3 / 3
出会い~遠藤さら~
しおりを挟む
ガイドを務める日となった。
「皆様。おはようございます。本日、ガイドを務めさせていただきます、遠藤さらと申します。気軽に声をかけてくださいね。」
「まずはじめに向かうのは黒部ダムです。黒部ダムではトロッコに乗っていただき、自然の魅力を満喫して頂きたいと考えております。夏へと向かいつつあるこの時期にはとても涼しくて快適かと思われます。空気も美味しいのでたくさん吸っていってください。虫などの心配がございましたら、虫除けスプレーを貸し出しますので、到着の際に私に声をかけてください。それでは到着までの時間にいくつかのゲームを行いたいと思います。簡単なゲームなので是非皆さん参加してくださいね。」
ジャンケン大会やミニビンゴ大会をしてあっという間に黒部ダムへ到着した。
黒部ダムの観光が終わると、14時を過ぎていた。遅めの昼食をとるためにさらのお気に入りのお店へいった。
いつも通りさらの大好きなパンケーキを頬張りながら食べる。その様子はまるでハムスターのようだ。
昼食を済ますとまだ15時であった。
次の場所に行くまでには時間が早すぎる。だからといってこの場所にずっといるわけにも行かない。
考えた挙句の果てにさらは少し大きめの公園へいった。
参加者の中には子供連れやご老人の方が多かったので、散歩がてらに運動ができればいいと思ったのであった。
「17時までに、バスへお戻りください。お昼寝をされる方はバスの中でも大丈夫ですよ。」そう告げさらはバスの中で待機することにした。
子供連れやご老人の方々は公園へ楽しそうに向かっていった。
バスの中に何人いるのか確認しようと思いさらは振り返った。1.2.3…3人か。
今日1日気を張っていたからか、椅子に座ると睡魔に襲われた。寝てはいけないと思えば思うほど、うとうとしてくる。
とうとうさらは寝てしまったのだ。
目を開けると時刻は16時50分。
危ない。みんながかえってきてしまう。ハッとなって立ち上がるとガーゼケットが床に落ちた。慌てて拾い上げるが見覚えがない。バスの運転手さんがかけてくれたのだと思い、お礼を言うと「私はかけてないよ。身長の高いマスクをつけた男の参加者の方がかけてくれてたよ。」と教えてくれた。後ろを振り返るが、座っているので身長はわからない。次降りた時にお礼を言おうそう思い、点呼を始めたのだった。
環水公園に着いたのは17時50分。
イルミネーションを見るにはまだ早い時間であった。
「スタバでコーヒーなどをお飲み頂いても構いません。19時にバスへ戻ってきてください。」と連絡事項を伝え、高身長のマスクの男性を探し始めた。
身長が高いので、すぐに分かる。
「あの。さっきはわざわざガーゼケットかけて頂いみたいで。ありがとうございました。」
「いえ。全然大丈夫です。あの…。暇でしたら僕と少し回っていただけませんか?」
「え?あ、いいですけど…。時間もありますしゆっくり回りましょうか。」
「お願いします。ありがとうございます。」
何も会話がないのは気まづい。なにか話さねば…。
「あ、あの。どちらから今日は来られたんですか?」
「東京です。」
「そんな遠くから来てくださったんですか!」
「ええ。まぁ。」
「どうして参加しようと思ったんですか?」
「ちょっと気になったことがありまして。」
「そうなんですね。気になってたことって解決したんですか?」
「はい。僕の予想通りでした。」
「嫌じゃなかったら教えてくれませんか?気になります。」
「引かないで聞いてほしいんですけど。一人暮らしを始めてからある夢を見るようになったんですけど。その夢には毎回綺麗な女の子が出てきていて。ある時新聞読んでたら、この開催の記事を読んで。なんでかわからないんですけど、夢の中の女の子に会える気がしたんです。」
「会えたんですか?」
「今会えてます。」
ん?今?あたりを見渡しても私しかいないのだけれど。
「えーっと。私ですか?んなわけないですよね…。あはは。」
「いや。あなただったんですよ。」
その男性はそう言ってマスクを外したのだ。
え。内田亮太?!?!
「…。(ごくりっ。)」
「会いたかった。」
そう言われ抱きしめられたのだ。
さらの頭の中は真っ白だ。
これは夢なのか。現実なのか。目の前にいるのは本物なのか。ソックリさんなのか。いろんな疑問が頭の中で交差する。
グルグルグルグル。
「あっ。いきなりこんなことしてごめんなさい。嬉しくて嬉しくて。」
「えっと…。」
さらの顔は林檎のように真っ赤になっていた。言葉が見つからない。何を言えばいい。
「私も会えて嬉しいです。」
この言葉を言うだけで精一杯であった。
「皆様。おはようございます。本日、ガイドを務めさせていただきます、遠藤さらと申します。気軽に声をかけてくださいね。」
「まずはじめに向かうのは黒部ダムです。黒部ダムではトロッコに乗っていただき、自然の魅力を満喫して頂きたいと考えております。夏へと向かいつつあるこの時期にはとても涼しくて快適かと思われます。空気も美味しいのでたくさん吸っていってください。虫などの心配がございましたら、虫除けスプレーを貸し出しますので、到着の際に私に声をかけてください。それでは到着までの時間にいくつかのゲームを行いたいと思います。簡単なゲームなので是非皆さん参加してくださいね。」
ジャンケン大会やミニビンゴ大会をしてあっという間に黒部ダムへ到着した。
黒部ダムの観光が終わると、14時を過ぎていた。遅めの昼食をとるためにさらのお気に入りのお店へいった。
いつも通りさらの大好きなパンケーキを頬張りながら食べる。その様子はまるでハムスターのようだ。
昼食を済ますとまだ15時であった。
次の場所に行くまでには時間が早すぎる。だからといってこの場所にずっといるわけにも行かない。
考えた挙句の果てにさらは少し大きめの公園へいった。
参加者の中には子供連れやご老人の方が多かったので、散歩がてらに運動ができればいいと思ったのであった。
「17時までに、バスへお戻りください。お昼寝をされる方はバスの中でも大丈夫ですよ。」そう告げさらはバスの中で待機することにした。
子供連れやご老人の方々は公園へ楽しそうに向かっていった。
バスの中に何人いるのか確認しようと思いさらは振り返った。1.2.3…3人か。
今日1日気を張っていたからか、椅子に座ると睡魔に襲われた。寝てはいけないと思えば思うほど、うとうとしてくる。
とうとうさらは寝てしまったのだ。
目を開けると時刻は16時50分。
危ない。みんながかえってきてしまう。ハッとなって立ち上がるとガーゼケットが床に落ちた。慌てて拾い上げるが見覚えがない。バスの運転手さんがかけてくれたのだと思い、お礼を言うと「私はかけてないよ。身長の高いマスクをつけた男の参加者の方がかけてくれてたよ。」と教えてくれた。後ろを振り返るが、座っているので身長はわからない。次降りた時にお礼を言おうそう思い、点呼を始めたのだった。
環水公園に着いたのは17時50分。
イルミネーションを見るにはまだ早い時間であった。
「スタバでコーヒーなどをお飲み頂いても構いません。19時にバスへ戻ってきてください。」と連絡事項を伝え、高身長のマスクの男性を探し始めた。
身長が高いので、すぐに分かる。
「あの。さっきはわざわざガーゼケットかけて頂いみたいで。ありがとうございました。」
「いえ。全然大丈夫です。あの…。暇でしたら僕と少し回っていただけませんか?」
「え?あ、いいですけど…。時間もありますしゆっくり回りましょうか。」
「お願いします。ありがとうございます。」
何も会話がないのは気まづい。なにか話さねば…。
「あ、あの。どちらから今日は来られたんですか?」
「東京です。」
「そんな遠くから来てくださったんですか!」
「ええ。まぁ。」
「どうして参加しようと思ったんですか?」
「ちょっと気になったことがありまして。」
「そうなんですね。気になってたことって解決したんですか?」
「はい。僕の予想通りでした。」
「嫌じゃなかったら教えてくれませんか?気になります。」
「引かないで聞いてほしいんですけど。一人暮らしを始めてからある夢を見るようになったんですけど。その夢には毎回綺麗な女の子が出てきていて。ある時新聞読んでたら、この開催の記事を読んで。なんでかわからないんですけど、夢の中の女の子に会える気がしたんです。」
「会えたんですか?」
「今会えてます。」
ん?今?あたりを見渡しても私しかいないのだけれど。
「えーっと。私ですか?んなわけないですよね…。あはは。」
「いや。あなただったんですよ。」
その男性はそう言ってマスクを外したのだ。
え。内田亮太?!?!
「…。(ごくりっ。)」
「会いたかった。」
そう言われ抱きしめられたのだ。
さらの頭の中は真っ白だ。
これは夢なのか。現実なのか。目の前にいるのは本物なのか。ソックリさんなのか。いろんな疑問が頭の中で交差する。
グルグルグルグル。
「あっ。いきなりこんなことしてごめんなさい。嬉しくて嬉しくて。」
「えっと…。」
さらの顔は林檎のように真っ赤になっていた。言葉が見つからない。何を言えばいい。
「私も会えて嬉しいです。」
この言葉を言うだけで精一杯であった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる