前世から続く底辺転生者の這い上がり〜転生してもハズレスキルでまた底辺に〜

赤井水

文字の大きさ
34 / 96
少年期

3章13話

しおりを挟む
俺はDランクダンジョン群の門へと向かい。
門番にカードを見せお目当てのDランクダンジョンへ向かった。

今回はオークダンジョンだ。
ん?何故かって?
今朝、タケシさんに
「オークは美味いぞ。あんな醜い面なのに味は1級品だ」
って言われたからだ。

今回はドロップ品が出てもギルドには卸さずフェニックスの宿り木に全部卸す予定だ。
それ用にちゃんと粗めの布も用意してある。


「っと今回のダンジョンは洞窟タイプか」
Dランクダンジョンは5~15階層タイプだ。

前回のEランクウルフダンジョンはフィールドタイプだったが実は本当にイレギュラーでグレーターファイアウルフを倒した後コアが出てきた事自体に疑問を持ってなかったが。
本来はもう1層あったはずなんだ。
スライムダンジョンはあの落とし穴のある洞窟内の奥に階段があるっぽいな。


俺は罠に警戒しながら、今回は剣を優先で戦う事にする。
新しく覚えたライトニングボルトなんて密閉空間で使ったら俺も死ぬ。
だから使えるのはスキルも【零氷】だけだ。

俺はオークと戦う前に剣を抜き魔力を込めた。
ワブクさんが言っていた様に炎を剣が纏い始めた。

「おぉ、俺の厨2心をくすぐるぜ。あ、そういえば剣の名前は、」

ワブクさんに店から出る前に紙を貰った剣の名前が書いてあるらしい。
そこに書いてあったのは……
<牙炎剣>

そのまんまだった。

「まぁ、良いや。頼んだぞ牙炎剣!」

俺は洞窟内を進み始めた。
5分もしないうちにオーク2体が現れた。
体長180cm位の豚顔。まさにオーク中のオークだった。


俺は『身体強化』をかけて、魔力を込め。
牙炎剣で切り付けた。

「プギャーァァ!?」

うむ、香ばしい香りがする。
「俺の為に早く焼豚になりやがれー」
俺の頭の中には完全に食の事しかなかった。

1体を焦げ豚にしていると、もう1体が腕を床に叩きつけた。

「流石にランクが上がっただけあるな」
たった一撃ではあったが床に罅が入っていた。

「ゴブリンやウルフには無理だろうな」
そうまだここは1階層なのだから。

2体目も牙炎剣を使いヒットアンドアウェイで焦げ豚にした。

今回は魔石2つのみだった。
「いきなりは流石にないか」

俺はそのまま探索していき。
初めて?あの忌まわしい落とし穴を含めないと初めての罠に遭遇した。

めっちゃ分かりやすく床に出っ張りが出てた。
「Cランク以上は職業シーフとかが居ないときついって言って居たが。何だかなぁ……」

そこに丁度オークが俺を見つけて走ってきた。
何の罠かは分からないが。
「『ロック』」
俺は石の礫を放ちその出っ張りを押した。

「「プギャーァァ」」

両壁から槍が飛び出してきて2匹のオークは串刺しになって。
粒子化した。
おー怖っ。
「気を付けないと。って何でだぁぁ」
そこにはきっちり肉と魔石が落ちていた。

俺が倒しても出てこないのにきっちり2匹とも出しやがって。

軽く悪態を着きながらも。
俺は肉を布で包みリュックに入れた。

もう少し奥へ進むと階段が現れた。
「よし、サクサク進むぞ!」

  
  その後も2~5層と進むも。
オークが2匹から3匹と層を進む毎に数が増えていた。
6層に進むとオークは武器を持っていた。
槍や大剣を持っている。

俺はそれらを牙炎剣で最後の1匹残して駆逐する。
最後の1匹は剣のみで戦う。

「よしよし、牙炎剣大分手に馴染み始めたぞ」

そう、俺がこの層まで剣優先して使っていた理由は新しい剣は柄の部分が固く手に負担がかかるので
なるべく振り続けて早く慣らす為だった。

6層を越えて7層に入った階段広場で俺は昼食にする。
今日はタケシさんからおにぎりを作って貰ってる。
味噌に香草の葉を巻いて焼いた奴だ。
「美味し美味し、この世界にも香草って言われてるけど大葉が有るなんて食の神に感謝しよう」

俺はすぐに食べ終わり、周りを警戒しつつも食休みをとる。

「はぁ、だんだんと『身体強化』を使ってないと荷物が重くなって来たなぁ」

Bランク以上の冒険者だと、容量は違えど皆、マジックバックや収納袋(腰に付ける布製の袋)という魔道具を使ってる。

俺みたいな駆け出しは、ドロップ品を大量に持ち歩いてセコセコと踏破に向けて頑張らないといけない。

正直に言うと。
オークとゴブリンのダンジョンは踏破が常だ。
何故なら踏破しないと繁殖の方が早くてダンジョンから魔物が出てきてしまうのだ。

Cランクには肉専門でオークダンジョンに毎日潜ってる変わり者が居ない限りは基本的に発生したらすぐに依頼が出る。

前回の塩漬け依頼のゴブリンも実は結構ギリギリだったらしい。
後1週間もすれば素行の悪い冒険者へとボランティア依頼としてダンジョンより上のランクの冒険者に強制指名依頼となっていたらしい。

「さて後何回層あるかな?3とかだと嬉しいんだけどなぁ」

俺は7階層の探索を始める。
これまで罠はわかりやすい出っ張りや床に糸等が張ってあったり。
色が違う床とかがあった。

「物凄くチュートリアルっぽいけど焦ってたら踏みそうな奴だからこそ厄介だ」

そう罠の付近には魔物が配置されているのだ。
戦ってる最中に3回位踏みそうになり何とか避けていた。

「オークの動きはかなり遅いから助かってるけどこれが素早い魔物だと誘き寄せる必要が出てくるなぁ」

俺は7層で3度戦闘をこなしそう呟いていた。

牙炎剣はかなり優秀な剣だ。
刃こぼれも今の所してないし。
血糊や脂も炎を発現させれば飛ばす事が出来る。
ワブクさんにはお礼を言わないとな。

その前に防具も頼もうかなぁ。なんて気が緩み始めていた。

俺は遂に9階層に来ていた。
8階層からオークメイジが出てきて遠距離攻撃が飛んで来る。出現割合は高くなかったが。

9階層からはマストで出てくるようになった。
構成はオークソードマン、オークスピア、オークシールダー、オークメイジとパーティを組んでやがる。5匹の場合はオークリーダーという司令官付きだ。

オークシールダーはとてつもなく巨大な盾を持っていて機動力は無いが防御力が厄介だ。

俺はまずオークシールダーを死角から『スパーク』を放ち痙攣させ首を切る。

その間にオークスピアが槍で俺を攻撃してくるので牙炎剣で槍を焼き切る。
ここはワブクさんに本当に感謝だ。

槍の持ち手が鉄じゃなくて木製だったのが功を奏してる。

槍が無くなって狼狽えてる所にオークメイジが魔術を放ってくる。
毎回火、水、風と1種類のみだがどれか判明するまで面倒臭い。

それを避けてオークソードマンと対峙する。
残り3匹。オークスピアは半分になった槍を捨て素手で来るようだ。

俺はまずオークメイジの魔術を邪魔する為に
『ロック』を放つ

ワタワタしている間に魔力を込めオークソードマンに斬りかかる。
スピードが遅いので2太刀程刻み込める。
苦しんでる所に後ろから首を刺す。

「プギャー」

「あと2匹、『スパーク』」

俺は雷初級魔術を使いオークスピアの動きを止める。
遠距離攻撃は鬱陶しいので先にそっちを仕留める。

近づかれたら為す術も無く切り刻まれるオークメイジ。
最後にオークスピアに留めを刺した。


「ふぅ、近距離のみなら楽なんだけどなぁ、遠距離タイプが入って来ると安全ゾーンが無くなるからな。
かと言って遠距離タイプを消そうとすると3匹が反応してくるキツイな。
フィールドタイプのダンジョンなら獄炎1発なんだけどな」

俺はドロップ品を集め11階層に来た時に遂にボス部屋の扉が現れた。

「やっと来たか……無理少し休もう」
俺はボス部屋の前では魔物は出ないのでゆっくり休憩をとることにした。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。 女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!? ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか! これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。 享年は25歳。 周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。 25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?! はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?! 火・金・日、投稿予定 投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...