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少年期
2章12話
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「ほえ?うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
急に地面が無くなった事により俺は落とし穴に落ちた事に最初気付かず完全にパニックになっていたが。
落とし穴のそこには粗末な槍が刺さっていて落ちた者を串刺しにするという罠だった。
俺は落ちてる時間が永遠とも思える時間に感じていた。
その中で頭の中では1つの言葉だけがループしていた。
…たくな…い……死に…ない…死にたくない
俺はその永遠とも思える体感時間の中で。
必死に体を捻り刺さらないで済むように頑張ったがどう頑張っても何処かに刺さるという事が分かってしまった。
俺は右腕を諦めることにした。
槍が直前に迫ってくる中右腕に刺さり貫通した勢いのまま体を捻り反動で槍は折れたが。何とか他の部分は助かった。
でも腕は焼けるように熱く痛い
「いだいいだいいだいいだいよぉ~」
俺は多分年相応に泣いていた。
落とし穴の上では笑い声が聞こえる。
「ギャハハハハ。クソガキ聞こえるか?まだ、声が聞こえるって事は辛うじて即死は免れたようだな。これに懲りたら俺達のミーナちゃんに近付くんじゃねぇぞ」
「まぁ、ここから出れねぇからお陀仏だろうがなぁギャハハ」
いだい痛い。
そんなクソな理由で俺はあんな恐怖を味わったのか?
何なんだ本当になんで俺はこの世界に来てもこんな目にあわないと行けないんだよ。
俺は唸りながら奴らに復讐する事だけを希っていた。
ちきしょーちきしょー
「許さねぇ」
どうやら俺は未だに日本の倫理観に引っ張られてたらしい。
この世界では命は軽い
もう俺の心の中は激情に満たされていた。
しかし感覚がアドレナリンにより麻痺すると
「俺はここからどうやって出れば良いかな」
なんて考えていた。
一方、アロウを罠に落とした6人は
「あのクソガキたんまりと金持ってたからな飲みに行くぞギャハハ」
「おっ!いいねえ。んじゃぱーっとやりますか。それと武器も新調しようぜ」
「良いね良いね!」
「早速帰るぞー」
男達は去っていった。
穴の底で地獄の蓋を開けたとも知らずに。
ダンジョン群には各場所には一応門番が居る
Eランクの場合はカードを見ることも無いが。
Cランク以上になると死者数が増える為間違いが無い様。
絶対確認厳守のルールがある。
「ん?アイツらCランクパーティーの<斧一鉄>が何故Eランクダンジョン群に?」
門番が不審に思った点はこの迷宮街でもあまり評判の良くないパーティーがわざわざ儲けの少ない寧ろ2つ上のランクならほぼ無いダンジョンに潜る事は無いからだ。
「最近何かダンジョンに異変あったかなぁ?確認しておこう」
良くも悪くも彼らは自分達の評判の悪さに首を締められている事にまだ気付かずに意気揚々と色街へと繰り出して行くのだった。
◇
~神界~
銀髪の創造神ラダと黒髪の破壊神ダラクが首を捻っていた。
「コイツ落ちるの好きだな?」
「この子何か呪われてるの?そんなはず無いんだけどなぁ~」
2人はうんうん唸っていた。
2人の目の前には今のアロウの状況が映し出されていた。
「それよりこれ良いのか?このまま悪感情に呑まれると500年ぶりに魔王誕生だぞ?」
「良くないよねぇ~どうしよっか?もうこれ以上干渉は無理だしね。鑑賞するしかないんだよね」
「誰が上手いこと言えって言ったよ。んでどーすんだよ?」
「もう1人か2人心シリーズにスキルを昇華させてもしもの時に備えようか。テラス!」
金髪の女神テラスが顕現する。
「呼びました?ラダ様」
「アロウくんが闇堕ちしそうなんだよね。念の為心シリーズのスキルに昇華出来そうな子って存在する?」
はぁとため息をつくテラス
「えーっと今の所。5人居ますね。雷、闇、聖、剣、眼の5つです。そのうち3つは既にアロウと関わりがある人間です」
「ほうほうどんな子?」
「雷はアロウの兄、闇は勇者の子孫、聖はザジス王国の王女です」
「んーじゃあ全員何かしら経験値を上げたら昇華させといて。そしたら流石に分かるでしょ?派生スキルじゃなくてスキルの変質が起きたら」
「ならまずは500年振りに魔王出現させないように努力してくださいラダ様。私は5人のスキルの設定をしてくるのでこれで失礼します」
「ギャハハ、まぁ、今の人間達は分からんだろうな。魔王とは魔族の王では無くて魔に魅入られた魔物の王だなんてな。ハイエルフ達は引きこもってるから気付かんしな」
「アロウくん悲しいのも憎たらしいのも悔しいのも分かるけどまずは心を護るスキルを発現する事を祈ってるよ。
まさか強力は強力でも侵食系のスキルから目覚めるとは運が悪すぎるよ」
「ここ2、3日が山場だな。取り敢えず鑑賞を続けようぜ」
2人はアロウの事をまた見続け始めた。
急に地面が無くなった事により俺は落とし穴に落ちた事に最初気付かず完全にパニックになっていたが。
落とし穴のそこには粗末な槍が刺さっていて落ちた者を串刺しにするという罠だった。
俺は落ちてる時間が永遠とも思える時間に感じていた。
その中で頭の中では1つの言葉だけがループしていた。
…たくな…い……死に…ない…死にたくない
俺はその永遠とも思える体感時間の中で。
必死に体を捻り刺さらないで済むように頑張ったがどう頑張っても何処かに刺さるという事が分かってしまった。
俺は右腕を諦めることにした。
槍が直前に迫ってくる中右腕に刺さり貫通した勢いのまま体を捻り反動で槍は折れたが。何とか他の部分は助かった。
でも腕は焼けるように熱く痛い
「いだいいだいいだいいだいよぉ~」
俺は多分年相応に泣いていた。
落とし穴の上では笑い声が聞こえる。
「ギャハハハハ。クソガキ聞こえるか?まだ、声が聞こえるって事は辛うじて即死は免れたようだな。これに懲りたら俺達のミーナちゃんに近付くんじゃねぇぞ」
「まぁ、ここから出れねぇからお陀仏だろうがなぁギャハハ」
いだい痛い。
そんなクソな理由で俺はあんな恐怖を味わったのか?
何なんだ本当になんで俺はこの世界に来てもこんな目にあわないと行けないんだよ。
俺は唸りながら奴らに復讐する事だけを希っていた。
ちきしょーちきしょー
「許さねぇ」
どうやら俺は未だに日本の倫理観に引っ張られてたらしい。
この世界では命は軽い
もう俺の心の中は激情に満たされていた。
しかし感覚がアドレナリンにより麻痺すると
「俺はここからどうやって出れば良いかな」
なんて考えていた。
一方、アロウを罠に落とした6人は
「あのクソガキたんまりと金持ってたからな飲みに行くぞギャハハ」
「おっ!いいねえ。んじゃぱーっとやりますか。それと武器も新調しようぜ」
「良いね良いね!」
「早速帰るぞー」
男達は去っていった。
穴の底で地獄の蓋を開けたとも知らずに。
ダンジョン群には各場所には一応門番が居る
Eランクの場合はカードを見ることも無いが。
Cランク以上になると死者数が増える為間違いが無い様。
絶対確認厳守のルールがある。
「ん?アイツらCランクパーティーの<斧一鉄>が何故Eランクダンジョン群に?」
門番が不審に思った点はこの迷宮街でもあまり評判の良くないパーティーがわざわざ儲けの少ない寧ろ2つ上のランクならほぼ無いダンジョンに潜る事は無いからだ。
「最近何かダンジョンに異変あったかなぁ?確認しておこう」
良くも悪くも彼らは自分達の評判の悪さに首を締められている事にまだ気付かずに意気揚々と色街へと繰り出して行くのだった。
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~神界~
銀髪の創造神ラダと黒髪の破壊神ダラクが首を捻っていた。
「コイツ落ちるの好きだな?」
「この子何か呪われてるの?そんなはず無いんだけどなぁ~」
2人はうんうん唸っていた。
2人の目の前には今のアロウの状況が映し出されていた。
「それよりこれ良いのか?このまま悪感情に呑まれると500年ぶりに魔王誕生だぞ?」
「良くないよねぇ~どうしよっか?もうこれ以上干渉は無理だしね。鑑賞するしかないんだよね」
「誰が上手いこと言えって言ったよ。んでどーすんだよ?」
「もう1人か2人心シリーズにスキルを昇華させてもしもの時に備えようか。テラス!」
金髪の女神テラスが顕現する。
「呼びました?ラダ様」
「アロウくんが闇堕ちしそうなんだよね。念の為心シリーズのスキルに昇華出来そうな子って存在する?」
はぁとため息をつくテラス
「えーっと今の所。5人居ますね。雷、闇、聖、剣、眼の5つです。そのうち3つは既にアロウと関わりがある人間です」
「ほうほうどんな子?」
「雷はアロウの兄、闇は勇者の子孫、聖はザジス王国の王女です」
「んーじゃあ全員何かしら経験値を上げたら昇華させといて。そしたら流石に分かるでしょ?派生スキルじゃなくてスキルの変質が起きたら」
「ならまずは500年振りに魔王出現させないように努力してくださいラダ様。私は5人のスキルの設定をしてくるのでこれで失礼します」
「ギャハハ、まぁ、今の人間達は分からんだろうな。魔王とは魔族の王では無くて魔に魅入られた魔物の王だなんてな。ハイエルフ達は引きこもってるから気付かんしな」
「アロウくん悲しいのも憎たらしいのも悔しいのも分かるけどまずは心を護るスキルを発現する事を祈ってるよ。
まさか強力は強力でも侵食系のスキルから目覚めるとは運が悪すぎるよ」
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2人はアロウの事をまた見続け始めた。
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