傘に魔法が宿ったら

ゆず太郎

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第1章

第4話 関係性

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パトカー、救急車は10分もかからずに着いた、始業式は30分遅れだったが始まった。しかし事故の被害にあった生徒は病院送りとなったため全校生徒の1割が欠席するという異例の事態となった。
この事件があっても普通に始業式が行われているのは(30分遅れだが)この事件で学校側に責任が全くと言っていいほどないことと、今日の天気で外に出ると逆に被害に巻き込まれる可能性があると判断してのことだろう。何が凶器か見当がついているのはおそらく警察と僕だけだ。といっても警察の中でも通報を受け、駆けつけて現場の情報を得た者と報告を受けた警察のトップクラスの人間くらいだろうが。
子供の頃から薄々感じてはいたが、まさか自分がここまで巻き込まれ体質だとは思わなかった。しかも警察の極少数の人間しか手に入れてない情報をいち早く手に入れて駆けつけた警察に事情説明をしてのも僕である。
そんな事を考えていると、
「神無月くん?ちゃんと先生のお話聞かなきゃダメだよ?」
「なんだ霞かぁ…びっくりさせるなよ~」
「歩夢がちゃんと先生の話聞かないんだもん。しかも私学級委員だし。」
「そりゃご苦労様です。」
などと他愛もない会話をしているうちに始業式は終わり、各自教室に戻った。夏休み明けにもかかわらず2時間目から普通に授業があったので10分間の休み時間を最大限に使い今の事件を整理した。今わかっている情報は今日
未明   スクランブル交差点での事件(事故)そして朝の事故。凶器はおそらく傘。
「あぁ⁉︎もう‼︎その傘が問題なんだじゃないか~⁉︎」
自分でもびっくりするくらいの大声をあげていた。普段誰も俺のことを気にもしないクラスメートも、なぜか振り向きびっくりした顔をあげている。
そんな声を荒げた覚えはないのだが、クラス中がこんな風な反応なのだから、自覚は全くないが荒げていたのだろう。隣の席の霞もかなり驚いていた。だがノートに気づいた瞬間読んでいた小説に栞を挟み、「何してんの?」という疑問を投げかけてきた。
唐突すぎるため、返答に少々困ったが朝の事故とスクランブル交差点の事件の関係性をまとめている。と正直に答えた。まぁ向こうも大体わかっているようで「ふ~ん」と吐き捨ててからまた読んでいた小説を読み始めていた。
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