでございます。
魔法の元となる魔力量の違いももちろんございますが、魔力を持っているならば、まだ良いのです。 元々魔力を持たずして生まれてくる者も極稀に存在してしまうのも事実。
魔力なしの判定をされてしまうと、それは悲惨な現実が待ち受けております。
この国は貴族制度をとっておりますが、貴族であろうとなかろうと、すぐさま家族から離され、有無を言わさず奴隷落ちにされるのです。
家族としても、それは大変な不名誉となりますから、文句の言いようがありません。それどころか、生まれた子供は最初から居ない者、存在が無かった事にさえされてしまう始末。
「奴隷としてでも生きていられるだけ有難いと思え」
などど罵倒する親さえいるのです。
そんなイオリス王国ですが、昨今は少々事情が変化しているようです。
なんでも、国民の保有する魔力量が全体的に減少しているとか、いないとか。
国のお偉い方々が慌てているようです。
それはそのはず。何しろ魔法はこの国の誇りであり、他国にとっては脅威。 そのお陰もあって、さほど大きくもないというのに、この国は他国に攻め入られる事もなく平和に過ごせているのですから。
まあ、この国を囲む深い森には、他の国にはいないような魔物もうじゃうじゃと存在しますから、この国を欲しいという酔狂な国もないのでしょうけれど。
変にプライドが高くて国交も断絶状態ですしね。
付き合う価値のある国はない。と、お偉方は考えていらっしゃるようですけれど、それは相手方も同じでございましょうね。
どういうわけか、魔力の強い者を王にすれば良い。などという話も持ち上がっているようですけれど。
これには、現国王ヘリオ·イオリスが顔面蒼白になっておりましたわ。
ここだけの話、彼の魔力は大したことはありませんもの。
ですが人間性を鑑みると、魔力のあるなしに関わらず彼が国王でない方が国民にとってはよろしいように思いますわ。 彼は少々利己的な人間でごさいますもの。
ともかく貴族平民問わず、国を挙げて魔力の強い者を集めているのは事実のようです。 そんな中、特に国が探している人物がおりました。
最近、彗星の如く現れた女性だそうで。
彼女は、並の魔法騎士であれば、倒すのに十人は必要であろうと思われる魔物を、一瞬で倒したという強者だそうですわ。
頼まれてもいないのに、魔物討伐の現場に突然現れては、親の仇の如く魔物を瞬殺して消えて行く。
まさに神出鬼没。
彼女の通り抜けた後には魔物の死骸しか残らないのだとか。
ところが。 魔物のいるところ彼女あり。と、言われるほどであるにも関わらず、誰も彼女が何処の誰だかを知らない。
分かることといえば燃えるような赤い髪だということくらい。
彼女の圧倒的な魔力量と、魔物を倒すまでの速さから、人は彼女を「疾風の魔女」と、呼んでいるらしいですわ。 若しくは、その容姿から「赤の魔女」と。
最近では彼女を心酔する者まで現れ、彼女をひと目見る為だけに魔物討伐に加わる輩がいるとか、いないとか。
どちらにしても、彼女は今日も何処かで魔物を倒しているに違いないですわ。魔物を罵倒する声が聞こえますもの。
あ、そうそう。彼女は美しいお顔をされていますが、言葉遣いはあまりよろしくないですわね。
そこの貴方様。よろしければ、何処かで彼女にお会いしたらお伝え下さる?
「性別、年齢は関係なく、言葉遣いは大事ですわよ」って。
わたくし?わたくしは、ただ見守るだけの傍観者ですもの。ここから見ているだけに留めておきますわ。
もしお時間がお有りなら、 貴方様にも最後まで見守って頂けると有難く存じますわ。
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