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神界編
異世界流のチョークは過激だった
しおりを挟む魔法ー魔力を感じ取り使いたい属性を理解し顕現させる奇跡の力
※相性、適正により使える幅には個人差がある
魔力循環のおかげで体内にある魔力は感じ取れている。
次に行うのは知識面の補充だった……
そう。知識面だ。
六華は馬鹿では無いが積極的に勉強する事は無い。
つまり、夏休みの宿題は最終日3日前にあわあわしだすタイプなのである。
そんな男がマギカ先生が必死にどこから出したか分からない黒板や机、教科書で勉強する何てハードルが高すぎた。
そしてここに来るまで脳筋プレーが武神により体感年数で1万年位修行していたのだ。
最早勉強って何?ってレベルなのだ。
10~30分はワクワク顔で黒板をメモする六華。
因みに典型的なノートに黒板を写す作業しかしてない。
30分以降は最早、マギカ先生の声は子守唄にしか聴こえずうつらうつら夢の中に入ろうとすると……
すかさずマギカ先生の額に青筋が
ゆっくり右手を上げ六華にロックオン!
『ストーンバレット』
バシュッ
小気味良い発射音の後に木魚を叩いた様な空っぽな甲高い音が聞こえ
「うっぎゃあぁぁぁぁ、痛てぇぇ」
と六華は吹き飛ばされてゴロゴロと床を転がるのであった。
これでも最初は優しく起こしていた。
しかし、六華は起きない。次に最下級雷魔法や下級雷魔法も魔法抵抗値が高くて寧ろ安眠道具になってしまう。
その為、物理的に下級土魔法の魔力増し増し版でどれ位で起きるか検証しながら撃ち込んでいたのである。
そんな六華にマギカはとても優しい声色で尚且つ微笑みを浮かべながら問う。
『ねぇ?六華?辞める魔法使うの。それとも妾の授業面白くない……?』
最後の方に至っては、涙目になりながら話しかけてくる。
「ごめんね?マギカ先生。勉強って苦手で面白くても面白く無くてもどちらにしても眠くなるんだよね」
あわあわしながら冷や汗をかき最低の事を話す六華。
『んー……わかったならこうしよう?妾が離れてるから眠くなるんだよ』
マギカは机をもう1つ出し六華の机にくっつけると1つの大きめの机になる。
『はい、六華座って?』
「うん、わかった」
そう言って六華が座るとマギカはすぐに隣に座り1つの教科書を一緒に読み始め教え始める。
女の子抵抗値0の六華にとってクリティカルヒットであった。
緊張しすぎて眠くなるような事は無く。
教科書を読む時にはどこから出したか分からない眼鏡をかけているマギカの横顔は綺麗で見蕩れていた。
そんな視線に気が付いたマギカは。
妖艶に微笑み
『妾ばっかり見てちゃダメよ?教科書も見てね?』
「はいぃぃぃ!!」
六華はそんなマギカ先生に手玉に取られながら勉強を再開するのであった。
そこからの授業はわかり易かったマギカの説明によると。
世界には
・生活魔法
・最下級魔法
・下級魔法
・中級魔法
・上級魔法
・特級魔法
・神級魔法
・禁呪魔法
の8つと特殊魔法が存在するらしい。
特殊魔法とは異世界召喚や精霊魔法という物があるらしい。
次に知るのは属性だった。
属性は火・水・風・土・無が基本属性で
上位属性が氷・雷・光・闇・時空
の10属性がある。
その他にも特殊な聖属性も存在する。
魔法を扱う為に大事なのが……大事なのが科学なのである。
僕の物語が始まるなら『ファンタジー世界でも科学からは逃げられない様です』って感じだよね。
マギカ先生曰く、こちらの世界では錬金術に当たるらしいけどね。
雷属性何て2つのアプローチ方法が存在する事になる。
まずは磁力を高めて雷撃にする方法と物が擦れる事により発生する雷を利用する方法。
前者は土と風、後者は氷と風の複合になる。
という訳で僕が1番の理解が出来たのは火と土と水と氷と雷と光だ。
闇は理解は出来るけど想像は難しかった。
使い続ければ理解が深まるらしい。
時空に関しては時に関してはさっぱりだったが死ぬ間際に感じだあの超集中の感覚があった為体感時間を変える魔法は習得出来た。
空間には少し手間取った。
転移系統に関しては某青い猫のアニメのおかげですぐに理解出来たけど特殊魔法になってしまった。
いちいちピンクの扉が出てきてしまうのだ。
アイテムボックスに関しては転移と同じで扉を開けば自分だけの倉庫って想像してたら出来た。
後は一通り教えて貰って実践しての繰り返しだった。
マギカ先生は褒めて褒めて甘えて褒めての超優良物件だった。
スーパースパルタのおっさんの不良在庫とは大違いだった。
最後の時というのは突然やってくるものだった。
そう、マギカ先生との勉強中にお出迎えが来てしまったのだった。
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