前世から続く底辺転生者の這い上がり〜転生してもハズレスキルでまた底辺に〜

赤井水

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青年期

1章8話

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俺は新たなスキルについて考えながら森の中を走っていた。
【心気装填】は常時発動型で装填とある様に、
スキルの威力を高める為にエネルギーを貯めてる状態で維持している様だ。
連発出来るのかは分からないが周りのエネルギーも多分吸収してる感覚がある。

そして俺の心へのスキルからの侵食を守る力も兼任している。

このスキルは心の有り様で成長するか。
俺はこの3年全く成長出来てなかったんだな、心的には何てちょっと残念だった。


しばらく走って森の中心部から北東方面に向かうと。
木が倒され、土煙が上がっているのが見える。

「ん?何故ワイバーンは騒いでるんだ!?『魔力感知』」
俺は魔術を使ったが……
「は?何だこれ?」
驚愕した。
そう感知範囲が倍以上に伸びていたのだ。
これはスキルの影響なのか分からないから何とも言えない。

感知でわかったのは5人組の奴がワイバーンに戦いに挑んでいるが戦いになっていなかった。

明らかにおもちゃにされてた。

「チッ、まさかエルフじゃないよな??頼むぜ」

俺はさらにスピードを上げ雷牙と牙炎剣を抜き柄を握る力を込めた。


土煙が上がった場所には
先程の門番と門の上に居た兵士がヒィヒィ言いながら逃げてた。
数は3人で、感知した時には5人居たので既に2人やられてる様だ。

「おい、お前ら下がれって言うか逃げろ。
逃げないなら守る事は出来ないから巻き込んでも文句を言うなよ?」

「ヒィ~~」
3人は悲鳴を上げながら一目散に逃げていった。

俺は軽くワイバーンの周りを円を描く様に走る。
そして観察する。
ワイバーンは亜竜種の翼竜だ。

つまりは手が無く翼を先に落とせば良いと、思うが俺には秘策があった。

「『グラヴィティ』」

「ギャアアアア」
ワイバーンは咆哮しながら重力に耐えてるので俺は体重を3倍にした。

羽が完全にペタンと落ちたらそこを狙い牙炎剣で斬りつける。

騒ぐが関係がない。
俺は雷牙に魔力を込める雷牙が甲高い音を放ち始めた。

俺は雷牙でワイバーンの首を斬りつけた。
ワイバーンの首は、最初鱗に引っかかったが、何事も無く切れた。
驚きつつもすぐに雷牙から魔力を抜いた。
剣が熱を持っていたからだ。

俺は体の方を収納袋に入れて頭は……
「【零氷】」
すっと氷漬けに出来た。
感覚的に前の半分くらいの労力で出来た気がした。

「これが心気装填のスキルの力か」

頭は討伐証明として持ち帰りサインを貰わないといけない。

そういえば、と周りを探すと。
やはりあったワイバーンがここに居付き始めた理由が。

「卵が4つか!大漁大漁!」
卵を収納袋にしまえず、俺は仕方なく手で持って帰ることにした。
子供の頃から魔物を飼い慣らす事の出来る人達にワイバーンの卵は人気で高く取引されるのだ。
卵のせいで両腕が埋まってしまった為ワイバーンの頭も収納袋に急遽入れた。

俺は上機嫌でほくほく顔だ。
いくらになるかもはや予想すらつかない。

「それにしてもワイバーンってあんまり強くなかったな?」
なんて調子に乗っていると、

ゾワッ

急に悪寒が走り全身に鳥肌が立って俺は言葉にならない恐怖を感じて、考える前に走り始めていた。

ドォーーーン。
爆煙が上がって俺は吹き飛ばされていた。





「な、何だこれ」
俺は吹き飛ばされて受身を取りながら立ち上がり、後ろを振り返ると地面にクレーター出来ていた。

「グガァァァァ」
凄い咆哮を上げながら赤い鱗を持った先程より、2回り位大きいワイバーンが旋回していた。


すぐに先程のワイバーンがあまり強くない理由を理解をした。
あれはまだ生まれたばかりの子供だったのだ。

「ワイバーンの退治が依頼だったんだけどな。やっぱり俺、呪われてんのかなぁ~」


あの赤いワイバーン図鑑で見た事があるな……
そうだ!確か、名前はクリムゾンワイバーンだ!
ワイバーンの上位種でAランクの魔物だ。

俺は木陰に隠れているがクリムゾンワイバーンはこの森を更地にする勢いで爆煙を振りまいている。

「やるしかないか。くそっアイツをどうやって地に落とすんだ?俺には方法がないぞ」

そう、零氷の放出起点は半径5m
グラヴィティは半径10m

明らかに足りてないのだ。

「『ライトニングボルト』」
俺は卵を近くに隠し、剣を抜き上級雷魔術を放つ

簡単に避けられる。

『ウインドカッター』
中級風魔術を放つも鬱陶しそうにまるで蚊に刺された位の反応しかない。

「中級魔術じゃ避けるにも値しないか……」

クリムゾンワイバーンはこちらを向き口を開くと火を吐いてきた。

「な!【獄炎】」
今までより威力の上がった獄炎がクリムゾンワイバーンの、炎を呑み込みそのままぶち当たり煙を上げているが。

「やっぱり耐性あるよな」

さして効いた様子も無く。
ケロッとした状態でまた旋回を始める。

「『ウォーターアロー』これならどうだ?」
俺は数十本の中級水魔術を打ち込む。

半分位は当たるが、嫌がってはいるが効いては無いようだ。

「でも今なら、『ライトニングボルト』」
俺は水に濡れているクリムゾンワイバーンを利用して当たればよし当たらなくても近くに行けば良いと思い放つ。

「グギャァァァ」

「よし!やっとダメージが入った!」
これは化学の応用だな。
濡れ手で電気は触るなってな。


「でも大分怒らせた様だな。【獄炎】」
クリムゾンワイバーンは怒ったらしく上空から落ちて来て居るがその最中に火を複数吐いてきていた。

俺はそれを獄炎で、迎え撃ちながらクリムゾンワイバーンへと、走り始めていた。
空から堕ちて来た今なら最大のチャンスだ。

再び空に飛ばれると俺はもう一度落とす方法が見当たらなかったのだ。

走ってる最中土煙が起きた。
あそこに落ちた様だ。

俺は更にスピードをあげた。

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