前世から続く底辺転生者の這い上がり〜転生してもハズレスキルでまた底辺に〜

赤井水

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少年期

3章3話

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「んー眠い……」

俺は朝早くに起きて。

まずは最初に腕がしっかり動くか確認したが微妙だった。
速く動かそうとすると軽く痛みが走る感じがする。

『ヒール』をかけるがおまじない程度の効果しか無いかもしれないけど俺は初級治癒術を使った。

今日は何がなんでもヤツらを釣る為にギルドに行かないといけないんだ。


そして下に降りてメイさんに挨拶をしてそういえば前回ご飯食べなかったなと思い。

「おはよう!そういえば朝ごはんってもう食べれます?」

そうするとメイさんはニッコリと笑って。
「おはよう少年!何時でも食べれるよ!銀貨1枚で親父に頼めば大盛りは無料でしてくれるよ!」

「ありがと。んじゃこれ」

そう伝え。大銀貨1枚渡しお釣りと木札を受け取って食堂へ移動した。


「おはようございます!食事を取りたいのですが?」
そう言ってカウンターに木札を置いた。

そうすると身長180cm超えのクマが出てきた。
でけぇーthe宿屋の亭主って感じだよな。

「おう、坊主なんだぁこんまいのぉもっと食え。特盛だな。気にすんな気にすんなサービスだガハハ!!」

やかましいわっちっさくて悪かったなっておい!さっき大盛りまで無料って聞いたぞ!

「ありがとうございます。」

俺はそう言って空いてる席に座った。
10分もしない内に肉野菜炒め定食特盛が出てきた。
え?朝だよ?この人俺をフードファイターに育てるの?

「ほら食えうんめぇぞ。」

俺はスプーンと箸があったが米が有るなら箸という謎のポリシーを発揮し。
食べ始めた。

「う、うめぇ。味付けが濃いのにご飯を合わせると絶妙なバランスになる。そして味噌汁がうめぇ。染み渡るなぁ。」

そんな様子を見て宿屋のおっさんは
「お前さん随分と箸の使い方が上手いな。外から来た連中は大概スプーンを使うんだけどな。」

あ、やべぇ。そりゃそうだよな。箸ってこの世界じゃこの国の文化だった。
「あ、ここに来る前にヒノ村に少し滞在してたので。」

苦しいかな?って思ったが。
おっさんはニヤリと笑った後は
「ガハハ。なんだ俺の故郷に滞在してたのか。ならヤヨイ婆に会ったんだな。」

この人、ヒノ村出身か!

「はい!数日間ヤヨイさんには家に泊めてもらいました。ここに来る時も味噌おにぎりと焼きおにぎり作って貰って絶品でした。」

「あ~あれな。謎なんだよな。自分で作るより何故かバーさん連中の美味さを超える事が出来ねぇんだよな。」

こんな田舎七不思議みたいな話をしながら美味しく朝ごはんを食べた。
不思議と。全部食べきれた。

俺は一応メイさんに追加の延泊を頼み大銀貨1枚を払った。

そして冒険者ギルドに向かったのであった。



俺は早速冒険者ギルドに着いて
何食わぬ顔で入っていった。

「ア、アロウくん!」
涙目を浮かべながらミーナさんが駆け寄ってきたが。

俺はそれを良しとしなかった。
そもそも彼女に非は無いが事の発端なのだ。

「大丈夫なの?どうして3日も消息不明だったの?」

「は?ギルドマスターの報告を聞いてないんですか?」
俺は冷たく言い放ち。
ミーナさんとは離れた。


彼女はボーッとしていた。見兼ねて同僚の受付嬢が受付に戻していた。


俺はそれを横目に見ながら周りを見渡した。
奴らが居るかどうかを確認したがあの悪人面は居なかったが
「あ、あいつ生きてたのか。」
なんて小声が聞こえてきた。

俺はそいつを見つめいやらしくニヤニヤして。
急に興味を失った様に依頼板へと向かった。

そいつは急いでギルドを去っていったのでこれで上手く事が進めば早くも俺の網の中に入ってくるだろう。俺は心の中で含み笑いをしながら
“来るなら来い食い散らかしてやる“と思っていた。

後は何故、依頼板を見ているかと言うと。
依頼を10件成功させないとEランクに上がれないからだ。

9歳で舐められるなら少しずつランクを上げていき周りを黙らせようと思ったのだ。
ここはソロの痛い所だ。

パーティーなら午前採取依頼を手分けして2件午後からダンジョン踏破をEランクなら1日でこなせるからだ。

Eランク以降はなろうと思えば相性の良いダンジョンだけを踏破して行き上に無理やり上がる事は難しくないが。
そうした連中は真綿で首を絞める事になる。

いつも相性の良いダンジョンが出現してるなんて事は無いからだ。

俺はウルフダンジョンのEランクの踏破依頼を受けた。
ミーナさんは控え室にでも行ったらしい。

俺は簡易地図を見ながらダンジョンへと向かった。

アロウが去ったギルドでは。
「彼変わっちゃったね……」
ランがミーナを慰めていた。
「うぅぅぅどうしちゃったんだろう。」

「まぁ、まずは泣き止みなさい。仕事は仕事私情を挟まないの!」

「ごべんなざい。ぐすっ」

「鼻声何とかしなさいよー!もう少ししたら戻りな?」
「ありがど。」

ランはそのままギルドマスター室へ向かった。
コンコンコン

ノックをして入る。
「ランです。例の彼来ました。それにしてもミーナに伝えなくて良かったんですか?彼に冷たくあしらわれて泣いちゃってますよー?」

ギルドマスターは天井を見上げため息を着いた。
「あー……無理!ランお前なら伝えれるか?君と仲良くしてたらCランク冒険者に襲われました。だから接しないであげてなんて?」

「ムリですねっ。」

「だろぉ、それで彼は行動を起こしたか?」
急にキリッとするギルドマスター。

「一瞬、酒場の方を見つめてました。斧一鉄の依頼探しの下っ端がその後すぐに出て行きました。どうしますか?」

「ふむ。どうっすかな……頭が痛いよ。多分どちらかが死ぬだろうな。」

「見立ては?」

「8:2でアロウだろうなアイツの殺気を受けてみたが正直得体が知れん。」

「でも前回コテンパンにやられてるんですよね??」

「多分アイツはあれだ。スイッチタイプだ。魔物や獣には一切の躊躇が無いが。人にはあったんだろう。そこに付け込まれてやられたんだ。生き残っちまえばもうスイッチは消えないだろうな。今回は既成事実を作り消すつもりだろう。ダンジョン内で襲われて消しましたならこちらは暴漢の対処ありがとうとしか言えんからな。アイツが受けたダンジョンには他の冒険者を入れるな。巻き込まれるぞ。」

「了解しました。」

「あ、それとコーヒーを1つよろしく。」

「自分でどーぞー」

「ついでにしてくれよー」


またギルドは通常通りに営業を再開していくのであった。

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