追憶の電脳世界〜エタニティ・ドリーム・ワールド

夢達磨

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第三章 ギルド結闘編

第96話 決着! 覚醒する太陽の恩寵!

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※ジーク視点


「うわぁぁぁぁぁっ!!! ああぁぁっ! あ、熱いぃぃ!」
  
 俺はその場に転げ回る。

《どうした? お前の覚悟はその程度か?》

「だ、黙れーーっ!」

 無防備な俺の頭をドミニデスは持ち上げる。 

「ガッハハハ! これは面白いものが見れそうだ」

 全身が熱くなり、その痛み、苦しみで頭が真っ白になっていくのが分かる。

「俺を見ろ」

 俺は睨みつける。
 ドミニデスは続けた。
 
「俺が憎いだろ? 怒りが込み上げてくるだろ? お前が今、戦うべき相手は誰だ? 自分の心か? 違うだろ? この俺様だ!」

「だ、だま……れ。お前は……俺が……倒す」

「さぁ! 俺を憎め! 恨め! 早くしないともう一度、お前の大切な人たちを俺が壊してやるぞぉ!」

《力を貸してやろうというのに。なぜ拒む? なら、このままお前の体をもらうぞ!》

(どいつもこいつも好き勝手言いやがってぇっ! この体も、力も……)

「全部……俺のものだぁぁぁぁ!!!」

 大気が激しく揺れると、ドミニデスは俺の頭を放し、距離を取って言った。

「その姿……。ふっ。ーーさぁ、俺たちの戦いに決着をつけようぜ!」

 俺自身が今どんな姿になっているかは自分では分からない。
 だが、不思議とスッキリして気持ちがいい。高揚感に包まれた、そんな気分。

「あぁ。今度は守ってみせる。勝負だドミニデス!」
「あぁ! 来いよ王子様! 今度は俺たちから大切なものを守ってみせろよ!」

 俺は炎を纏ってドミニデスに突進攻撃をする。
 ドミニデスは避けるとすぐさま距離を詰めてくる。

「ーー『太陽神《アポロ》の巨鎚《ハンマー》』!」
「うおぉぉぉ! 『ブレイククロー』!!!」

 スキルとスキルがぶつかり合う。

「はぁぁぁぁっ!!!」
「うぉぉぉぉっ!!!」

 俺が力を込めるとドミニデスも負けじと押し返してくる。二つの技が拮抗していたが、最後に押し勝ちドミニデスを潰した。

 すると、ドッッカァァァァァン! と、爆音とともに大爆発を起こした。
 

 すぐさま起き上がったドミニデスは、大きく振りかぶったストレートパンチをくりだす。

 俺は左手で弾き返し、アポロブローで反撃。
 ドミニデスに命中し、三メートルほど吹き飛んだ。

「ぐあぁっ! まだまだーっ!」

 俺は炎の翼を展開し飛翔する。

 全身を大きく包み込む炎を纏い、一回転して助走をつけて突進する。

「怖ければ避けてもいいんだぜ! 『太陽神《アポロ・》の不死鳥《フェニックスダイブ》』!!!」

「誰が避けるかよ! 受け止めてやるぜ!」

 空中で加速し、そのままの勢いでドミニデスにぶつかる。


「うぉぉぉっ! はぁぁぁっ!!」

 ドミニデスは有言実行し俺を受け止めた。爆発してもドミニデスは手を離すことなくそのまま俺を地面に叩きつけた。

「ぐあぁっ! ーーおらー!」
「っ! 『ジャガースライド』!」

 叩きつけられた俺は直ちに蹴りを入れようとするが、ドミニデスのジャガースライドが先に当たり、俺の攻撃は不発に終わった。
 
 不思議な気分だ……。さっきまでは耐えられなかった炎でさえも、今では暖かいとまで感じる。

「こんなんじゃあ、俺は倒せないぜぇ!」
「あぁ、だろうな。俺の必殺技で貴様を葬ってやる」

「「いくぜ!」」

 ドミニデスは力を溜め始める。
 俺も必殺技の準備を始めて詠唱を始めた。

「神の逆鱗に触れし愚者たちへ裁きを与える。
 我《わ》が憤怒《ふんど》は誰にも止められない。太陽の神アポロよ。悠久なる怒りを、今! 爆発させよ! グレイスフィナーレスキル、『サンバースト=ラースノヴァ』!!!」

「ーーフィナーレスキル! 『フルメテオインパクト』!!!」

 俺のフィナーレスキル、『サンバースト=ラースノヴァ』は太陽神アポロの凝縮した太陽の力をその身に宿し、相手に近づき大爆発させるというスキル。自分へのダメージも大きいが相手にも強烈な一撃を与えることができる。
 
 使った事ないのに何故か知っている。
 誰かに操られるように体が勝手に動いてしまう。

 今まで抱いたことのない怒りを感じる。不思議な感覚だ。

 ドミニデスのフィナーレスキルも突撃してくるスキル。

 二つのフィナーレスキルは衝突し、火花を散らす。
 
「うおぉぉっ!?」

 驚いた表情を見せるドミニデス。だが、俺のフィナーレスキルはこんなもんじゃない。ここからが本番なんだ。

「終わりだぁぁぁぁっ!!!」


 俺が力を解放すると太陽が大爆発を起こし、大地が崩れ去るような爆発音がフィールド全体に響いた。

「ガハッ!」

 爆発のダメージを受けているはずのドミニデスはフラフラしながら、最後の力を振り絞り、右ストレートを繰り出す。俺はそれを右手で受け止めた。

「俺の……勝ちだ」

「あぁ……そのようだ。俺は今、スキルで耐えている状態だ。時期に切れるだろう。
 まあ、楽しかったぜお前との戦い。ーー時間だな。あばよ」

 ドミニデスは荒い息遣いでそういうと、消えていった。だが、その表情はどこか嬉しそうだった。
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