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第一章 かぐや姫見たいな……
第7話:男で女で、友達で、そして?
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光輝は自分の胸元に手を翳すと、俯き加減に下を向いた。
それを黙って見守る月子だったが、内心はドキドキだ。
本当に美少女から男の子になるのだろうか?
いや、光輝がそう言うのならそうなのだろうが、自分はどういう反応をすれば良いのだろうか?
驚く?…それとも?
月子は自問自答している間も、光輝から目を離さないでいた。
見逃してはいけない様な使命感もあったのかも知れない。
それはとても神秘的な瞬間だった。
綺麗で…同姓でも見惚れてしまうような裸体に美しい長い髪がそれをうっすらと隠す。 もう同じ女の子なのに、とか悔しいとかそんなのじゃなくて、何故か泣きたくなった。
昔、かぐや姫を見送った人達もこんな思いだったのだろうか?
次第に光輝いてくる光輝。
丸みを帯びた身体から、筋肉質な物になり、ふくよかだった胸元が、固そうな物に変わっていった。
シャープなところは変わっていないけど、女性らしさがなくなると共に、男らしさが見え隠れする顔。ただ変わらないのが、その美しさ。
男の人に綺麗は誉め言葉じゃないかも、だけどただ、綺麗だった。
下だけズボンをはき、上は裸の光輝。
何処をどうみても男性だった。
「月子……信じてくれた?…月子?…触って見る?」
私の目が胸板に集中していた事に気づいた光輝の提案に、恥ずかしさよりも魅せられて、つい……
「触りたい……」
と言ってしまったのだ。
「月子なら良いよ。…でもそのうち俺も月子に触らせてね?」
「うん……」
勿論考えて返事何てしてない。
何なら、夢現の様な催眠術にかかっている様なそんな時にした返事に近いのだけれど……それを後になって後悔する事になるなんて、このときは気付かなかった。
ゆっくりと光輝に近付き、そっと手を伸ばした。ちょうど心臓の上辺りだろうか?
ぺたぺたと触れる手。
それでは飽きたらず、私は……耳をそっと近付けた。
今更ながら、何でここまで大胆に出来るのか?何て、きっと光輝がほんの少し前まで同姓だからに他ならないだろう。
「ドキドキしてるね…」
「そうだね、俺だって好きな娘に触られたら、ドキドキするよ」
光輝は私なんかよりずっと上手で、私が抱きついた位で慌てるなんて、無いでしょう?
「……嘘つき…」
「嘘じゃない……でも、月子から俺に近付いてくれるのは嬉しいから、正直もう少しこのままでいて欲しいかな」
「別に疑っていた訳じゃないけど………男の人何だね」
「正確には今はまだ、どちらにでもなれるけどね……まあ、両親はどちらでも良いと思っている見たいだけど、親戚は男と女で…解れるね」
「光輝は男の子になりたくて、それが全てじゃ無いの?…一番大切なのは光輝の気持ちだと思うけど、違うの?」
「皆が皆、月子みたいな考え方だったら、良いのだけれど、俺の家ちょっと古いだけの歴史がある家だから、色々煩いんだ」
「大変だね……」
月子としては、どちらでも良い。
男の子だろうが、女の子だろうが、友達に他ならないのだから。
「俺としては、月子が男なら女になりたいし、女の子だから、男に成りたいんだけど………月子はどっちが良い?」
「どっちでもいいな……どちらでもかわらないもの」
実際に付き合うとなると、性別が違う方が障害が少ないのだが、月子自身がまだ、その考えに至ってなかった。
その事に気付いた光輝は、時間をかけて解らせていこうと考えていた。
「月子らしいね」
「そう?…だってどっちでも光輝は光輝でしょう?…違うのかな?」
「でも、女の子同士じゃ、赤ちゃん出来ないでしょ?」
月子の成長に合わせるにしても、何もスパイスがないと、発芽すらしなさそうだと思った光輝は、ちょっとした起爆剤を投入することにしたのだ。
「えっ!?」
「俺はそういう意味で、月子が好きだよ。…月子もそうだと嬉しいなあ」
「えっと、その、あの」
どう答えて良いのか解らず、狼狽えてしまう。
「でも焦ってないから、ゆっくり考えてね」
にっこり笑うと、光輝はまた女の子の姿に戻っていった。
「自分が成りたいときに、成りたい性別になれるの?」
「子供の時はダメだったけど、コントロールできる様になったんだ。だから今は成りたいときに成りたい性別になれるよ。…まあ、体力の消耗が激しいから日に何度でも、と言う訳にはいかないけどね」
「そうなんだ。…じゃあ、今も私言ったから見せてくれやけど、ごめんね、疲れたんじゃない?」
「大丈夫だよ。…それに俺が月子に知っておいて欲しかったから、俺の意思であって、月子のせいじゃないよ」
「ねえ、この事は秘密何でしょう?」
「そうだね、出来れば俺と月子の秘密にしておいてくれると有り難いね」
「絶対に言わないから安心してね」
何やら使命感が溢れだして滝になっている月子を『可愛いなあ』と思っている光輝。
別にバレたならバレたで、どうとでも出来るのだが、二人だけの秘密と言う甘美な響きに酔いたいだけ、と言う事を月子は知らない。
光輝は、異能力者で他人の記憶や感情を消すことが出来る。
それ故に、光輝は月の世界で特別な存在なのだが、それを月子が知るのはもう少し先である。
それを黙って見守る月子だったが、内心はドキドキだ。
本当に美少女から男の子になるのだろうか?
いや、光輝がそう言うのならそうなのだろうが、自分はどういう反応をすれば良いのだろうか?
驚く?…それとも?
月子は自問自答している間も、光輝から目を離さないでいた。
見逃してはいけない様な使命感もあったのかも知れない。
それはとても神秘的な瞬間だった。
綺麗で…同姓でも見惚れてしまうような裸体に美しい長い髪がそれをうっすらと隠す。 もう同じ女の子なのに、とか悔しいとかそんなのじゃなくて、何故か泣きたくなった。
昔、かぐや姫を見送った人達もこんな思いだったのだろうか?
次第に光輝いてくる光輝。
丸みを帯びた身体から、筋肉質な物になり、ふくよかだった胸元が、固そうな物に変わっていった。
シャープなところは変わっていないけど、女性らしさがなくなると共に、男らしさが見え隠れする顔。ただ変わらないのが、その美しさ。
男の人に綺麗は誉め言葉じゃないかも、だけどただ、綺麗だった。
下だけズボンをはき、上は裸の光輝。
何処をどうみても男性だった。
「月子……信じてくれた?…月子?…触って見る?」
私の目が胸板に集中していた事に気づいた光輝の提案に、恥ずかしさよりも魅せられて、つい……
「触りたい……」
と言ってしまったのだ。
「月子なら良いよ。…でもそのうち俺も月子に触らせてね?」
「うん……」
勿論考えて返事何てしてない。
何なら、夢現の様な催眠術にかかっている様なそんな時にした返事に近いのだけれど……それを後になって後悔する事になるなんて、このときは気付かなかった。
ゆっくりと光輝に近付き、そっと手を伸ばした。ちょうど心臓の上辺りだろうか?
ぺたぺたと触れる手。
それでは飽きたらず、私は……耳をそっと近付けた。
今更ながら、何でここまで大胆に出来るのか?何て、きっと光輝がほんの少し前まで同姓だからに他ならないだろう。
「ドキドキしてるね…」
「そうだね、俺だって好きな娘に触られたら、ドキドキするよ」
光輝は私なんかよりずっと上手で、私が抱きついた位で慌てるなんて、無いでしょう?
「……嘘つき…」
「嘘じゃない……でも、月子から俺に近付いてくれるのは嬉しいから、正直もう少しこのままでいて欲しいかな」
「別に疑っていた訳じゃないけど………男の人何だね」
「正確には今はまだ、どちらにでもなれるけどね……まあ、両親はどちらでも良いと思っている見たいだけど、親戚は男と女で…解れるね」
「光輝は男の子になりたくて、それが全てじゃ無いの?…一番大切なのは光輝の気持ちだと思うけど、違うの?」
「皆が皆、月子みたいな考え方だったら、良いのだけれど、俺の家ちょっと古いだけの歴史がある家だから、色々煩いんだ」
「大変だね……」
月子としては、どちらでも良い。
男の子だろうが、女の子だろうが、友達に他ならないのだから。
「俺としては、月子が男なら女になりたいし、女の子だから、男に成りたいんだけど………月子はどっちが良い?」
「どっちでもいいな……どちらでもかわらないもの」
実際に付き合うとなると、性別が違う方が障害が少ないのだが、月子自身がまだ、その考えに至ってなかった。
その事に気付いた光輝は、時間をかけて解らせていこうと考えていた。
「月子らしいね」
「そう?…だってどっちでも光輝は光輝でしょう?…違うのかな?」
「でも、女の子同士じゃ、赤ちゃん出来ないでしょ?」
月子の成長に合わせるにしても、何もスパイスがないと、発芽すらしなさそうだと思った光輝は、ちょっとした起爆剤を投入することにしたのだ。
「えっ!?」
「俺はそういう意味で、月子が好きだよ。…月子もそうだと嬉しいなあ」
「えっと、その、あの」
どう答えて良いのか解らず、狼狽えてしまう。
「でも焦ってないから、ゆっくり考えてね」
にっこり笑うと、光輝はまた女の子の姿に戻っていった。
「自分が成りたいときに、成りたい性別になれるの?」
「子供の時はダメだったけど、コントロールできる様になったんだ。だから今は成りたいときに成りたい性別になれるよ。…まあ、体力の消耗が激しいから日に何度でも、と言う訳にはいかないけどね」
「そうなんだ。…じゃあ、今も私言ったから見せてくれやけど、ごめんね、疲れたんじゃない?」
「大丈夫だよ。…それに俺が月子に知っておいて欲しかったから、俺の意思であって、月子のせいじゃないよ」
「ねえ、この事は秘密何でしょう?」
「そうだね、出来れば俺と月子の秘密にしておいてくれると有り難いね」
「絶対に言わないから安心してね」
何やら使命感が溢れだして滝になっている月子を『可愛いなあ』と思っている光輝。
別にバレたならバレたで、どうとでも出来るのだが、二人だけの秘密と言う甘美な響きに酔いたいだけ、と言う事を月子は知らない。
光輝は、異能力者で他人の記憶や感情を消すことが出来る。
それ故に、光輝は月の世界で特別な存在なのだが、それを月子が知るのはもう少し先である。
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