31 / 51
26.脱走騒動(後編)(ウィルバート目線)
しおりを挟む
私は最高のシナリオを思いついた。
ジェイミーが姉を殺害し、妹は悲しみのあまり失踪するという物。
どうせ女に戻れないのなら、何もかも無茶苦茶になればいい。
ブキャラン侯爵様が死んだ今、何もかも無に帰すべきだ。
ブキャラン侯爵様の仇は、姉の死を以て父への復讐とした。
これまでは公の場で姉が妹として死ぬことを望んでいた。
クリストン男爵邸襲撃事件を嗾けたり、植物に興味津々な姉をアイスローズで死なせようとしたり。
ブキャラン侯爵に招待状を出させ、公然の場で毒殺をしようとも考えた。
あの時は招待状が届いた事が分からず、実行できなかった。
本当なら、あの時終わっていた筈だと思っていたのにだ。
それが今になって、姉の消息が消えるという異常事態。
私の心は尋常じゃなく焦っていた。
「ウィルバートは牢屋をくまなく調べよ、何か手がかりがあるやもしれん」
ジェイミーの命令で、牢屋の中に入り、周りをくまなく探すも何もない。
ヒントの欠片くらいあってもいいものなのに、世の中はどれだけ不公平なのか。
姉ばかりが優遇される。
姉が聖女になった途端に、奇跡が起きる。
姉が王妃様に認められ、止まっていた筈のジェイミーとの結婚話が進み始めてしまった。
もう時間はない、どうにかして見つけないと姉が幸せを掴んでしまう。
落ち着いて考えようと壁にもたれて、観察した。
密室脱走事件とでも言うべきか、鍵をあらかじめ持っていた?
魔導具──の存在。
もしかすると、姉はどんな鍵でも開け閉めできる鍵を作ってしまったのかもしれない。
だとすると、ここにはもう居ない。
「殿下、もしかするともう居ないのかもしれません」
「なんだと!」
壁に手を付け、勢いで歩きだそうとした時、壁についた手が何かを感じとった。
「・・・隙間風?」
「どうした」
「ここの壁から、隙間風が出てきているのです」
「もしかすると隠し通路があるかもしれん、だとすれば、どこかにスイッチがある」
「探しましょう」
壁をベタベタと触っているとそ何か押し込めそうな部分があり、それを力いっぱい押してみる。
すると、ゴゴゴゴと言う音と共に、壁が開き、中には質素な個室、そこに姉の姿があった。
悠長にも本を読んで寛いでいるではないか。
「居た!!!」
姉の手首を抑え、床に押し付ける。
もう逃がさない。
いっそ純潔も奪ってやろうかと考え、ジェイミーに聞いてみた。
「このまま犯しても構いませんか、どうせすぐ死ぬ運命、最後くらい凌辱で絶望してから死ねばいい」
「ああ、それくらいは構わぬ、俺も手伝うぞ」
手首をジェイミーが抑え、私が服を脱がす。
暴れる姉にてこずる所、ジェイミーが剣を見せれば大人しくなる。
そのまま剣で服を引き裂き、次第に露わになるは、綺麗な裸体。
殆ど変わらない肉体を私も持っていた筈なのに、どうしてこうなったのだと誰かに問いたい。
だが、私の体は男性として機能していた。
彼女の中に入りたいと、言い出す熱いモノを彼女の股間に押し付けた。
泣き叫ぶ姉の姿を見て更に興奮した。
もっともっと泣きさけべばいい。
こんな大きな物が入るなんて、姉は壊れてしまうかもしれない。
そう考えるだけで、口角が自然と上がっていった。
男性としては初めての経験のせいか、中々入らない。
それは濡れていないからだと、ジェイミーが言い出した。
ジェイミーが唇を奪い胸を揉むと、次第に湿り気を帯びてきてくる。
そういえば、そんな手順も踏んでいたと、過去を回想する。
それにしても唇を奪われただけで、随分と泣き叫ぶようになった。
いい気味だ。
女性としてブキャラン侯爵様と交わった時でさえ、恥ずかしさにアソコは見れなかった。
それが今や私の股間に生え、姉の中に入ろうとしている。
先っぽが入りそうになり姉は断末魔にも似た声を上げる。
もう、本当に愉快でたまらない。
中に入ればどんな叫び声になるのか、想像するだけで興奮でどうにかなってしまいそうだった。
そんな最高の瞬間を迎えようとした時。
そう、後はぐっと押し込むだけだと言う時に、突然体が痛み出した。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「どうした、ウィルバート!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
永遠い続くかと思えた痛みで床を転がっていたが、次第に体の痛みが治まり、ぐったりとして床の冷たさを感じ取っていた。
だが、その時、姉とジェイミーが私をじっと見つめてこう言った。
「「アリアナ・・・」」
二人が同時に私の名前を呼ぶ。
鏡こそないけど、手や足、胸、股下、声までもが元のままだ。
「私・・・元に戻ってる・・・」
呪いが解かれた事に、涙が止まらなかった。
だけどそれは、私のしでかした事が露見した瞬間でもあった。
□□ □ □ □□
時を同じくして、ダリアの元に身を寄せていたエイダの腹部に剣が突き刺さっていた。
その事をエリアナが知るのはずっと先の話だった。
ジェイミーが姉を殺害し、妹は悲しみのあまり失踪するという物。
どうせ女に戻れないのなら、何もかも無茶苦茶になればいい。
ブキャラン侯爵様が死んだ今、何もかも無に帰すべきだ。
ブキャラン侯爵様の仇は、姉の死を以て父への復讐とした。
これまでは公の場で姉が妹として死ぬことを望んでいた。
クリストン男爵邸襲撃事件を嗾けたり、植物に興味津々な姉をアイスローズで死なせようとしたり。
ブキャラン侯爵に招待状を出させ、公然の場で毒殺をしようとも考えた。
あの時は招待状が届いた事が分からず、実行できなかった。
本当なら、あの時終わっていた筈だと思っていたのにだ。
それが今になって、姉の消息が消えるという異常事態。
私の心は尋常じゃなく焦っていた。
「ウィルバートは牢屋をくまなく調べよ、何か手がかりがあるやもしれん」
ジェイミーの命令で、牢屋の中に入り、周りをくまなく探すも何もない。
ヒントの欠片くらいあってもいいものなのに、世の中はどれだけ不公平なのか。
姉ばかりが優遇される。
姉が聖女になった途端に、奇跡が起きる。
姉が王妃様に認められ、止まっていた筈のジェイミーとの結婚話が進み始めてしまった。
もう時間はない、どうにかして見つけないと姉が幸せを掴んでしまう。
落ち着いて考えようと壁にもたれて、観察した。
密室脱走事件とでも言うべきか、鍵をあらかじめ持っていた?
魔導具──の存在。
もしかすると、姉はどんな鍵でも開け閉めできる鍵を作ってしまったのかもしれない。
だとすると、ここにはもう居ない。
「殿下、もしかするともう居ないのかもしれません」
「なんだと!」
壁に手を付け、勢いで歩きだそうとした時、壁についた手が何かを感じとった。
「・・・隙間風?」
「どうした」
「ここの壁から、隙間風が出てきているのです」
「もしかすると隠し通路があるかもしれん、だとすれば、どこかにスイッチがある」
「探しましょう」
壁をベタベタと触っているとそ何か押し込めそうな部分があり、それを力いっぱい押してみる。
すると、ゴゴゴゴと言う音と共に、壁が開き、中には質素な個室、そこに姉の姿があった。
悠長にも本を読んで寛いでいるではないか。
「居た!!!」
姉の手首を抑え、床に押し付ける。
もう逃がさない。
いっそ純潔も奪ってやろうかと考え、ジェイミーに聞いてみた。
「このまま犯しても構いませんか、どうせすぐ死ぬ運命、最後くらい凌辱で絶望してから死ねばいい」
「ああ、それくらいは構わぬ、俺も手伝うぞ」
手首をジェイミーが抑え、私が服を脱がす。
暴れる姉にてこずる所、ジェイミーが剣を見せれば大人しくなる。
そのまま剣で服を引き裂き、次第に露わになるは、綺麗な裸体。
殆ど変わらない肉体を私も持っていた筈なのに、どうしてこうなったのだと誰かに問いたい。
だが、私の体は男性として機能していた。
彼女の中に入りたいと、言い出す熱いモノを彼女の股間に押し付けた。
泣き叫ぶ姉の姿を見て更に興奮した。
もっともっと泣きさけべばいい。
こんな大きな物が入るなんて、姉は壊れてしまうかもしれない。
そう考えるだけで、口角が自然と上がっていった。
男性としては初めての経験のせいか、中々入らない。
それは濡れていないからだと、ジェイミーが言い出した。
ジェイミーが唇を奪い胸を揉むと、次第に湿り気を帯びてきてくる。
そういえば、そんな手順も踏んでいたと、過去を回想する。
それにしても唇を奪われただけで、随分と泣き叫ぶようになった。
いい気味だ。
女性としてブキャラン侯爵様と交わった時でさえ、恥ずかしさにアソコは見れなかった。
それが今や私の股間に生え、姉の中に入ろうとしている。
先っぽが入りそうになり姉は断末魔にも似た声を上げる。
もう、本当に愉快でたまらない。
中に入ればどんな叫び声になるのか、想像するだけで興奮でどうにかなってしまいそうだった。
そんな最高の瞬間を迎えようとした時。
そう、後はぐっと押し込むだけだと言う時に、突然体が痛み出した。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「どうした、ウィルバート!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
永遠い続くかと思えた痛みで床を転がっていたが、次第に体の痛みが治まり、ぐったりとして床の冷たさを感じ取っていた。
だが、その時、姉とジェイミーが私をじっと見つめてこう言った。
「「アリアナ・・・」」
二人が同時に私の名前を呼ぶ。
鏡こそないけど、手や足、胸、股下、声までもが元のままだ。
「私・・・元に戻ってる・・・」
呪いが解かれた事に、涙が止まらなかった。
だけどそれは、私のしでかした事が露見した瞬間でもあった。
□□ □ □ □□
時を同じくして、ダリアの元に身を寄せていたエイダの腹部に剣が突き刺さっていた。
その事をエリアナが知るのはずっと先の話だった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
【完結】嫌われ公女が継母になった結果
三矢さくら
恋愛
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!!
打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。
異世界に転生してチートを貰ったけど、家族にハメられて敵国の捕虜になったら敵国の王子に求婚されました。
naturalsoft
恋愛
私は念願の異世界転生でチートをもらって旅立った。チートの内容は、家事、芸術、武芸などほぼ全ての能力がそつなくプロレベルに、こなせる万能能力だった。
しかし、何でも1人でやってしまうため、家族に疎まれて殺されそうになりました。そして敵国の捕虜になったところで、向こうの様子がおかしくて・・・?
これは1人で何でもこなしていた弊害で国が滅ぶ寸前までいったお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる