こんな恋ってありですか?

あくろー

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出会い~遠藤さら~

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ガイドを務める日となった。
「皆様。おはようございます。本日、ガイドを務めさせていただきます、遠藤さらと申します。気軽に声をかけてくださいね。」
「まずはじめに向かうのは黒部ダムです。黒部ダムではトロッコに乗っていただき、自然の魅力を満喫して頂きたいと考えております。夏へと向かいつつあるこの時期にはとても涼しくて快適かと思われます。空気も美味しいのでたくさん吸っていってください。虫などの心配がございましたら、虫除けスプレーを貸し出しますので、到着の際に私に声をかけてください。それでは到着までの時間にいくつかのゲームを行いたいと思います。簡単なゲームなので是非皆さん参加してくださいね。」

ジャンケン大会やミニビンゴ大会をしてあっという間に黒部ダムへ到着した。



黒部ダムの観光が終わると、14時を過ぎていた。遅めの昼食をとるためにさらのお気に入りのお店へいった。
いつも通りさらの大好きなパンケーキを頬張りながら食べる。その様子はまるでハムスターのようだ。

昼食を済ますとまだ15時であった。
次の場所に行くまでには時間が早すぎる。だからといってこの場所にずっといるわけにも行かない。
考えた挙句の果てにさらは少し大きめの公園へいった。
参加者の中には子供連れやご老人の方が多かったので、散歩がてらに運動ができればいいと思ったのであった。

「17時までに、バスへお戻りください。お昼寝をされる方はバスの中でも大丈夫ですよ。」そう告げさらはバスの中で待機することにした。
子供連れやご老人の方々は公園へ楽しそうに向かっていった。

バスの中に何人いるのか確認しようと思いさらは振り返った。1.2.3…3人か。

今日1日気を張っていたからか、椅子に座ると睡魔に襲われた。寝てはいけないと思えば思うほど、うとうとしてくる。
とうとうさらは寝てしまったのだ。

目を開けると時刻は16時50分。
危ない。みんながかえってきてしまう。ハッとなって立ち上がるとガーゼケットが床に落ちた。慌てて拾い上げるが見覚えがない。バスの運転手さんがかけてくれたのだと思い、お礼を言うと「私はかけてないよ。身長の高いマスクをつけた男の参加者の方がかけてくれてたよ。」と教えてくれた。後ろを振り返るが、座っているので身長はわからない。次降りた時にお礼を言おうそう思い、点呼を始めたのだった。


環水公園に着いたのは17時50分。
イルミネーションを見るにはまだ早い時間であった。
「スタバでコーヒーなどをお飲み頂いても構いません。19時にバスへ戻ってきてください。」と連絡事項を伝え、高身長のマスクの男性を探し始めた。
身長が高いので、すぐに分かる。
「あの。さっきはわざわざガーゼケットかけて頂いみたいで。ありがとうございました。」
「いえ。全然大丈夫です。あの…。暇でしたら僕と少し回っていただけませんか?」
「え?あ、いいですけど…。時間もありますしゆっくり回りましょうか。」
「お願いします。ありがとうございます。」
何も会話がないのは気まづい。なにか話さねば…。
「あ、あの。どちらから今日は来られたんですか?」
「東京です。」
「そんな遠くから来てくださったんですか!」
「ええ。まぁ。」
「どうして参加しようと思ったんですか?」
「ちょっと気になったことがありまして。」
「そうなんですね。気になってたことって解決したんですか?」
「はい。僕の予想通りでした。」
「嫌じゃなかったら教えてくれませんか?気になります。」
「引かないで聞いてほしいんですけど。一人暮らしを始めてからある夢を見るようになったんですけど。その夢には毎回綺麗な女の子が出てきていて。ある時新聞読んでたら、この開催の記事を読んで。なんでかわからないんですけど、夢の中の女の子に会える気がしたんです。」
「会えたんですか?」
「今会えてます。」
ん?今?あたりを見渡しても私しかいないのだけれど。
「えーっと。私ですか?んなわけないですよね…。あはは。」
「いや。あなただったんですよ。」
その男性はそう言ってマスクを外したのだ。
え。内田亮太?!?!
「…。(ごくりっ。)」
「会いたかった。」
そう言われ抱きしめられたのだ。
さらの頭の中は真っ白だ。
これは夢なのか。現実なのか。目の前にいるのは本物なのか。ソックリさんなのか。いろんな疑問が頭の中で交差する。
グルグルグルグル。
「あっ。いきなりこんなことしてごめんなさい。嬉しくて嬉しくて。」
「えっと…。」
さらの顔は林檎のように真っ赤になっていた。言葉が見つからない。何を言えばいい。
「私も会えて嬉しいです。」
この言葉を言うだけで精一杯であった。
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