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幕間
柏木
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男の欲望は結局、好みの女との激しいエッチしかないのに。高校生になっても相変わらずクラスメートは自らの力を最大限に活用してその願いを叶えようとしない。
とはいえ自由自在にタイムリープをできるようになる前、この時代のおれも似たようなものだったっけ。目の前の生娘に手を出そうとしなかったんだから。
にしても本当に便利な魔法だな。記憶だけでなく鍛え上げた筋肉までも反映をしてくれるなんて。問題はこの時代の八雲ユニもおれのことを覚えているのかどうか。
最初にナイトプールで再会した時、同じクラスメートのおれのことは覚えていなかったから大丈夫なはず。
当時ならともかく、今のおれならユニを虜にすることも可能。あのサオリと同じようにすれば良いだけの話、この上なく簡単だ。
ナオトはスクールバッグに教科書やノートを詰めこむユニに声をかけていた。今までに一回も会話をしたことがない白髪の彼の顔を、赤いリボンの黒いセーラー服を身につけた彼女が見上げる。
「えっと、柏木くん。わたしになにか用事でも」
「おれじゃなくて先生が八雲さんに用事があるとかで」
「嘘」
青白い顔をしているユニがナオトの顔を睨みつけた。
バグか。短時間でタイムリープをやりすぎたかな。
「嘘じゃないよ、八雲さん。今までにおれが言ったことは全部本当だっただろう」
「うん。そうだよね……だったら本当なんだね。わたしはどこに行けば良いのかな?」
ナオトの指示通りにユニは月明かりに照らされた廊下を歩いていく。学校の外が夜になっていることを白髪の彼も黒いセーラー服の彼女も気にしていない。
「どこまで歩けば良いの、ずっと廊下ばっかり」
「もうすぐだよ。そこの教室に入って……先生が待ってくれているはず」
教室に入って、ユニが電気をつけたが中には誰もいなかった。
「誰もいないよ、柏木くん」
ユニの背中を追いかけるように入ったナオトが教室のスライドドアを閉めて、鍵をかける。
この時間帯は誰もこない。調べたから間違いない。
教室を間違えたんじゃないの、とでも言いたそうな顔をしているユニにナオトが近づいていく。黒いセーラー服の彼女に思い切り彼がビンタをした。
一定の間隔できちんと並んでいるいくつかの机を巻きこむようにユニが床の上に倒れる。
めくれたスカートから水色の下着を覗かせていた。
「いっ……うぅっ」
頭を押さえて、うずくまっていたユニを仰向けにしてナオトが馬乗りになる。意識が朦朧としているのか白髪の彼と目が合わない。
「言うことを聞け。殴られたくないだろう、八雲さん」
どうしてユニと呼び捨てにできないんだ。もう、この時代のおれじゃないから簡単なはずなのに。なんで心臓がこんなにドキドキして。
「やめて。痛いのやだ……柏木くん。本当はそんなことをするような男の子じゃ」
「八雲さんが知らないだけだよ。男の一番の欲望は好きな女の子とエッチをすることなんだ、無理矢理でもね」
ナオトに馬乗りをやめてほしいと訴えているのか白髪の彼の左右の太腿をそれぞれにユニが平手で軽く叩く。
「じっとしないと、またビンタするよ」
ユニが暴れなくなった。今にも泣き出してしまいそうな表情の黒いセーラー服の彼女を見下ろしてかナオトの下半身の膨らみが大きくなる。
「セーラー服をたくし上げろ」
命令に従って、ユニが小さな両手で黒いセーラー服をたくし上げていく。水色のブラジャーに包まれた豊満な乳房が露わになるとナオトは生唾を飲みこむ。
こんなものは見慣れているはずなのに……どうして。相手がユニだからか? 初恋の女の子だからなのか。
それともタイムリープの影響とかでおれの精神が幼くなってしまっているのか。
水色のブラジャー越しにユニの豊満な乳房にナオトが震わせながら右手で触れる。びくりと彼女が反応した。
「んんっ」
ひんやりとしたからかユニの豊満な乳房に触れていたナオトが右手を反射的に引っこめる。
「どうかしたの?」
黒いセーラー服をたくし上げた状態を維持したままのユニがナオトの顔を見つめながら声をかけた。
「八雲さんの柔肌にびっくりしただけ」
「襲っておいて驚いちゃうのは変じゃない。もっと堂々とエッチなことをしてほしいな」
やっぱりなにか異変が起こって、おれの大好きな八雲さんがこんなことを言うわけが。
「柏木くんがわたしのなにを知っているのかな? 当時でさえもただの友達の一人だっただけなのに」
「友達の一人……おれと八雲さんが」
「忘れちゃった? あんなに仲が良かったのに、夏休みにみんなで肝試しとかもしたのに覚えてないなんて」
肝試し……みんなと一緒に。その時に初めておれは。
「顔色が悪いよ。汗びっしょりだし。なにか嫌なことを思い出したの? 夏休みの宿題が多すぎるとか」
「なんでもない」
「だったらエッチの続きをしようよ。柏木くんはわたしのことが大好きなんだから楽しまないと」
そうだ、八雲さんの言う通りだ。おれは彼女のことが大好きなんだからこの瞬間を楽しまないと。
「この世にいる全ての女はおれの遊び道具」
八雲さんはお気に入りだが、いつかは壊れる。旧校舎にいた女子生徒の遺体のように。
「遺体が大好きな相棒はどうしたの?」
「あいつならどこかで女の遺体でもつくっているんじゃないか」
「近くにわたしがいるのに」
「時間が経ちすぎていてあいつの好みじゃなくなったんだろう。旧校舎にいたから見つけにくかったと思うし」
「他のみんなは元気?」
「この前、ナイトプールで」
とはいえ自由自在にタイムリープをできるようになる前、この時代のおれも似たようなものだったっけ。目の前の生娘に手を出そうとしなかったんだから。
にしても本当に便利な魔法だな。記憶だけでなく鍛え上げた筋肉までも反映をしてくれるなんて。問題はこの時代の八雲ユニもおれのことを覚えているのかどうか。
最初にナイトプールで再会した時、同じクラスメートのおれのことは覚えていなかったから大丈夫なはず。
当時ならともかく、今のおれならユニを虜にすることも可能。あのサオリと同じようにすれば良いだけの話、この上なく簡単だ。
ナオトはスクールバッグに教科書やノートを詰めこむユニに声をかけていた。今までに一回も会話をしたことがない白髪の彼の顔を、赤いリボンの黒いセーラー服を身につけた彼女が見上げる。
「えっと、柏木くん。わたしになにか用事でも」
「おれじゃなくて先生が八雲さんに用事があるとかで」
「嘘」
青白い顔をしているユニがナオトの顔を睨みつけた。
バグか。短時間でタイムリープをやりすぎたかな。
「嘘じゃないよ、八雲さん。今までにおれが言ったことは全部本当だっただろう」
「うん。そうだよね……だったら本当なんだね。わたしはどこに行けば良いのかな?」
ナオトの指示通りにユニは月明かりに照らされた廊下を歩いていく。学校の外が夜になっていることを白髪の彼も黒いセーラー服の彼女も気にしていない。
「どこまで歩けば良いの、ずっと廊下ばっかり」
「もうすぐだよ。そこの教室に入って……先生が待ってくれているはず」
教室に入って、ユニが電気をつけたが中には誰もいなかった。
「誰もいないよ、柏木くん」
ユニの背中を追いかけるように入ったナオトが教室のスライドドアを閉めて、鍵をかける。
この時間帯は誰もこない。調べたから間違いない。
教室を間違えたんじゃないの、とでも言いたそうな顔をしているユニにナオトが近づいていく。黒いセーラー服の彼女に思い切り彼がビンタをした。
一定の間隔できちんと並んでいるいくつかの机を巻きこむようにユニが床の上に倒れる。
めくれたスカートから水色の下着を覗かせていた。
「いっ……うぅっ」
頭を押さえて、うずくまっていたユニを仰向けにしてナオトが馬乗りになる。意識が朦朧としているのか白髪の彼と目が合わない。
「言うことを聞け。殴られたくないだろう、八雲さん」
どうしてユニと呼び捨てにできないんだ。もう、この時代のおれじゃないから簡単なはずなのに。なんで心臓がこんなにドキドキして。
「やめて。痛いのやだ……柏木くん。本当はそんなことをするような男の子じゃ」
「八雲さんが知らないだけだよ。男の一番の欲望は好きな女の子とエッチをすることなんだ、無理矢理でもね」
ナオトに馬乗りをやめてほしいと訴えているのか白髪の彼の左右の太腿をそれぞれにユニが平手で軽く叩く。
「じっとしないと、またビンタするよ」
ユニが暴れなくなった。今にも泣き出してしまいそうな表情の黒いセーラー服の彼女を見下ろしてかナオトの下半身の膨らみが大きくなる。
「セーラー服をたくし上げろ」
命令に従って、ユニが小さな両手で黒いセーラー服をたくし上げていく。水色のブラジャーに包まれた豊満な乳房が露わになるとナオトは生唾を飲みこむ。
こんなものは見慣れているはずなのに……どうして。相手がユニだからか? 初恋の女の子だからなのか。
それともタイムリープの影響とかでおれの精神が幼くなってしまっているのか。
水色のブラジャー越しにユニの豊満な乳房にナオトが震わせながら右手で触れる。びくりと彼女が反応した。
「んんっ」
ひんやりとしたからかユニの豊満な乳房に触れていたナオトが右手を反射的に引っこめる。
「どうかしたの?」
黒いセーラー服をたくし上げた状態を維持したままのユニがナオトの顔を見つめながら声をかけた。
「八雲さんの柔肌にびっくりしただけ」
「襲っておいて驚いちゃうのは変じゃない。もっと堂々とエッチなことをしてほしいな」
やっぱりなにか異変が起こって、おれの大好きな八雲さんがこんなことを言うわけが。
「柏木くんがわたしのなにを知っているのかな? 当時でさえもただの友達の一人だっただけなのに」
「友達の一人……おれと八雲さんが」
「忘れちゃった? あんなに仲が良かったのに、夏休みにみんなで肝試しとかもしたのに覚えてないなんて」
肝試し……みんなと一緒に。その時に初めておれは。
「顔色が悪いよ。汗びっしょりだし。なにか嫌なことを思い出したの? 夏休みの宿題が多すぎるとか」
「なんでもない」
「だったらエッチの続きをしようよ。柏木くんはわたしのことが大好きなんだから楽しまないと」
そうだ、八雲さんの言う通りだ。おれは彼女のことが大好きなんだからこの瞬間を楽しまないと。
「この世にいる全ての女はおれの遊び道具」
八雲さんはお気に入りだが、いつかは壊れる。旧校舎にいた女子生徒の遺体のように。
「遺体が大好きな相棒はどうしたの?」
「あいつならどこかで女の遺体でもつくっているんじゃないか」
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