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君への想い①
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もう一度頬に触れようとした瞬間、彼女の体が少し強張るのを感じた。
ステージ上などでは、時々ある事なのだが。
......さっき傲慢で自信たっぷりな、JOKERの仁が顔を覗かせた気がしたのはきっと、気のせいなんかじゃなかったのだろう。
だって彼女にしてみたらアレは、胡散臭くて全然興味が無いと云わしめた、残念な男なのだから。
それを反省するのと同時に、素の自分の方を好ましく思ってくれているのだと思うと、ちょっとだけ嬉しかった。
フッと小さく息を吐き、再び笑みを浮かべて告げた。
「とりあえず、シャワー浴びてきます。
その後で、咲良さんもどうぞ」
そして動揺している様子の彼女に気付きながらも、何事も無かったような顔をして部屋を出た。
***
彼女もシャワーを浴び、リビングに戻って来た。
だけどソファーに座り、待っている間にまたしても頭をもたげてきた迷い。
「あの......念のため、確認しておきたいんですが。
恋人と別れて自棄になっているから、とかだけじゃ無いですよね?」
一瞬だけ彼女は、瞳を大きく見開いた。
そして小さく息を吐き、咲良さんは呆れたように小さく苦笑した。
「確かに寂しいからついてきた部分も、あったかも。
だけどそれは、仁さんだったからだよ?
今さらそんな事、言わないで」
この時瞳を覆い隠す長い前髪に彼女が触れようとしたものだから、反射的に手を払い除けてしまった。
だって俺があの芹澤 仁なのだとバレたら、きっと全部終わってしまう。
勿論ずっと隠し通せるだなんて思ってはいないが、それでもまだ今はバレて良いタイミングじゃない。
......彼女に嫌われたくないし、逃げられたくない。
ステージ上などでは、時々ある事なのだが。
......さっき傲慢で自信たっぷりな、JOKERの仁が顔を覗かせた気がしたのはきっと、気のせいなんかじゃなかったのだろう。
だって彼女にしてみたらアレは、胡散臭くて全然興味が無いと云わしめた、残念な男なのだから。
それを反省するのと同時に、素の自分の方を好ましく思ってくれているのだと思うと、ちょっとだけ嬉しかった。
フッと小さく息を吐き、再び笑みを浮かべて告げた。
「とりあえず、シャワー浴びてきます。
その後で、咲良さんもどうぞ」
そして動揺している様子の彼女に気付きながらも、何事も無かったような顔をして部屋を出た。
***
彼女もシャワーを浴び、リビングに戻って来た。
だけどソファーに座り、待っている間にまたしても頭をもたげてきた迷い。
「あの......念のため、確認しておきたいんですが。
恋人と別れて自棄になっているから、とかだけじゃ無いですよね?」
一瞬だけ彼女は、瞳を大きく見開いた。
そして小さく息を吐き、咲良さんは呆れたように小さく苦笑した。
「確かに寂しいからついてきた部分も、あったかも。
だけどそれは、仁さんだったからだよ?
今さらそんな事、言わないで」
この時瞳を覆い隠す長い前髪に彼女が触れようとしたものだから、反射的に手を払い除けてしまった。
だって俺があの芹澤 仁なのだとバレたら、きっと全部終わってしまう。
勿論ずっと隠し通せるだなんて思ってはいないが、それでもまだ今はバレて良いタイミングじゃない。
......彼女に嫌われたくないし、逃げられたくない。
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