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34.昔話
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このところ、聖女のお勤めと言うものが立て込んでいる。
例の石像に乗り移る“降臨”を日に5回、毎日行って帰る頃にはクタクタになっている。
公爵令嬢がこんなに頑張って働くって普通の事じゃないと思う今日この頃。
スケジュールは収穫からから算出されている為、私の体力なんてお構いなしだ。
私の体力から算出してくれればいいのに『とりあえず今年はどうか』なんて言われて通された。
大司教様は謁見の間で行われた臨時裁判のような状況において、味方をしてくれなかったと思っていたのが、実はちゃんと根回しをしてくれていたと後になって聞かされた。
そんな言われ方じゃあ、有難みも半減の半減、ついでにもう一回半減させ恩には着せない方針とした。
だからこれは、貸しで恩返しじゃない。
アリニャーヌの女大公様が王都に来られるのが2日後というこの時期に、疲労で倒れる何てことがあっていいのだろうか。
女大公様とやらの予定には聖女との対談と言う時間がある。
私と1対1で話したいというのだ。
だというのにお勤めに追われて、話す内容がまとまっていない。
折角だから呪いについて聞きたいというのにだ。
その状況でへとへとになって教会の奥の部屋で休んでいる。
今日もその内容を考えれる気がしないと、ぐったりしていると大司教様が入って来た。
「お休みの所すまないが、君に会いたいと言うお方がおられるのだが、よいかな」
「ええ、いいですよ」
入って来たのは、私より少し上くらいの未婚のお姉さんとでも言うのだろうか、少し少女の面影を残しながらも大人の色気が出てきているといった感じの人物だった。
清楚な感じのあるワンピースは平民用にも見えなくないのに、高貴な感じがひしひしと醸し出している。
「えっと───」
「わたくし、エリザベートと申します。エリザとお呼びください。一度、聖女様にお会いしたくて参りました」
「それはどうも、エリアナ・エジャーです、お座りになってください」
「それでは」
貴族とか特権階級の振る舞い。
輝かしい銀髪といった目立つ容姿の貴族はこの国にはいない。
どう考えても他国の、しかもアリニャーヌ公国の関係者だと分かる。
「怒らないで聞いて頂きたいのですが、実はエリアナ様に呪いをかけたのはわたくしでございます」
「・・・はぁ・・・・はあ!?」
正直に言えば、彼女の正気を疑った。
呪いをかけた本人が白状すると言う事態が有り得ない、それを後悔してるのなら解呪すればいい。
それとも解呪して欲しくば自分に従えとでも言うのだろうか。
「解呪して頂けるのですか?」
「それはエリアナ様次第でございましょう、私の言う通りにして頂けるのであれば追って解呪する事をお約束します」
「はぁ、じゃあいいです。お帰り願えますか」
「ぷふ、そうですよね。いえ、冗談です」
「どちらがですか?呪った事です?それとも解呪の条件の事?」
「解呪の条件の事です、呪ったのは本当です」
「解呪できない理由でもあるのですか?」
「少し長いですがよろしいですか?」
「ええ、聞きましょう」
***
10年ほど昔の事、エリアナとエリザベスという仲の良い二人の女の子がいました。
その二人は別々に王宮にある庭園でとある男の子と出会い、回数を重ねる毎に親密になって行きました。
エリアナはその男の子と秘密の約束を交わし、その事をエリアナは嬉しそうにエリザベスに話してしまいます。
ですが、その事にエリザベスは嫉妬しました。
ですが、エリザベスは天才的な魔女だったのです。
エリザベスはエリアナを呪うと姉、エリザベートに決意を告白しました。
ただ、エリザベスの呪いは強力な物で、生活に支障をきたし解呪しても後遺症を残す程のものになります。
仲の良かった友達をその様な状態に陥れた事を後に後悔すると考えたエリザベートは先に呪う事にしました。
ですがその時、別の人の呪いによってエリアナ様は神聖力を暴走してしまいました。
それを治める為、大司教様と協力してエリザベートが呪いで男の子の記憶を封じ、大司教様が暗示でエリザベスに関する記憶を封じたのですが、エリザベスには二人の記憶を呪いで封じと説明しました。
強い呪いでの上書きをした場合ですが、呪いが術者に返ります。
かけたのが本人と言う事もあり、解呪が出来なくなります。
その為、エリザベスは姉から自分の記憶が消えるのを恐れて、エリアナに呪いをかけれないでいるのが現状です。
例の石像に乗り移る“降臨”を日に5回、毎日行って帰る頃にはクタクタになっている。
公爵令嬢がこんなに頑張って働くって普通の事じゃないと思う今日この頃。
スケジュールは収穫からから算出されている為、私の体力なんてお構いなしだ。
私の体力から算出してくれればいいのに『とりあえず今年はどうか』なんて言われて通された。
大司教様は謁見の間で行われた臨時裁判のような状況において、味方をしてくれなかったと思っていたのが、実はちゃんと根回しをしてくれていたと後になって聞かされた。
そんな言われ方じゃあ、有難みも半減の半減、ついでにもう一回半減させ恩には着せない方針とした。
だからこれは、貸しで恩返しじゃない。
アリニャーヌの女大公様が王都に来られるのが2日後というこの時期に、疲労で倒れる何てことがあっていいのだろうか。
女大公様とやらの予定には聖女との対談と言う時間がある。
私と1対1で話したいというのだ。
だというのにお勤めに追われて、話す内容がまとまっていない。
折角だから呪いについて聞きたいというのにだ。
その状況でへとへとになって教会の奥の部屋で休んでいる。
今日もその内容を考えれる気がしないと、ぐったりしていると大司教様が入って来た。
「お休みの所すまないが、君に会いたいと言うお方がおられるのだが、よいかな」
「ええ、いいですよ」
入って来たのは、私より少し上くらいの未婚のお姉さんとでも言うのだろうか、少し少女の面影を残しながらも大人の色気が出てきているといった感じの人物だった。
清楚な感じのあるワンピースは平民用にも見えなくないのに、高貴な感じがひしひしと醸し出している。
「えっと───」
「わたくし、エリザベートと申します。エリザとお呼びください。一度、聖女様にお会いしたくて参りました」
「それはどうも、エリアナ・エジャーです、お座りになってください」
「それでは」
貴族とか特権階級の振る舞い。
輝かしい銀髪といった目立つ容姿の貴族はこの国にはいない。
どう考えても他国の、しかもアリニャーヌ公国の関係者だと分かる。
「怒らないで聞いて頂きたいのですが、実はエリアナ様に呪いをかけたのはわたくしでございます」
「・・・はぁ・・・・はあ!?」
正直に言えば、彼女の正気を疑った。
呪いをかけた本人が白状すると言う事態が有り得ない、それを後悔してるのなら解呪すればいい。
それとも解呪して欲しくば自分に従えとでも言うのだろうか。
「解呪して頂けるのですか?」
「それはエリアナ様次第でございましょう、私の言う通りにして頂けるのであれば追って解呪する事をお約束します」
「はぁ、じゃあいいです。お帰り願えますか」
「ぷふ、そうですよね。いえ、冗談です」
「どちらがですか?呪った事です?それとも解呪の条件の事?」
「解呪の条件の事です、呪ったのは本当です」
「解呪できない理由でもあるのですか?」
「少し長いですがよろしいですか?」
「ええ、聞きましょう」
***
10年ほど昔の事、エリアナとエリザベスという仲の良い二人の女の子がいました。
その二人は別々に王宮にある庭園でとある男の子と出会い、回数を重ねる毎に親密になって行きました。
エリアナはその男の子と秘密の約束を交わし、その事をエリアナは嬉しそうにエリザベスに話してしまいます。
ですが、その事にエリザベスは嫉妬しました。
ですが、エリザベスは天才的な魔女だったのです。
エリザベスはエリアナを呪うと姉、エリザベートに決意を告白しました。
ただ、エリザベスの呪いは強力な物で、生活に支障をきたし解呪しても後遺症を残す程のものになります。
仲の良かった友達をその様な状態に陥れた事を後に後悔すると考えたエリザベートは先に呪う事にしました。
ですがその時、別の人の呪いによってエリアナ様は神聖力を暴走してしまいました。
それを治める為、大司教様と協力してエリザベートが呪いで男の子の記憶を封じ、大司教様が暗示でエリザベスに関する記憶を封じたのですが、エリザベスには二人の記憶を呪いで封じと説明しました。
強い呪いでの上書きをした場合ですが、呪いが術者に返ります。
かけたのが本人と言う事もあり、解呪が出来なくなります。
その為、エリザベスは姉から自分の記憶が消えるのを恐れて、エリアナに呪いをかけれないでいるのが現状です。
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