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うみし

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プロローグ?

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今夜も始まりました。
夜の6時からスタートするこの番組

いせかぃー

てぃーーー

ぶぃーーー


この番組はご覧の提供でお送りします。

エルドギルド
賢者会
ドコサ・ヘキサ・エンさん




と、テレビをつけたら勝手にスタートした。
いやテレビというものはそもそも勝手に始まるのだが。

うちにもついにテレビが家に来たのだ。
テレビとは、遠くで撮った映像が、電波?というものを通して送られて、画面に写す魔法?技術?らしい。

技術に関してはわからないが、今巷ではかなり騒がれ始めた。ので買ってみた。

というか友人が持ってたので、少し見たらどハマりしてしまったのだ。

実は値段も高くない。いや、宿屋の値段にしてみたら4人パーティで1年くらい風呂付きで入れるくらいの値段なんだが、武器や防具、魔導書なんかに比べたら遥かに安い。

武器や防具はメンテナンスが必要で、使えば修理に出さなきゃならんし、強化するとなると素材を集めて、工房に出して、工賃が取られて、時間をかけて作るので、とかそういうめんどくさい話もありつつの安い、だ。

そういうのはどうでもいいんだ。

早く俺はテレビが見たいんだ。


このテレビと言うものには、惹き付けられる何かがあるのだ。

見なくてはならない。

そんな気持ちにさえさせてくれる。


夜6時なんて、暗くて、飯食って寝るくらいしかやることがないから、楽しみになってるだけなのかもしれないが。
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