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11話
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「スマン……」
今、ハナビから謝られているんだけど
「ふへへへ」
子分Aオムニ君がハナビに踏まれて恍惚の笑みを浮かべ気持ち悪い声を発している。
こ、コイツ……これだけの為にハナビの元に居るんじゃ。
明らかにハナビよりオムニの方が強いしな。
「俺はメアリーを奴隷に落として売った場合の価値の低さに驚いた。
だから取り敢えず、借金を帳消しにしてお前らとの繋がりを作り商談を持ち掛けに来たら襲われた」
「ごめん、くっ!このアホっ!」
オムニにゲシゲシ蹴りを加えているけどそいつ喜んでるぞ?
「魔法打ち込めば?」
「なっ!?そんな可哀想な事できるかよ!?」
異世界あのジジイ以外やっぱりクリーンですか? あ!でもメアリーの親父はクソだったな。
「だって明らかに喜んでるし、罰になってないぞ?」
「ちょっ!?ジャクさん? これが姐さんのいい所なんスよ! 蹴るのにスカート履いてるんスよ!?
ジャクさんもご相伴に預かってるじゃないっスか!?」
おい? 盛大にパンツ鑑賞してたのバラすなよ……
「なっ!?お前ら~」
ほら、顔真っ赤にしてスカート抑えちゃったじゃん!
俺は余裕ぶって膝に肘を着き、司令官ポーズになる。
「ふっ、白だったのは意外だった。黒とか赤とか派手なの履いてると思った」
「な!?そんな扇情的なパンツあるんスか?」
あれ?この世界もしかしなくても白しか無かった?
「俺の故郷にはあったぞ? 後ろが紐状の奴とか、布がテロンテロンの奴とか、な?」
「悪魔的発想ッスね!是非行きたいっス!」
「無理だ!いきなり転移されたんだよ。この辺りにな2回も」
あ、ハナビは既にショートして『赤?黒?紐~? ふへへ』と夢の中だ。
「へぇ~凄いッスね? どんな所にここに来る前は居たんスか?」
「ゴブリンの村だ!」
デーンと胸を張る。
「え!?」「ひょえ!?」
は?何で2人ともそんなに驚く?
雑魚敵じゃないか?
「ほ、保存食扱いッスか?」
「なんでだ!? 支配者層に決まってるだろ?! この辺りのゴブリンも良い奴ばかりだったぞ?」
俺はそう言って袋を見せる。
「冒険者でも殺られて餌になるゴブリンに貢物貰うってヤバいッスね……
軽く手合わせにしといて良かったッス」
「お、お前強かったんだな……2回位なら付き合うぞ?」
「要らんわ!思いっきり金目当てじゃねーかよ!? ゴブリンに頼んでこい!」
ハナビが金貨の袋を見て、提案してきた物を蹴る。
「い、嫌だっ! ゴブリンの攻めは廃人になるんだぞ!じょ、常識なんだぞ?」
ハナビさんよ、さっきから口調がおかしいぞ。
「ジャクさん察して上げてくださいッス!姐さんは裏街道まっしぐらなのに初心なんスよ!」
「あーーーもう!煩いっ!早く商談を始めろ!」
何だこれ? やっと話が出来るかもな。
「奴隷に落とすなら、教育して価値を上げてから売るか貸出制にしないか?」
ハナビもオムニも首を傾げる。
え?何で分かんないの?
「えっと……オムニでもハナビでも良いから識字率ってどれ位だ?」
「えージャガは読めないっスね。って言うより商人と貴族と高ランクの冒険者位しか読めないッスよ?」
へ?殆ど読めない奴じゃねーかよ!
「魔法って知識が必要だろ? なら冒険者の魔法使いは読めるだろ!?」
「魔法を少し学んでいる奴は大概、師匠から目の前で見せてもらった魔法をイメージして扱える様になる迄練習するんだよ
字が読める魔法使いはスーパーエリートさ」
なんてこったい!魔法使いの常識を教えてくれたハナビには感謝だな。
俺は初っ端から転けそうになっていた。
あ、俺もそういえば字読めなかったわ。
今、ハナビから謝られているんだけど
「ふへへへ」
子分Aオムニ君がハナビに踏まれて恍惚の笑みを浮かべ気持ち悪い声を発している。
こ、コイツ……これだけの為にハナビの元に居るんじゃ。
明らかにハナビよりオムニの方が強いしな。
「俺はメアリーを奴隷に落として売った場合の価値の低さに驚いた。
だから取り敢えず、借金を帳消しにしてお前らとの繋がりを作り商談を持ち掛けに来たら襲われた」
「ごめん、くっ!このアホっ!」
オムニにゲシゲシ蹴りを加えているけどそいつ喜んでるぞ?
「魔法打ち込めば?」
「なっ!?そんな可哀想な事できるかよ!?」
異世界あのジジイ以外やっぱりクリーンですか? あ!でもメアリーの親父はクソだったな。
「だって明らかに喜んでるし、罰になってないぞ?」
「ちょっ!?ジャクさん? これが姐さんのいい所なんスよ! 蹴るのにスカート履いてるんスよ!?
ジャクさんもご相伴に預かってるじゃないっスか!?」
おい? 盛大にパンツ鑑賞してたのバラすなよ……
「なっ!?お前ら~」
ほら、顔真っ赤にしてスカート抑えちゃったじゃん!
俺は余裕ぶって膝に肘を着き、司令官ポーズになる。
「ふっ、白だったのは意外だった。黒とか赤とか派手なの履いてると思った」
「な!?そんな扇情的なパンツあるんスか?」
あれ?この世界もしかしなくても白しか無かった?
「俺の故郷にはあったぞ? 後ろが紐状の奴とか、布がテロンテロンの奴とか、な?」
「悪魔的発想ッスね!是非行きたいっス!」
「無理だ!いきなり転移されたんだよ。この辺りにな2回も」
あ、ハナビは既にショートして『赤?黒?紐~? ふへへ』と夢の中だ。
「へぇ~凄いッスね? どんな所にここに来る前は居たんスか?」
「ゴブリンの村だ!」
デーンと胸を張る。
「え!?」「ひょえ!?」
は?何で2人ともそんなに驚く?
雑魚敵じゃないか?
「ほ、保存食扱いッスか?」
「なんでだ!? 支配者層に決まってるだろ?! この辺りのゴブリンも良い奴ばかりだったぞ?」
俺はそう言って袋を見せる。
「冒険者でも殺られて餌になるゴブリンに貢物貰うってヤバいッスね……
軽く手合わせにしといて良かったッス」
「お、お前強かったんだな……2回位なら付き合うぞ?」
「要らんわ!思いっきり金目当てじゃねーかよ!? ゴブリンに頼んでこい!」
ハナビが金貨の袋を見て、提案してきた物を蹴る。
「い、嫌だっ! ゴブリンの攻めは廃人になるんだぞ!じょ、常識なんだぞ?」
ハナビさんよ、さっきから口調がおかしいぞ。
「ジャクさん察して上げてくださいッス!姐さんは裏街道まっしぐらなのに初心なんスよ!」
「あーーーもう!煩いっ!早く商談を始めろ!」
何だこれ? やっと話が出来るかもな。
「奴隷に落とすなら、教育して価値を上げてから売るか貸出制にしないか?」
ハナビもオムニも首を傾げる。
え?何で分かんないの?
「えっと……オムニでもハナビでも良いから識字率ってどれ位だ?」
「えージャガは読めないっスね。って言うより商人と貴族と高ランクの冒険者位しか読めないッスよ?」
へ?殆ど読めない奴じゃねーかよ!
「魔法って知識が必要だろ? なら冒険者の魔法使いは読めるだろ!?」
「魔法を少し学んでいる奴は大概、師匠から目の前で見せてもらった魔法をイメージして扱える様になる迄練習するんだよ
字が読める魔法使いはスーパーエリートさ」
なんてこったい!魔法使いの常識を教えてくれたハナビには感謝だな。
俺は初っ端から転けそうになっていた。
あ、俺もそういえば字読めなかったわ。
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