こんな恋ってありですか?

あくろー

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夢~内田亮太~

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   目を瞑り眠りにつく。
またこの夢だ。見たこともないはずの少女が夢の中で出てくる。美しく、笑顔の可愛い少女であった。一体誰なんだろう…。

pipipi...。アラームの音で目が覚める。時計を見ると6時であった。
内田亮太の朝はシャワーから始まる。一人暮らしを始めたのは半年前。家族に迷惑をかけたくなかったからである。仕事上、実家がばれると、両親や妹や弟に迷惑がかかってしまうかもしれない。そう思ったのである。そして、一人暮らしを始めてからこの夢を見るようになったのだ。

  一人暮らしを始めてからは、軽く朝食を作り新聞を読みながら食べるのが亮太の習慣になっていた。
いつものように新聞を読んでいると一つ気になる文章があった。
『今年も開催。富山の魅力を紹介。ガイドは遠藤さらに決定。』記事を読み進めていくと、『遠藤さらさんは県内の学校に在学中の高校2年生。オーディションの結果250人の中から選ばれた。本人は「緊張するけど頑張って富山の魅力をほかの県の皆さんにも伝えられたらいいなって思ってます。」と述べている。』
  内田亮太はその記事を読んで、参加したいと思った。
今思えばなぜそんなことを思ったのか本人にもわからない。だがその記事を読んだときにふと夢の少女が頭に浮かんだのだった。
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