たとえこれが、恋じゃなくても

ryon*

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誤爆①

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 土曜だったこともあり、結局その日はほぼ一日、聡哉の家で過ごした。
 そして夜になり、家に帰ると。
 僕の帰りを待ち構えていたのか悪魔見習いがふわりとその姿を現し、デリカシーもへったくれもない質問をしてきた。

「なぁ!お前とアイツって、男同士だよな?
 人間は男同士でも、接吻したり交尾したりするのか?」

 あまりにも酷いその問いに、ゲホゲホと咳き込む僕。
 
「知らない!っていうか、僕はしてないし!」

 動揺のあまり『今のところは』と危うく付けそうになったけれど、それはグッと堪えた。

「なんだ。そうなのか?
 さっきたまたま、テレビジョンで見たんだが」

「テレビジョン……?
 テレビで良いだろう、そこだけ発音良過ぎてなんか腹立つな」

 変に下世話な知識を得たらしき彼を前に、なんとも複雑な気分になった。

 うん?でも、ちょっと待て。
 部屋にあるテレビをつけて、勝手に見ていたのか?コイツ。

 姿は僕にしか見えないと言っていたけれど、勝手に家電がついたり、消えたりしたらそんなの、もはやホラーだ。
 母さんが気付いたら、めちゃくちゃビビらせてしまうじゃないか!

「勝手にテレビを見るの、禁止!
 あとそういう大人向けの番組は、僕がいても見てはいけません!」
 
 子供にするみたいに、めっと叱り付けた。
 すると悪魔見習いは、つまらなさそうに口をとがらせ答えた。

「この部屋では、見てないぞ!
 さっき姿を消して屋敷内を探検してたら、お前の姉上が見ていたから、こっそり便乗させて貰っただけだ。
 それと俺様を、子供扱いすんな!」
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