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46【番外編】四番目の子供

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やっと15歳になったディグが家にやってきた。

またさらに成長したその姿は、好青年になっている。

スラッとして、ネージュが一番背が低くなってしまった。



「うわー!めっちゃかわいい!」

「そうでしょー?自慢の子供たちだよー」



ルージュとアンディはもう1歳半、ドレは0歳6か月。

ルージュとアンディの初めての言葉はやっぱり「まっま」だった。

ぱっぱじゃなくて残念がるかな?と思ってたけど、二人はママと教えていたみたい。

今はドラコが一生懸命母様と教えている。

冒険者の仕事がなくなったから、みんなは大半は家の事をしていた。

ドラコはマルセルの元で働き、カサトは街で大工の仕事を。ハルトとエタンは農作物を育てていて、ネージュは家事手伝いをしていた。

ちなみにブルードラゴンの面々は、実家に帰って家業を継ぐと言っていた。



「…僕は何をしようかな?」

「そうだねぇ…育った農作物を街で売ったりしてみるのはどう?客商売はお手の物でしょ?」



売りに行く人員が欲しかったところだった。

ハルトはエルフだし、エタンは強面だし。



「それいいね!行くよ!レーナお姉さん♪」

「もぉ…!お姉さんじゃないでしょ!ディグは妻にお姉さんって付けるの?」

「う…レーナ…さん」



両の人差し指を合わせてしょんぼりする。

まだ慣れないのかな?あんなに私の事好き好きって言っていたのに。



「…それでいいけど…もう私の事好きじゃなくなった?」

「そんなことないよ!僕ずっっっとレーナお姉さんの事想っていたし!」

「想ってた?過去形?」

「違うよ!愛しています!あの日から、ずっっっと!!」



まぁ、そんな事は成人後直ぐにここに来てくれた時点でわかっていたんだけど。

どうしてもディグの口から言って欲しかったんだよね。



「私も…愛しているよ?ディグ…」

「っ、レーナさん…っ」



ツバを飲み込んだディグの口づけを受け入れた。

触れるだけのキスは初々しくて、震える唇を私から舌を出して誘導する。

驚いた様子だったけど、同じように舌を出してきて絡まった舌から唾液がこぼれていく。

ディグの首に手を回すとディグも背中を抱きしめてくれてーーーー。



「ちょっと!へやに行ってよ!ぼくのまえでイチャイチャしないで!」



ネージュにお玉で殴られたディグ。

は!リビングだったここ!



「いってーな!殴る事ないだろっ!」

「ぼくのじゅんばんまだなんだから!レーナとめのまえでイチャイチャしないで!!」

「あー!ヤキモチか!あの時の僕みたいだな~!あと何年待ちなんだ~?ネージュは!」

「は?なに?けんかうってるの?ちょっとせがたかくなったからってちょうしにのってない?」

「ちょ、ちょっとストーップ!」



この二人似たもの同士なの?

気が合うと思うのに、私を想うあまりネージュの心荒んでない?



「ごめん!ネージュ!部屋に行くから!」

「ふんっ!レーナ、ぼくにちゅーしてからいってよね」

「お前っ!調子乗ってんのはそっちじゃんか!」

「待って待って!落ち着いてディグ!」

「ちゅーはだれでもしてもいいんだよっ!それに!ぼくにそんなこと言っていいの?!ごはんつくるのぼくだよっ!」



それは暗に、ご飯に何か混ぜてやるって言ってる?

あー、もうずっとバチバチだぁ。

黙らせようとネージュにキスをすると、無遠慮に舌をねじ込んできた。



「んーっ!」

「ネージュ!もうやめろよ!」



胸を叩くと離れてくれた。

なんだかんだで私に嫌われたくないからか言う事は聞いてくれる。



「…レーナ…はやくつながりたいのに…」

「ごめんね、ネージュ…もうちょっと待ってね?」



ヨシヨシと頭を撫でてあげると、機嫌が良くなったのかディグを見て。



「もおいいよっ。ちゃんとごはんつくるからっ」



つんっとキッチンへ向かっていった。

空いた口をパクパクしながらネージュを指差すディグはまだ怒りが治まってないみたい。

まぁまぁと宥めて、部屋へ転移する。



「わ、本当だったんだ…まだ魔法使えるの?」

「うん。そうなの。でもちょっとずつなくなっていってるよ」



ベッドのフチに腰掛けると、ディグも同じ様に隣に座った。

子供を産んだ後、スキルが少しずつなくなるから、もしかしたら遺伝していってるのかも?

それももう見る事は出来ない。鑑定や心眼はもうないから。

自分のステータスは見れるんだけどね。



「…本当に、僕でもレーナさんを満足させられるかな?」

「満足…させて貰うよ?だって私の事、好きなんだよね?」

「…愛してる…」



トロンとした顔が降ってきて、優しくキスをしてくれた。

ついばんだりちゅっと音を立てたりして、角度を何度も変えてくる。

おずおずと舌を唇に沿わせるから、口を開けると遠慮がちに入ってきた。

舌を絡めてあげると、また唾液が溢れてくる。

口の端から溢れた唾液を、ディグは舐めとってまた舌を絡めてきた。

服の上から胸を揉まれ、頂きに布が擦れて痛いくらいだった。

ゆっくりと押し倒され、唇を離して震えながら服を脱がしていってくれる。

一生懸命でかわいい。

庇護欲を擽られるのは久々だった。

他の夫たちは手練だから、私がリードする日が来るなんて。

服を脱がされ、初めてであろう女体にディグは何度目かになるツバを飲み込んだ。



「そう…そこ…っ優しく触って…?」

「こ…こう?わっ」



胸を持ち上げ揉んだだけで乳頭からお乳が出てしまう。



「…すご…っえぇ…っ」



ゴクッとまたツバを飲み込んで、頂きを指で挟んでピュッと出す。

凄い顔でそこを見てる。もしかして舐めたいのかな?



「…飲んで…みる?」

「えっ!いいの?!」

「…多分美味しくないと…ひゃっ」



むしゃぶりつかれて、ちゅうちゅうと遠慮なく吸う。

まるで赤ちゃんみたいに。



「んっ美味しいっ美味しいよっ」

「あっ、はぁっ、ディグゥ…っ」



吸うだけじゃなくて、舌を使ってコネ回してくる。

赤ちゃんじゃなかった。ただの男の人だった!

でも永遠に吸い続けているから、空いた手を誘導して割れ目に触れて貰う。

濡れてるのがわかって、ガバッと顔を覗かれた。



「…顔は、あんま、見ちゃダメ…ぇっ」

「ご、ごめん…っだって…凄い…濡れてる…」

「言葉にしてもダメっ」



指を入れてきて、ゆっくりと抜き差しする。

自分のと考えているのか、はぁはぁと息遣いが荒くなる。



「ぼ、僕もう…もういい?!」

「…いいよ…きて…?」



ズボンを性急にずらし、中から出てきたモノは少し可愛らしかった。

でも顔には出しちゃいけない。

男の人ってそこを競ってるって聞くし、好きな人に小さいなんて言われた日には立ち直れないんだとか。

指を入れていた所にあてがって、身体が密着するまで一気に入れてくる。



「あぁっ」

「はっ!あぁぁ…っ」



良いところにぶつかったと思ったら、お腹の中に温かいものが広がっていく。

身体を弛緩させて覆いかぶさってくるディグ。

もしかしてイッた?



「は…あぁ…気持ちいい…っ」

「…ディグ…」



そっと頭を撫でてあげ、ディグの初めてを頂きました。

これで終わらないのが若さというやつなんだろうか。



「つ、次は、レーナさんを満足させるねっどこが気持ちいい?」

「え…っ?まっ…て、えっ?」



固さを取り戻したディグの物は、私が言うより先に良いところを見つけて。

ディグは何回も何回も射精して。

言葉通り最後にはイカせてくれて満足させてくれた。

恐るべし、若さ!





一年後、緑色の髪の女のコが産まれた。

名前はヴェール。

玉の様にちっちゃくて可愛いの!



「うわぁ!レーナさんの良いところが全部遺伝してるよ!決めた!絶対嫁には行かせない!」



今から子煩悩すぎる。



「かわいいねぇ!」

「まっまー!」



ルージュがドレと手を繋いでやってきた。

ルージュはカサトに少しイヤイヤ期。アンディは無口で静かで静観している。言葉を発する事がないのと、無表情なので少し心配。

ドレは歩く事を覚えて私に突進してくる。

あーみんなかわいいなぁ!

大きくなるのが早すぎるよぉー!



「ヴェールも早く大きくなっちゃうのかなー?」

「ヴェールはずっとここにいるから安心してよ!」



そんな訳にもいかないでしょ。

現に家が手狭になってきてるから、もう一軒家がほしいところかもしれない。

緋色の所はまだかなぁ。

致してはいるみたいだけど、こればっかりは授かりものだからなぁ。

私がどうこう言える立場じゃない。

緋色は私の子供を自分の子供のように面倒見てくれるけど、やっぱり自分の子供、ほしいよね?
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