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3.王宮
3-17.閑話 フェルレイク学院(フランチェスカ視点)
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その日、二学年上の生徒が私に挑戦状を送りつけて来た。
呼び出された場所に行くと、体格のいい男子と細身の背の低い男子が待っていた。
アクセサリーや装飾からして大き方が成金、細い方は普通って感じの制服。
と言っても、大きい方は完全に趣味の悪い魔改造って感じの制服だ。
私はそろそろ来ると予感していた。
田舎者に対するイジメが来ると。
ですが私だってただではやられません。
田舎者の意地を見せてあげます!
「おい、お前!俺様が誰だか分かってるんだろうな?」
呼び出した本人のセリフとは思えない事を言い出した。
相手は年上、フランチェスカが小柄なせいか二倍もの体格差があった。
だが、そんな事には動じずフランチェスカは落ち着いて対応する。
「──えっと、たしか挑戦状に名前書いてたよね、メイソソ?」
「メイソンだ!」
「字、汚ないから……」
「黙れ!!」
横に居た細い方が前に出て来て説明を始めた。
「このお方こそ、迷宮都市ルグランジの市長の従兄の親友の弟の御子息様だぞ、頭が高い!}
「それって赤の他人よね?」
「あれ…そうなんですか?メイソン様」
「迷宮都市ルグランジの市長は俺のオジサンなんだ!親戚に違いないよ」
「そのオジサンって年上の男性って意味よね?」
「ち、ちがうっ、特別な関係なんだ!」
メイソンが今にも泣きそうで話は平行線になりそうだから、ここは譲歩する事にした。
全く、男の子っていつまでも子供で嫌だわ。
(※フランチェスカは現在8歳である)
「それで、何の用ですか?」
「お前、を、お、俺様、俺様の!かかか、彼女にしてやる!」
「ついに言いましたね!メイソン様!男らしい!ヒューヒュー!どうだ!早く二つ返事しろ!」
ふふーん、とふんぞり返るメイソン。
承諾してさも当たり前と言った感じでいる。
「催促してる時点で、二つ返事じゃないと思うんだけど?」
「細かい事はいいんだよ!じゃあそういう事だからな!お前は今日から俺のか──」
「お断りですよ」
「何?」
「お断りすると言いました。一昨日、ドラゴンに乗ってきてください」
「なんだとお!!!」
メイソソが逆上しフランチェスカの胸元を掴もうとした。
彼女の胸元にはリボンがついていて彼女はそれを潰れる事を嫌がった結果──。
ズトーン
砂埃が上がると同時に、メイソンはいつの間にか俯せ状態となり片腕をフランチェスカに極められてしまった。
「痛い痛い痛いいい!」
「メイソン様!くそうっ、女!その手を離せ!」
細い方が殴りかかろうとするが、フランチェスカは避けるべきかメイソンの腕を放すべきか迷った。
1対1の護身術は父に教わったが多人数相手はまだだった。
このままでは殴られる!
そう思った時、突如、人が飛んできて細い方を突き飛ばす。
細い方が気にぶつかりズドーン!と言う音と同時に明後日の方向からバキッと音がした。
「女の子相手になにしてるんだ!」
ここで登場したのはウィリアム・フィッツロイ、この国の第二王子だ。
「誰だ!」
細い方は飛んできたウィリアムを一瞬睨み付けたが、すぐさまメイソンに視線を移した。
「いでええええええ・・・」
メイソンは極められた腕を抱えうずくまっていた。
それをフランチェスカが苦笑いして立ち尽くしていた。
「折っちゃったかも~・・・」
「何て事をしたんだ!」
そんなタイミングで先生方がわらわらと集まった。
「──これは折れていますね」
「折ったのはフランチェスカさんが?」
「はい、殴られそうになった時に、手加減を間違えて、うっかり」
「では、正当防衛ですね、はい、君達、事情徴収するから付いてきなさい」
そうして、先生方はメイソンと細い方を連れて立ち去った。
そして二人が残った。
先生方としては、殿下がカートレットの婚約者と知っている以上、フランチェスカとも知り合いなのだと思っていた。
そんな事から話す事もあるだろうと考え、二人を残したのだ。
「大丈夫だったかい?」
「ありがとうございます」
二人は出会うべくして出会った。
学年は違えど当面、この学院で何度も出会い友情が芽生えていく事になるとは、この時、誰も想像し得なかった。
*
「ところで君、強いんだね!」
「ええ、お父さんに指導されていますから」
「僕にも教えてくれない?」
「いいですけど、ただの護身術ですよ」
「いいんだ、僕には君が必要なんだ!」
「そ、そうですか、たまになら教えてあげてもいいよ(なんだか、仔犬みたいな人・・・)」
呼び出された場所に行くと、体格のいい男子と細身の背の低い男子が待っていた。
アクセサリーや装飾からして大き方が成金、細い方は普通って感じの制服。
と言っても、大きい方は完全に趣味の悪い魔改造って感じの制服だ。
私はそろそろ来ると予感していた。
田舎者に対するイジメが来ると。
ですが私だってただではやられません。
田舎者の意地を見せてあげます!
「おい、お前!俺様が誰だか分かってるんだろうな?」
呼び出した本人のセリフとは思えない事を言い出した。
相手は年上、フランチェスカが小柄なせいか二倍もの体格差があった。
だが、そんな事には動じずフランチェスカは落ち着いて対応する。
「──えっと、たしか挑戦状に名前書いてたよね、メイソソ?」
「メイソンだ!」
「字、汚ないから……」
「黙れ!!」
横に居た細い方が前に出て来て説明を始めた。
「このお方こそ、迷宮都市ルグランジの市長の従兄の親友の弟の御子息様だぞ、頭が高い!}
「それって赤の他人よね?」
「あれ…そうなんですか?メイソン様」
「迷宮都市ルグランジの市長は俺のオジサンなんだ!親戚に違いないよ」
「そのオジサンって年上の男性って意味よね?」
「ち、ちがうっ、特別な関係なんだ!」
メイソンが今にも泣きそうで話は平行線になりそうだから、ここは譲歩する事にした。
全く、男の子っていつまでも子供で嫌だわ。
(※フランチェスカは現在8歳である)
「それで、何の用ですか?」
「お前、を、お、俺様、俺様の!かかか、彼女にしてやる!」
「ついに言いましたね!メイソン様!男らしい!ヒューヒュー!どうだ!早く二つ返事しろ!」
ふふーん、とふんぞり返るメイソン。
承諾してさも当たり前と言った感じでいる。
「催促してる時点で、二つ返事じゃないと思うんだけど?」
「細かい事はいいんだよ!じゃあそういう事だからな!お前は今日から俺のか──」
「お断りですよ」
「何?」
「お断りすると言いました。一昨日、ドラゴンに乗ってきてください」
「なんだとお!!!」
メイソソが逆上しフランチェスカの胸元を掴もうとした。
彼女の胸元にはリボンがついていて彼女はそれを潰れる事を嫌がった結果──。
ズトーン
砂埃が上がると同時に、メイソンはいつの間にか俯せ状態となり片腕をフランチェスカに極められてしまった。
「痛い痛い痛いいい!」
「メイソン様!くそうっ、女!その手を離せ!」
細い方が殴りかかろうとするが、フランチェスカは避けるべきかメイソンの腕を放すべきか迷った。
1対1の護身術は父に教わったが多人数相手はまだだった。
このままでは殴られる!
そう思った時、突如、人が飛んできて細い方を突き飛ばす。
細い方が気にぶつかりズドーン!と言う音と同時に明後日の方向からバキッと音がした。
「女の子相手になにしてるんだ!」
ここで登場したのはウィリアム・フィッツロイ、この国の第二王子だ。
「誰だ!」
細い方は飛んできたウィリアムを一瞬睨み付けたが、すぐさまメイソンに視線を移した。
「いでええええええ・・・」
メイソンは極められた腕を抱えうずくまっていた。
それをフランチェスカが苦笑いして立ち尽くしていた。
「折っちゃったかも~・・・」
「何て事をしたんだ!」
そんなタイミングで先生方がわらわらと集まった。
「──これは折れていますね」
「折ったのはフランチェスカさんが?」
「はい、殴られそうになった時に、手加減を間違えて、うっかり」
「では、正当防衛ですね、はい、君達、事情徴収するから付いてきなさい」
そうして、先生方はメイソンと細い方を連れて立ち去った。
そして二人が残った。
先生方としては、殿下がカートレットの婚約者と知っている以上、フランチェスカとも知り合いなのだと思っていた。
そんな事から話す事もあるだろうと考え、二人を残したのだ。
「大丈夫だったかい?」
「ありがとうございます」
二人は出会うべくして出会った。
学年は違えど当面、この学院で何度も出会い友情が芽生えていく事になるとは、この時、誰も想像し得なかった。
*
「ところで君、強いんだね!」
「ええ、お父さんに指導されていますから」
「僕にも教えてくれない?」
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