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ナイトプール
14話目
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「心配をしてくれるのは嬉しいけど、そういうリスクも承知の上で人間関係は成り立っているものだとわたしは考えているし」
「裏切られてからじゃ」
「すでに何回も騙されているからわたしは平気だって」
にしてもユニからそんなアドバイスを聞かされるとは思わなかった、なんてつぶやきアヤがにやつく。
「ハヤテ、どうかした」
ツーブロックの男の名前を呼んだ、ブロンドの女性が近づいてきた。彼女のオレンジを基調とした花柄の三角ビキニに包まれた揺れる乳房をアヤが凝視する。
「こちらの方たちに一緒にミッドミッドナイトを楽しまないかと誘っている最中」
「男一人だとナンパにしか聞こえないわよ」
ユニと目を合わせた瞬間ブロンドの女性がほほえむ。
初対面のはずのアヤに見つめられる理由が分からないからかブロンドの女性は不思議そうにしていた。
「あの、そちらの女性は」
「友達の下北カホさん。実はミッドミッドナイトに参加したいと誘ってきたのは彼女でして」
「もう一組、カップルが来る予定だったんですけど急用で。そのへんのこともあって彼なりに気を利かせようとして迷惑をかけたようですね」
軽く頭を下げるカホの姿を見るとユニの顔つきが柔らかくなっていく。
「すみません。こちらこそ邪推してしまったみたいで」
「当たり前の反応ですよ。仮に今の話を聞いていても、わたしがいなければ信じてもらえなかったでしょうし」
カホに突然……力強く両手を握られてかユニが驚いている様子。
わたしと同じぐらい細腕なのにすごい力。格闘技でもやっているのかもしれないな。
「ハヤテ、彼だけなら不安だったと思いますが。わたしも一緒ならミッドミッドナイトに参加をしてもらえますよね」
ぐいぐい迫るカホに気圧されて戸惑いながらもユニは頷いていた。白いフリルビキニの彼女がそれとなく手を振りほどこうとしていることに気づき、オレンジの三角ビキニの彼女が慌てて解放する。
「ごめんなさい。痛かったですよね」
「いえ……全然。格闘技とかをやっているんですか」
「そんなところですね、見た目とのギャップもあってか驚かれますけど。ところで二人のお名前は?」
ユニとアヤはそれぞれに簡単な自己紹介をした。
「本当に身体の調子は良いの?」
イフェメラル内にあるお化け屋敷に向かう途中、アヤがユニに耳打ちする。前を歩くハヤテが不意に振り向くと、赤いオフショルダービキニの彼女は笑顔をつくって手を振った。
「そもそも体調不良というよりは精神的なものだから、ある程度のショック療法も必要だと思う」
異常な性癖や暴力性を抱えている男性ばかりじゃないのは頭では理解できている。多分ハヤテさんは優しい人だから心配する必要なんてないはず。
「問題ないなら別に良いんだけどさ」
横に並び歩くハヤテとカホの背中をアヤが鋭い視線で見つめている。
「大丈夫だって。わたしも色々と経験してきたし、アヤが心配するようなことは」
あんな異常者たちと会うことなんて絶対に。
「二人だけでずるいですよ。わたしも会話に交ぜてくれませんか」
ついさっきまでハヤテの隣を歩いていたはずのカホに突然……後ろから声をかけられてアヤとユニがぎょっとする。
「素早いですね」
「ユニちゃんとアヤちゃんがそれだけ内緒話に集中していただけだよ。わたしは魔法使いじゃないから瞬間移動なんて使えないし」
「まるで瞬間移動以外だったら使える魔法があるみたいに聞こえちゃうけど」
アヤの言葉にカホは大声で笑い、赤いオフショルダービキニの彼女の肩を抱く。
左腕に押しつけられるカホの乳房の感触のせいかアヤが動揺している様子。
「わたしはまだ未完成だから大丈夫。わたしはまだ未完成だから大丈夫。わたしはまだ」
「アヤちゃん、どうかしたの?」
「いつものことなので心配しないでください」
武家屋敷に似ている建物の前でハヤテが立ち止まり、連動するように彼の後ろを歩いていたビキニ姿の三人も口を閉じる。
近くにあった木製の立て札には「入り口」と、おどろおどろしく赤い文字で書かれていた。
「二人ずつで入ったほうが一層、楽しめると思うんですが。ぼくも女性三人を守れる自信はありませんし」
「だったら一番小さいわたしがハヤテさんにエスコートしてもらいましょうかね。仲の良いカホさんが問題ないのであれば」
「ハヤテとはただの友達だって。それじゃあユニちゃんはわたしがエスコートさせてもらいますね」
ジャンケンで順番を決めて……武家屋敷の中に入ったハヤテとアヤを見送るとカホはユニの手を握り、その場から離れていく。
「若い男女の邪魔する奴はナイフで切り刻まれても文句は言えませんから」
物騒な言葉ではあるが、カホなりの気遣いの行動だと判断したようでユニは。声を出せないことに気づき白いフリルビキニの彼女がのどに触れる。
ユニに肩を叩かれて、カホが振り向く。声が出せないことを伝えるが笑顔を貼りつけた状態のままで再びオレンジの三角ビキニの彼女が移動し始めた。
「声が出せないのは不安だよねえ。でも、もう少しだけ我慢してすぐにどうでも良くなってくるからさ」
身の危険を感じ、逃げ出そうとするユニを意に介さず目的地である女子トイレにカホは誰にも見られないように白いフリルビキニの彼女を強引に連れこんだ。
「裏切られてからじゃ」
「すでに何回も騙されているからわたしは平気だって」
にしてもユニからそんなアドバイスを聞かされるとは思わなかった、なんてつぶやきアヤがにやつく。
「ハヤテ、どうかした」
ツーブロックの男の名前を呼んだ、ブロンドの女性が近づいてきた。彼女のオレンジを基調とした花柄の三角ビキニに包まれた揺れる乳房をアヤが凝視する。
「こちらの方たちに一緒にミッドミッドナイトを楽しまないかと誘っている最中」
「男一人だとナンパにしか聞こえないわよ」
ユニと目を合わせた瞬間ブロンドの女性がほほえむ。
初対面のはずのアヤに見つめられる理由が分からないからかブロンドの女性は不思議そうにしていた。
「あの、そちらの女性は」
「友達の下北カホさん。実はミッドミッドナイトに参加したいと誘ってきたのは彼女でして」
「もう一組、カップルが来る予定だったんですけど急用で。そのへんのこともあって彼なりに気を利かせようとして迷惑をかけたようですね」
軽く頭を下げるカホの姿を見るとユニの顔つきが柔らかくなっていく。
「すみません。こちらこそ邪推してしまったみたいで」
「当たり前の反応ですよ。仮に今の話を聞いていても、わたしがいなければ信じてもらえなかったでしょうし」
カホに突然……力強く両手を握られてかユニが驚いている様子。
わたしと同じぐらい細腕なのにすごい力。格闘技でもやっているのかもしれないな。
「ハヤテ、彼だけなら不安だったと思いますが。わたしも一緒ならミッドミッドナイトに参加をしてもらえますよね」
ぐいぐい迫るカホに気圧されて戸惑いながらもユニは頷いていた。白いフリルビキニの彼女がそれとなく手を振りほどこうとしていることに気づき、オレンジの三角ビキニの彼女が慌てて解放する。
「ごめんなさい。痛かったですよね」
「いえ……全然。格闘技とかをやっているんですか」
「そんなところですね、見た目とのギャップもあってか驚かれますけど。ところで二人のお名前は?」
ユニとアヤはそれぞれに簡単な自己紹介をした。
「本当に身体の調子は良いの?」
イフェメラル内にあるお化け屋敷に向かう途中、アヤがユニに耳打ちする。前を歩くハヤテが不意に振り向くと、赤いオフショルダービキニの彼女は笑顔をつくって手を振った。
「そもそも体調不良というよりは精神的なものだから、ある程度のショック療法も必要だと思う」
異常な性癖や暴力性を抱えている男性ばかりじゃないのは頭では理解できている。多分ハヤテさんは優しい人だから心配する必要なんてないはず。
「問題ないなら別に良いんだけどさ」
横に並び歩くハヤテとカホの背中をアヤが鋭い視線で見つめている。
「大丈夫だって。わたしも色々と経験してきたし、アヤが心配するようなことは」
あんな異常者たちと会うことなんて絶対に。
「二人だけでずるいですよ。わたしも会話に交ぜてくれませんか」
ついさっきまでハヤテの隣を歩いていたはずのカホに突然……後ろから声をかけられてアヤとユニがぎょっとする。
「素早いですね」
「ユニちゃんとアヤちゃんがそれだけ内緒話に集中していただけだよ。わたしは魔法使いじゃないから瞬間移動なんて使えないし」
「まるで瞬間移動以外だったら使える魔法があるみたいに聞こえちゃうけど」
アヤの言葉にカホは大声で笑い、赤いオフショルダービキニの彼女の肩を抱く。
左腕に押しつけられるカホの乳房の感触のせいかアヤが動揺している様子。
「わたしはまだ未完成だから大丈夫。わたしはまだ未完成だから大丈夫。わたしはまだ」
「アヤちゃん、どうかしたの?」
「いつものことなので心配しないでください」
武家屋敷に似ている建物の前でハヤテが立ち止まり、連動するように彼の後ろを歩いていたビキニ姿の三人も口を閉じる。
近くにあった木製の立て札には「入り口」と、おどろおどろしく赤い文字で書かれていた。
「二人ずつで入ったほうが一層、楽しめると思うんですが。ぼくも女性三人を守れる自信はありませんし」
「だったら一番小さいわたしがハヤテさんにエスコートしてもらいましょうかね。仲の良いカホさんが問題ないのであれば」
「ハヤテとはただの友達だって。それじゃあユニちゃんはわたしがエスコートさせてもらいますね」
ジャンケンで順番を決めて……武家屋敷の中に入ったハヤテとアヤを見送るとカホはユニの手を握り、その場から離れていく。
「若い男女の邪魔する奴はナイフで切り刻まれても文句は言えませんから」
物騒な言葉ではあるが、カホなりの気遣いの行動だと判断したようでユニは。声を出せないことに気づき白いフリルビキニの彼女がのどに触れる。
ユニに肩を叩かれて、カホが振り向く。声が出せないことを伝えるが笑顔を貼りつけた状態のままで再びオレンジの三角ビキニの彼女が移動し始めた。
「声が出せないのは不安だよねえ。でも、もう少しだけ我慢してすぐにどうでも良くなってくるからさ」
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