【完結】先に求めたのは、

たまこ

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 二人がそんな会話をしていると、妃殿下とミゲルの言い合いも終わったようだった。

「レティ様。今後の社交の場では私もお手伝いさせていただきますわ。味方になってくれそうなご婦人方も紹介しますね」

「ありがとうございます!とても心強いです」

「妃殿下、最低限で良いですからね。最低限ですよ。レティには大事な仕事がありますので」

「はいはい」

 しつこいミゲルに妃殿下もアーネストも苦笑いだ。レティは持参した手作りの焼き菓子を妃殿下へ贈り、別れの挨拶をした後で馬車まで向かう。ミゲルも今日はこのまま屋敷に戻ると言ってレティの隣を歩いた。

「ふふ」

「なんだ?」

「私の大事なお仕事、取り上げないでくれてありがとうございます」

「礼はもう聞いた……それに俺の方こそ」

「だって続けられるとは思っていなくて、嬉しくて何度でも言いたくなるんです」

 レティはミゲルと婚約した時、流石にもう料理は続けられないだろうと腹を括った。公爵夫人が料理なんて有り得ないだろう、と。だが、ミゲルも公爵夫妻も躊躇うことなく料理は続けて良い、寧ろ続けて欲しいと言った。

「今日は何が食べたいですか?」

「またアレを作れ」

「分かりました。ふふ、最近はしょっちゅう作るから腕が上がったように思います」

「……レティが作るものは何だって美味い」

「まぁ!」

 レティがにこにこと微笑むとミゲルはぷいとそっぽを向いた。そしてそのまま、ミゲルは少し強引にレティの手を取った。

「お知り合いの方に見られたら恥ずかしいのではないですか?」

「ふん、構わん」

「ふふ、そうですか。では早く帰りましょうか」

「….ああ」

 早く帰って、料理を作ろう。あなたのために、あなただけのために。

 今日も、明日も、これから先もずっと。

 どれほど私があなたを求めているか伝わるように、想いを込めて。







<先に求めたのは、:完>

 最後までお読みいただきありがとうございました!お気に入り登録、感想、投票、エール、どれも大変励みになりました。心より感謝申し上げます。

 まだ投票していないよ~という方、宜しければ投票よろしくお願いします!

 ……アーネストの物語もいつか完成させますので、その時はまたお付き合いいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
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感想 14

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みんなの感想(14件)

ぱら
2025.02.25 ぱら

完結おめでとう㊗御座います!

毎日作るお料理は明日(未来)のその人を形作るまのだものね☺️

最高のラブレターだね☺️

2025.02.25 たまこ

ぱらさま✨
最後までお読みいただき、また嬉しい感想もありがとうございます❣️
最高のラブレター!素敵な表現です☺️💕
最後まで応援ありがとうございました╰(*´︶`*)╯

解除
キムラましゅろう

完結おめでとうございます🎉
今作もジレジレきゅんきゅん、とっっても面白かったです🥰✨
レティとミゲルが幸せになれて良かった💕
全ては公爵夫妻の手のひらの上✨
両家の親の温かな愛情を端々に感じる作品でした。
本当にありがとうございました✨
お疲れ様です(❁ᴗ͈ˬᴗ͈⸝)つ🍵ソチャデスガ…💕

2025.02.25 たまこ

ましゅろう先生✨
こちらこそ最後までお読みいただき、そして素敵な感想も本当にありがとうございました!。゚(゚´ω`゚)゚。
ジレジレお楽しみいただけて、とても嬉しいです!愛情たっぷりの両親たちでした🎵
最後まで応援いただきありがとうございました❣️

解除
ぱら
2025.02.24 ぱら

🥕トライフル…やはりか!(察してた)
🤭

2025.02.24 たまこ

やっぱり裏で手を回してました🤭

解除

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