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本格始動知識部!
71話
ドワーフ族ーーファンタジー世界のテンプレ的存在なのだが……
悲しい事に良く奴隷として売られては即購入されている。
勿論攫われたり襲われたりして奴隷落ちした訳じゃない。
彼らの弱点が『お酒』なのだ。
蟒蛇過ぎて鍛冶収益より酒代が勝って借金で首が回らなくなるドワーフが多いのだ。
人族としては、有能な技術者をドブに捨てる訳にはいかないので
酒を抑制しつつも材料を与えて鍛冶をして貰っている。
ちなみにだが、禁酒にすると暴動や自死してしまう為にかなりデリケートな存在なのだ。
そして蟒蛇なのは種族特性なので昔帝国貴族でドワーフ族の女性が好きな人が居て
下位貴族を酒代だけで破滅に追い込んだと言う伝承も残る程の酒好きなのだ。
今帝都の奴隷商3件目なのだが……
「申し訳ございません。今現在ドワーフ族は入って来てないのです」
必死にペコペコ頭を下げる奴隷商の店主。
彼らにとって酒=水=血とも呼ばれている。
眉唾物の話では半月禁酒にしたドワーフが枯れ枝の如く痩せてしまっていたが
酒を飲ませた途端筋肉モリモリになったなんて
話があって流石に……ないだろ?とも言えずに聞いた事ある人は
皆あの種族なら有り得るかも?と思っていた。
お手軽簡単攪拌機と蒸留機を作って欲しかったんだけど。
「よし!決めた!奴隷で居ないのならギルドに依頼しよう!」
俺は思いつきで商業ギルドと冒険者ギルドにこんな依頼を出してみた。
-------------------------------------------
依頼:新たな制作物作ってみませんか?
条件:ドワーフ族(鍛冶師or酒造作業員)
場所: カイザン男爵家・ラライット子爵家
補足:給料はお酒現物支給可(要相談)
期限:発行日より一月
お近くのギルドまで申し込みへ
-------------------------------------------
俺的に即断即決出来ない人は要らないのでやる気のある人だけ来てくれれば良いと思う。
「これよろしくお願いします!」
今は冒険者ギルドから商業ギルドへ依頼を提出した所だった。
少し怪訝な表情をされた物のすぐに受理された。
そして俺はカイザン男爵家、ラライット子爵家で建物に使う為の資材や必需品を商業ギルドへ依頼してどちらの領に送って貰う様に手配した。
俺はドワーフの酒への業の深さを見誤って居た事をまだ知らない。
◇
1週間経ったある日俺の住んでる寮(1ヶ月ぶりに来たかも?)に
朝イチ、凄いノックされて慌てて起きて開けるとそこには焦った顔をしたメヌレが居た。
「ケ、ケビン君大変だよ!?」
めっちゃパニックになってる人見ると落ち着くな。
よし、目覚まし代わりにお茶飲もう。
思い立ったが吉日と思いマジックボックスからお茶を取り出し飲み始める。
ズズ~
「何で逆に落ち着いてるのさ!?コレ見て!」
俺はお茶を啜りながら手紙を眺めていて……ぶっ!っとお茶を吹き出した。
そこには、
『メヌレ・アセラへ
我々の領地に既にドワーフ族が沢山来てるんだが?
早く酒及び設計図寄越しやがれとせっつかれてるタスケテ……
パパ連合より』
「嘘だろ……まだ契約書も建物も無いんだぞ?
最早自分達で建てるから早く来いってまじか?」
一瞬呆けたもののピンチには変わりないので急いで準備して緊急事態発令として頼れるハビスを招集した。
今図書室に居るのはハビス・ハンナ・ネロ・アセラ・メヌレそして俺の5人だ。
事情を説明するとハビス大爆笑。ちくせう。
「坊ちゃま?ドワーフ族を甘く見ましたな?
三度の飯よりも酒の種族ですぞ?
それよりもお酒の仕入れは大丈夫なのですかな?」
俺はマジックボックスや商業ギルドノース辺境伯支部に既に送ってる物もあるしその地域のも買い込んで居るので大丈夫なので頷く。
「では早速お2人の親御さんの領地に向かい設計図だけでも渡しましょう。
多分この暴走劇もきっと坊っちゃまのお叱られポイントになりますので早速私は準備と依頼停止を告げてまいります」
そう言ってハビスは転移して消えていった。
「えっと……メヌレとアセラはとりあえずごめん。
即断即決どころか好奇心だけで着の身着のまま飛び出してくる種族とは思ってもみなかった」
そう言って謝ると2人共笑ってくれたので助かった。
「この旅行くのは良いけど俺達学園卒業出来るか?」
そう素晴らしいクソ予想をした生真面目な優等生ネロくん。
メヌレとアセラが顔が引きつったのは俺も気にしない……多分。
「補填が出る位最初の仕込み以外は稼いで貰えるから気にしなくても良いさ。
最悪発展した事によって別途報奨出る位儲かるから。
下手したら仕組みさえバレなきゃ独占出来るし」
そう伝えると明らかにアセラの顔色が良くなった。
何かあるのか?と思ったらアセラが普通に
「よ、良かったぁ……豚の所に政略結婚させられるかと思ったわ」
発言したのだ。
アセラ……意外と君過激だね。
「男爵家としても発展するなら万々歳だから大丈夫!」
こうして俺達は再び外に小旅行に出掛ける事になったのであった。
この時、ハビスはギルドに寄った後に父上に報告して
「ハビス!俺も行くぞ!美味い酒が飲みたい!」
「ポンコツ脳筋伯爵様は要りません。
しかも他グループの領地に乗り込む伯爵がどこにいらっしゃるのですか?」
そう口喧嘩して最終的にハビスが父上を締め落とし。
行先を伝えずにケビン達の方へ向かうのであった。
悲しい事に良く奴隷として売られては即購入されている。
勿論攫われたり襲われたりして奴隷落ちした訳じゃない。
彼らの弱点が『お酒』なのだ。
蟒蛇過ぎて鍛冶収益より酒代が勝って借金で首が回らなくなるドワーフが多いのだ。
人族としては、有能な技術者をドブに捨てる訳にはいかないので
酒を抑制しつつも材料を与えて鍛冶をして貰っている。
ちなみにだが、禁酒にすると暴動や自死してしまう為にかなりデリケートな存在なのだ。
そして蟒蛇なのは種族特性なので昔帝国貴族でドワーフ族の女性が好きな人が居て
下位貴族を酒代だけで破滅に追い込んだと言う伝承も残る程の酒好きなのだ。
今帝都の奴隷商3件目なのだが……
「申し訳ございません。今現在ドワーフ族は入って来てないのです」
必死にペコペコ頭を下げる奴隷商の店主。
彼らにとって酒=水=血とも呼ばれている。
眉唾物の話では半月禁酒にしたドワーフが枯れ枝の如く痩せてしまっていたが
酒を飲ませた途端筋肉モリモリになったなんて
話があって流石に……ないだろ?とも言えずに聞いた事ある人は
皆あの種族なら有り得るかも?と思っていた。
お手軽簡単攪拌機と蒸留機を作って欲しかったんだけど。
「よし!決めた!奴隷で居ないのならギルドに依頼しよう!」
俺は思いつきで商業ギルドと冒険者ギルドにこんな依頼を出してみた。
-------------------------------------------
依頼:新たな制作物作ってみませんか?
条件:ドワーフ族(鍛冶師or酒造作業員)
場所: カイザン男爵家・ラライット子爵家
補足:給料はお酒現物支給可(要相談)
期限:発行日より一月
お近くのギルドまで申し込みへ
-------------------------------------------
俺的に即断即決出来ない人は要らないのでやる気のある人だけ来てくれれば良いと思う。
「これよろしくお願いします!」
今は冒険者ギルドから商業ギルドへ依頼を提出した所だった。
少し怪訝な表情をされた物のすぐに受理された。
そして俺はカイザン男爵家、ラライット子爵家で建物に使う為の資材や必需品を商業ギルドへ依頼してどちらの領に送って貰う様に手配した。
俺はドワーフの酒への業の深さを見誤って居た事をまだ知らない。
◇
1週間経ったある日俺の住んでる寮(1ヶ月ぶりに来たかも?)に
朝イチ、凄いノックされて慌てて起きて開けるとそこには焦った顔をしたメヌレが居た。
「ケ、ケビン君大変だよ!?」
めっちゃパニックになってる人見ると落ち着くな。
よし、目覚まし代わりにお茶飲もう。
思い立ったが吉日と思いマジックボックスからお茶を取り出し飲み始める。
ズズ~
「何で逆に落ち着いてるのさ!?コレ見て!」
俺はお茶を啜りながら手紙を眺めていて……ぶっ!っとお茶を吹き出した。
そこには、
『メヌレ・アセラへ
我々の領地に既にドワーフ族が沢山来てるんだが?
早く酒及び設計図寄越しやがれとせっつかれてるタスケテ……
パパ連合より』
「嘘だろ……まだ契約書も建物も無いんだぞ?
最早自分達で建てるから早く来いってまじか?」
一瞬呆けたもののピンチには変わりないので急いで準備して緊急事態発令として頼れるハビスを招集した。
今図書室に居るのはハビス・ハンナ・ネロ・アセラ・メヌレそして俺の5人だ。
事情を説明するとハビス大爆笑。ちくせう。
「坊ちゃま?ドワーフ族を甘く見ましたな?
三度の飯よりも酒の種族ですぞ?
それよりもお酒の仕入れは大丈夫なのですかな?」
俺はマジックボックスや商業ギルドノース辺境伯支部に既に送ってる物もあるしその地域のも買い込んで居るので大丈夫なので頷く。
「では早速お2人の親御さんの領地に向かい設計図だけでも渡しましょう。
多分この暴走劇もきっと坊っちゃまのお叱られポイントになりますので早速私は準備と依頼停止を告げてまいります」
そう言ってハビスは転移して消えていった。
「えっと……メヌレとアセラはとりあえずごめん。
即断即決どころか好奇心だけで着の身着のまま飛び出してくる種族とは思ってもみなかった」
そう言って謝ると2人共笑ってくれたので助かった。
「この旅行くのは良いけど俺達学園卒業出来るか?」
そう素晴らしいクソ予想をした生真面目な優等生ネロくん。
メヌレとアセラが顔が引きつったのは俺も気にしない……多分。
「補填が出る位最初の仕込み以外は稼いで貰えるから気にしなくても良いさ。
最悪発展した事によって別途報奨出る位儲かるから。
下手したら仕組みさえバレなきゃ独占出来るし」
そう伝えると明らかにアセラの顔色が良くなった。
何かあるのか?と思ったらアセラが普通に
「よ、良かったぁ……豚の所に政略結婚させられるかと思ったわ」
発言したのだ。
アセラ……意外と君過激だね。
「男爵家としても発展するなら万々歳だから大丈夫!」
こうして俺達は再び外に小旅行に出掛ける事になったのであった。
この時、ハビスはギルドに寄った後に父上に報告して
「ハビス!俺も行くぞ!美味い酒が飲みたい!」
「ポンコツ脳筋伯爵様は要りません。
しかも他グループの領地に乗り込む伯爵がどこにいらっしゃるのですか?」
そう口喧嘩して最終的にハビスが父上を締め落とし。
行先を伝えずにケビン達の方へ向かうのであった。
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