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突然の失恋①
『大晴、あのね……。
実は私、アンタに大切な話があるんだよね』
電話口で、いつになく緊張した声色で、幼なじみの君下 史織が言った。
こちらにもそのドキドキがスマホ越しでも伝わってきたものだから、僕までなんだか落ち着かなくなる。
だけど待っていても中々彼女はその『大切な話』とやらを始めようとしないものだから、我慢出来なくなり続きを自分から促した。
「何、何?どうした?
史織らしくもない。
もしや久しぶりに、彼氏でも出来たか?」
軽い気持ちで、聞いたのに。
……彼女はちょっと照れ臭そうに笑い、答えたのだ。
『うん、実は。知り合いに紹介して貰ったんだけど、その相手がホント私の好みにドンピシャで。
トントン拍子に話が進んで、なんとこの度、結婚する事になりました!
このままだとマジで大晴にお嫁に貰って貰わなきゃならんかなと思ってたから、迷惑掛けなくて済んでホント良かったわ』
ガンと後頭部を、殴打されたような衝撃。
だけど幼なじみとして、彼女に言える言葉はこれしかないだろう。
「へぇ……そうなんだ。
おめでとう、史織。良かったな、幸せになれよ!」
***
どちらもあまり異性に縁がなく、僕も彼女も付き合ったとしてもその関係はいつだって長くは続かなかった。
だけど僕の方は、ちゃんとその理由が分かっていた。
……友達扱いしかしてくれない史織に、馬鹿みたいに長い間片想いをしているせいだ。
彼女を忘れようとして、何度か他の女の子と付き合ってはみたものの、どうしても史織以上に好きになる事が出来なかった。
実は私、アンタに大切な話があるんだよね』
電話口で、いつになく緊張した声色で、幼なじみの君下 史織が言った。
こちらにもそのドキドキがスマホ越しでも伝わってきたものだから、僕までなんだか落ち着かなくなる。
だけど待っていても中々彼女はその『大切な話』とやらを始めようとしないものだから、我慢出来なくなり続きを自分から促した。
「何、何?どうした?
史織らしくもない。
もしや久しぶりに、彼氏でも出来たか?」
軽い気持ちで、聞いたのに。
……彼女はちょっと照れ臭そうに笑い、答えたのだ。
『うん、実は。知り合いに紹介して貰ったんだけど、その相手がホント私の好みにドンピシャで。
トントン拍子に話が進んで、なんとこの度、結婚する事になりました!
このままだとマジで大晴にお嫁に貰って貰わなきゃならんかなと思ってたから、迷惑掛けなくて済んでホント良かったわ』
ガンと後頭部を、殴打されたような衝撃。
だけど幼なじみとして、彼女に言える言葉はこれしかないだろう。
「へぇ……そうなんだ。
おめでとう、史織。良かったな、幸せになれよ!」
***
どちらもあまり異性に縁がなく、僕も彼女も付き合ったとしてもその関係はいつだって長くは続かなかった。
だけど僕の方は、ちゃんとその理由が分かっていた。
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