大量チートスキルをイマイチ使いこなせない勇者〜それは召喚に巻き込まれた私でした〜

MIILU

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21世直しの旅へ

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部屋へ戻ると、カサトはまだ朝も早いのにベッドの端で座って腕を組んで私を待っていた。



「…何しとってん…」

「…別に…なにも」



多分見てたし聞いてたんだろうなー。

頭に花びらが付いてるよ。

近づいて頭の花びらを取って見せてあげると、抱きつかれた。私のお腹にカサトの顔を押し付けてくる。

甘えてくるのは珍しいな。頭を撫でてあげる。

腕の力が強くなった。

ゆったりとした時間が流れて、カサトの力が抜ける。



「…出発しよか」



私を見上げて子犬のように笑うから、胸がきゅんっと締め付けられた。





朝食を取った後、家を出る。

みんなに見送られながら村の中を歩いていく。



「はぁー…でも、カサトとレーナが夫婦だなんてなぁ。こんなに可愛いのに、一人でいいんか?」



このお父さんの一言で、カサトはめちゃくちゃ怒りだした!



「そやろ!独り占めしたいのに、他に夫が3人おるんやで!!それも優秀な奴らばっかり!これからも増えそうな予感するし、俺はどーしたらえぇんや!なぁ、親父!!」



お父さんに詰め寄る始末。

終いにはお父さんはお母さん達に聞きなさいと逃げてしまって、カサトはお母さんにも詰め寄った。



「カサト…こればっかりは我慢しかありません!あの人は、一人が全てを包む事を許しませんでした。広い心で寄り添って…みんなで共有する!頑張りなはれ!」



お母さん、京都訛りなの?

避難してきたお父さんは耳の側で、



「怖ー…!レーナ、女のヤキモチも怖いけど、男のヤキモチも相当やな。頑張れよ。子供出来たらまた見せに来てくれや」

「レーナに近づくなや、親父!」

「あなた!レーナさんはカサトの嫁ですよ!」



親指を立てていい顔してたのに、カサトとお母さんのお陰でまた小さくなっていく。



「ほな、またな!」

「ありがとうございましたー!」



馬に跨り、手を振って村を後にする。

見えなくなるまで振ってくれて。

第二の私の故郷に名残惜しくも。アンブシュアではなく、そのまま王都の南側に向かう事にした。



「さぁ、ここから世直しの旅を始めよう!世界を正常に戻すんや!」

「うん!」



馬を走らせながら、今の私のステータスを確認する。



・レーナ:オームラ ・人族 ・16歳 ・Lv176

・HP7600(+15000) ・MP12400(+20000)

・精霊術士(魔法使い)(火・水・風・土・聖)

・ATK3600(+20000) ・DEF7640(+20000) 

・INT730(+a) ・MGR7400(+15000) 



職業:勇者、精霊女王

スキル:言語理解、創造魔法、鑑定、隠蔽、隠蔽解除、生活魔法、回復魔法、危険察知、威圧、魅了、魅了耐性、恐怖耐性、酒豪、睡眠、防壁、多重防壁、遮音、平常心、効果付与、呪詛、採取職人、マッピング、隠密、魔法解除、古の魔法解除、魔法相殺、空間転移、心眼、痛覚耐性、状態異常無効、即死無効、気配遮断、攻撃力倍加、魔法威力倍加、経験値倍加、経験値共有化、魔力察知、罠察知、罠設置、身体強化、杖術、剛力、調理、調合、拡声、修復

特別スキル:纏い、広範域

ギフト:創造神の加護、神々の恩恵、古の勇者の加護

称号:世界を統べし者、やさぐれ者



レベルのカンストは99じゃないのね。

職業に精霊女王となってから加護がなくなってる。私が精霊女王になったからかな?どういう意味かわかりかねるけど。

カッコ内の数値が上がってるのは古の勇者の加護のおかげ?

広範域のスキルを使うとMPを全消費だから、カッコ内も計算に入れると30000㎡くらいなんだ。

マッピングを利用して、世界地図に30000㎡所にピンを付ける。カサトの故郷を含んだギリギリの所で1回使ってみる事にした。

MPを全て使うと意識を失ってしまうらしいので、カサトに一度試してみたいからと着いたピンの場所である森の中でテントを立ててもらい、すぐ休める様にしてもらった。

防壁をかけてから、魔法を展開する。

エクスカリバーを天に掲げ、ドーム状に広がる様にイメージして。



「古の魔法解除・広範域!」



あ、これがそうなんだ。身体が、重い。意識が、なくなる。







目が覚めると、朝だった。

カサトが私を抱きしめて寝ている。

成功したのかな?



「…おはよぉさん…やっと起きたか…どんだけMPあるねん…自分」



ステータスを見るとMPは満タンだ。

少しだけレベルが上がっているのは、昨夜魔物が襲ってきたからだとカサトが言う。

剥ぎ取ったお肉を使って欲しいとヨダレを垂らして言われたから、朝から重いけど生姜焼きを食べさせてあげた。

朝食後、カサトは率先して村へ確認しに行こうと言い出した。

まだ他の人に黒目を見せるのは怖いと思うのに。



「…ありがとう…」



私にはカサトが居てよかったと心から思う。





マッピングで確認し、広範域内に入っている村へ足を運ぶ。

畑で仕事をする人にカサトは目を開けたまま、道を聞くフリをした。

カサトは馬から降り、私は馬上のまま。

ドキドキする。



「すんませーん、アンブシュアはこっちであってますかー?」

「兄ちゃん迷子かい!こっちじゃないよ!あっちだよ!」

「世界地図持ってないのかい?」



普通に話しかけられてる!



「…成功しとる…!レーナ!」

「うん!カサト!ありがとう!」



わー!と喜び合う私達を不思議に思った村の人たちは、世界地図をくれようとしたけど大丈夫と断ってその村を後にした。



「よっしゃ!また馬で走ってレーナは存分に古の魔法解除使ってくれ!俺はレーナを守るから!」

「うん!頑張ろ!世界中の人たちを古の隠蔽から守ろう!」



張り切って馬を走らせ、魔法を使っては寝て、魔法を使っては寝てを繰り返すと、20日程で最南端である海がある所まで来てしまった。



「…今日くらいはお休みして、泳ごか?」

「うん!」



水着を創ってあげ、誰もいない砂浜を二人きりで遊んだ。

この旅が始まって初めての休息。

カサトには苦労と色々我慢をさせてしまっていた。



「…んっ…はぁ、カサト…」



寝て起きて移動して魔法使って寝てだったから、全く致してなかったんだよね。昼食の時は夜ご飯とカサトの夜食を大量に作らなきゃだし。

久々にガッツいてくるカサトを受け入れる。

荒い息が私の肌を滑り、割れ目に舌を這わせる。



「んっ、はぁ、久々やな、はぁ…」



切ない声に、相当我慢してくれていたんだなと思った。私が寝ていても手を出してこない辺り、偉いなぁ。

溢れ出る蜜を指に絡ませ、中に入れる。舌で突起を舐め回しながらイイところを攻め立てられて、派手にイッてしまった。

気を良くしたカサトは堪らず奥まで突き入れてくる。



「はぁ…っ気持ちえぇ…中が蠢いて…っ」



イイところを執拗に擦り付けてくる。

波の音と混ざって、私の愛液の音と腰を打ち付ける音が耳に響いてくる。

こんな、外でなんて。そう考えるだけで濡れて、カサトを締め付ける。



「あかん…っ!久々やからもうイッてまうわ…っ」



挿入は激しく、甘いカサトの声に腰が砕ける。

お腹の奥をトントンと叩くカサトを締め付けて、一足先に頭が真っ白になった。





砂が身体にまとわりつくのもお構いなしに、裸同然で抱きしめ合う。



「ん…カサト…大好き…」

「ん…俺も、愛しとる…」



一時の幸せに、酔いしれた。







それからは10日単位でカサトを受け入れる事にした。前は毎日の様にしてたもんね。カサトも一刻も早く黒目を蔑まれないようにと躍起になっているけど、急にタガが外れて外でしなくてもいいように。

誰もいないからってあれはなかった。

すーごく反省。

そんなこんなで旅を始めて60日経って、ドワーフ族の国、ライラン王国に着いた。
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