4 / 38
第1章
第3話 絶望
しおりを挟む
さっき立てた予想(悪夢との関係性)は、偶然と割り切って今日も学校に行くことにした。
ピンポーン
「歩夢くんいます?」
インターホンを確認すると、霞がいつものように待っていた。
「ああ、おはよう。」と無愛想な挨拶を返し、家を出る。
もう外は雨が降っておらず、傘は持って行かないことにした。天気予報でも今日はもう降らないらしい。
入学時から何百回と歩いた道をいつものように黙々と歩く。
商店街を抜け、3分程歩くと僕の学校がある。僕の学校は「神奈川県立相模第二高等学校」通称二校。
僕が志望した理由は家から一番近いからという理由ーそこそこ頭もよかったので、推薦も遭ったのだがそれを押し切ってーだがその割には設備がと整っている。去年ようやく創立10年を迎えた。
でも今日はいつもと違った。
いつもうるさいくらいの学校が今日はすごくいや、不気味なくらい静かだった。
「ねぇ、あれって。」
霞の視線の先に目をやる。
僕は目の前に広がる光景に絶望するしかなかった。
校舎へと続く道に無数の生徒の怪我人(死人とは断定できないので怪我人)
とその中心に必ず傘があった。
どれも無傷で放置されていた。
だが不自然な点は必ず傘が開かれていること。
傘の色は様々だったが、色によって
赤の傘には、それを中心に火災の痕が。
黄の傘には、それを中心に電気痕が。
青の傘には、それを中心に侵食の痕が。
黒の傘には、それを中心に爆破痕があった。
何故かビニール傘には痕がなかった。
そして閉じられている傘にはなんの痕もなく、高確率で傷が付いていた。
値段が高そうな傘には大きな力(被害の痕が大きい)が付与されるようで、大量生産されていそうな1000~1500
円くらいの傘の周りの人たちは軽傷(軽傷といっても動けてなさそうなので骨折と擦り傷、捻挫くらいはみんなしている)で済んでいた。
しかし高価そうな傘の中心には生きてるのか死んでいるのかわからないくらい、少なくとも意識は無いような生徒ばかりが転がっていた。
普段の『 触らぬ神に祟りなし』が座右の銘の僕ならこのまま放置していただろうが、流石にこの光景を目の当たりにして突っ立っていられる程僕は人間を捨てていなかったため、バックから携帯を取り出し。
「しょうがないか。」
と言いつつ110番並びに119番をかけた。今日は始業式で先生たちは朝から体育館(校門から一番遠い)にいるためこの事故に誰も気づいていないらしい。
ピンポーン
「歩夢くんいます?」
インターホンを確認すると、霞がいつものように待っていた。
「ああ、おはよう。」と無愛想な挨拶を返し、家を出る。
もう外は雨が降っておらず、傘は持って行かないことにした。天気予報でも今日はもう降らないらしい。
入学時から何百回と歩いた道をいつものように黙々と歩く。
商店街を抜け、3分程歩くと僕の学校がある。僕の学校は「神奈川県立相模第二高等学校」通称二校。
僕が志望した理由は家から一番近いからという理由ーそこそこ頭もよかったので、推薦も遭ったのだがそれを押し切ってーだがその割には設備がと整っている。去年ようやく創立10年を迎えた。
でも今日はいつもと違った。
いつもうるさいくらいの学校が今日はすごくいや、不気味なくらい静かだった。
「ねぇ、あれって。」
霞の視線の先に目をやる。
僕は目の前に広がる光景に絶望するしかなかった。
校舎へと続く道に無数の生徒の怪我人(死人とは断定できないので怪我人)
とその中心に必ず傘があった。
どれも無傷で放置されていた。
だが不自然な点は必ず傘が開かれていること。
傘の色は様々だったが、色によって
赤の傘には、それを中心に火災の痕が。
黄の傘には、それを中心に電気痕が。
青の傘には、それを中心に侵食の痕が。
黒の傘には、それを中心に爆破痕があった。
何故かビニール傘には痕がなかった。
そして閉じられている傘にはなんの痕もなく、高確率で傷が付いていた。
値段が高そうな傘には大きな力(被害の痕が大きい)が付与されるようで、大量生産されていそうな1000~1500
円くらいの傘の周りの人たちは軽傷(軽傷といっても動けてなさそうなので骨折と擦り傷、捻挫くらいはみんなしている)で済んでいた。
しかし高価そうな傘の中心には生きてるのか死んでいるのかわからないくらい、少なくとも意識は無いような生徒ばかりが転がっていた。
普段の『 触らぬ神に祟りなし』が座右の銘の僕ならこのまま放置していただろうが、流石にこの光景を目の当たりにして突っ立っていられる程僕は人間を捨てていなかったため、バックから携帯を取り出し。
「しょうがないか。」
と言いつつ110番並びに119番をかけた。今日は始業式で先生たちは朝から体育館(校門から一番遠い)にいるためこの事故に誰も気づいていないらしい。
0
あなたにおすすめの小説
短編 お前なんか一生結婚できないって笑ってたくせに、私が王太子妃になったら泣き出すのはどういうこと?
ヨルノソラ
恋愛
「お前なんか、一生結婚できない」
そう笑ってた幼馴染、今どんな気持ち?
――私、王太子殿下の婚約者になりましたけど?
地味で冴えない伯爵令嬢エリナは、幼い頃からずっと幼馴染のカイルに「お前に嫁の貰い手なんていない」とからかわれてきた。
けれどある日、王都で開かれた舞踏会で、偶然王太子殿下と出会い――そして、求婚された。
はじめは噂だと笑っていたカイルも、正式な婚約発表を前に動揺を隠せない。
ついには「お前に王太子妃なんて務まるわけがない」と暴言を吐くが、王太子殿下がきっぱりと言い返す。
「見る目がないのは君のほうだ」
「私の婚約者を侮辱するのなら、貴族であろうと容赦はしない」
格の違いを見せつけられ、崩れ落ちるカイル。
そんな姿を、もう私は振り返らない。
――これは、ずっと見下されていた令嬢が、運命の人に見初められる物語。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる