ミルシィの雑貨屋さんへどうぞ!

銀蝶

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新居に慣れよう

パン屋さんに行こう!

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チリンチリンと、ドアベルが鳴る。

「いらっしゃいま……せ」

念願のパン屋さんに来たよ、私!

わくわくしながら、入り口横に設置されている、木製のトレーと掴むやつを手にとる。

パン屋さんの内装は、元の世界とほとんど一緒だ。壁側に棚があり、様々な種類のパンが並んでる。

種類……少ない。

硬そうな黒っぽいパン、硬そうなフランスパンぽいパン。惣菜を挟んだパン。

三種類。

……いやいや、見た目に反して美味しいかも知れないし!

とりあえず、1種類ずつ選んで会計してもらおう。

カウンターで何かポカンとしてる男の子と目が合う。

「……あの?」

「……あっ、すみません!  えーと、1銀貨と2銅貨です!」

ワタワタと慌てた様子でパンを紙袋に入れて、男の子は渡したお金を落っことした。

「うわわっ、すみません!」

だ、大丈夫かな?  

多分同じ14歳かそのくらい。パン屋さんの子かな?  家のお手伝いかな?

なんでそんなに慌ててるんだろう。

「……あの」

「はいっ?」

「今日から、お隣に越してきました。ミルシィ・アーケルドといいます。挨拶はまた後日くるので、よろしくね」

とりあえず、にっこり挨拶したら、固まられた。

なぜ??

「あのー?」

「と、となり!?  えええ!」

「なんでそんなに慌てる必要が……はっ、まさか! 実は身分を隠してるお偉いさんの隠し子とか!」

「えっ?」

「そんなワケないよねー。パンありがとう。またねー」

美味しかったらまた来よう。

ちょっとテンション下がり気味でパン屋から出ると、我が家の前で待っていたカイツ猫さまにため息つかれました。

んん??



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