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猫の手も、借りたい④
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アルコールが進むほど、俺はますます饒舌になっていった。
咲良さんが、映画オタク全開な俺の話を興味深そうにワクワクした様子で聞いてくれるモノだから、つい話に熱が入る。
しかしこれが、良くなかった。
酔っていたのと、テンションが上がり過ぎたのとで、つい俺は余計な事を口走ってしまったのだ。
「いつかは俺も、撮る側に回りたいんですけどね」
だけど彼女は俺が何者なのか、この時になってもまだ気付いていない感じだったから、一瞬キョトンとしたように俺の顔を凝視した後、ブハッと吹き出した。
「何よ、それ?
まるであなた、自分が俳優さんみたいな口振りになってるけど」
しまった、やらかした!
彼女にとって芹澤 仁は、ただの胡散臭い男なのだ。
......今正体がバレたら、確実に詰む。
だから誤魔化すみたいに席を立ち、何か新しいツマミを用意して来ますと言って、キッチンへと向かった。
***
「この後、どうします?
まだ今なら、ギリギリタクシーを呼ぶ事も出来そうですけど......」
勇気も度胸も無い俺は、情けない事にここまで来てもまだ少し迷っていた。
「仁さんは、どうしたいですか?」
にっこりと微笑み、テーブルの下、彼女は俺の手にそっと触れた。
それに驚き、みっともない事に体がビクッと大きく跳ね上がったのを見て、咲良さんはまたプッと吹き出した。
だけどこうやって聞くって事は、俺にすべて委ねてくれるっていう意味だよな?
だったら俺は、彼女を帰したくない。
......大好きな咲良さんと、一夜を共にしたいに決まってる。
だから覚悟を決め、真剣な表情で告げたのだ。
「あの......咲良さんさえ良ければ、俺、今夜は帰したくないです。
......駄目ですか?」
アルコールが進むほど、俺はますます饒舌になっていった。
咲良さんが、映画オタク全開な俺の話を興味深そうにワクワクした様子で聞いてくれるモノだから、つい話に熱が入る。
しかしこれが、良くなかった。
酔っていたのと、テンションが上がり過ぎたのとで、つい俺は余計な事を口走ってしまったのだ。
「いつかは俺も、撮る側に回りたいんですけどね」
だけど彼女は俺が何者なのか、この時になってもまだ気付いていない感じだったから、一瞬キョトンとしたように俺の顔を凝視した後、ブハッと吹き出した。
「何よ、それ?
まるであなた、自分が俳優さんみたいな口振りになってるけど」
しまった、やらかした!
彼女にとって芹澤 仁は、ただの胡散臭い男なのだ。
......今正体がバレたら、確実に詰む。
だから誤魔化すみたいに席を立ち、何か新しいツマミを用意して来ますと言って、キッチンへと向かった。
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「この後、どうします?
まだ今なら、ギリギリタクシーを呼ぶ事も出来そうですけど......」
勇気も度胸も無い俺は、情けない事にここまで来てもまだ少し迷っていた。
「仁さんは、どうしたいですか?」
にっこりと微笑み、テーブルの下、彼女は俺の手にそっと触れた。
それに驚き、みっともない事に体がビクッと大きく跳ね上がったのを見て、咲良さんはまたプッと吹き出した。
だけどこうやって聞くって事は、俺にすべて委ねてくれるっていう意味だよな?
だったら俺は、彼女を帰したくない。
......大好きな咲良さんと、一夜を共にしたいに決まってる。
だから覚悟を決め、真剣な表情で告げたのだ。
「あの......咲良さんさえ良ければ、俺、今夜は帰したくないです。
......駄目ですか?」
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