短編集【BLACK】

タピオカ

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支えるべきは魔王様?人間?

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 僕はスライム。遠い遠い場所にいる魔王様の、手下の魔物の内の1匹だよ!
 僕達魔物の中でもかなり強い力がある魔物は、魔王様の近くでお守りをしているけど、他の沢山の魔物達は、あちこちの地に散らばっているよ!
 そして驚異になりそうな人間と戦って、魔王様を遠くから支えているんだ!

「…えい!」
「たぁ!」
「ぐわあぁぁぁ!」

 僕と先輩は、今日も人間をやっつけた!
 先輩はいわゆる子供ドラゴンで、ただのスライムである僕より強いよ。
 大きくなった頃には、更に強くなってるんだろうな~!
 …先輩のことは尊敬してるし大好きだけど、それに比べて僕は弱い種族のスライムだから、悔しくもあるかな。

「辺りにいる人間は全員倒したかな。今日もお疲れさん!じゃあな」
「先輩もお疲れ様!じゃあね!」

 この辺りにいる人間は倒したから先輩とは、とりあえず解散!
 また人間が現れたら、先輩と一緒にやっつけるぞ!
 …頑張ったから眠いなぁ。そろそろ寝ようっと。


 「…ふわぁぁ」

 もう朝かな、とりあえず起きようっと!いつもより少し早く起きたから、散歩でもするかな。
 なんだか、歩いても歩いても、他の魔物達が見当たらないな~。先輩もいないし。

 だいぶ散歩したな~。…あれ?人間?しかも周りに魔物も沢山いるよ。先輩の姿も見える。

 「おい、そこのスライム」

 …僕のことを言ってるみたいだ。周りの魔物達は静かだし、どうしたんだろう。
 よく分からないから、人間に返事をしてみようか。

「僕のこと?何なの」
「お前も俺の仲間になれ」

 …何それ。仲間になれ?人間の?そんなの嫌に決まってるじゃん!
 でもお前もってことは他のみんなは…?

「スライム、大人しくこの人の仲間になった方がいい!」
「…っ、なんで!?そんなの嫌だよ」

 先輩は僕に仲間になるように言ったけど、その言葉は聞かなかったことにするよ。
 …待っててね!僕がこの人間を倒してみんなを助けるから!

「倒してやる!えーい!………痛い!痛い!」

 剣で思いきり切られた。痛い、痛すぎてどうにかなりそう…。こんなんじゃ倒せないや。

「もう1度改めて聞く、俺の仲間になれ。…死にたくないだろ?」

 確かに死ぬのは嫌だ!それにスライムである僕1人でこの人間を倒すのは、多分できない。
 …そう、無理なんだよ!痛すぎてどうにかなりそうだし、先輩も仲間になるように言ってるから、大人しく降参しよう。

「…僕も仲間になります」


 月日は流れて、あれから人間とは仲良く旅をしたよ!
 まあ逆らった時は、強烈な攻撃を受けたけどさ。そうじゃない時は優しいし、美味しい食べ物も貰える!旅をして人間の役に立てて幸せだった!

 魔王様を倒す時にも僕達は逆らったから、その時もまた人間に攻撃されたんだ。
 まあ旅をして仲良くしてる人間に、今更逆らう僕達が間違ってたのかもしれないし、人間を手伝って一緒に頑張り、魔王様を倒したんだ!

「人間の役に立てて嬉しいな!」
「…魔王様、なんでこんなことに」
「いや、僕は人間の為に戦って支える存在なんだ!」
「そうじゃない!魔物である僕は、魔王様の為に生まれた存在だよ!」

 何故だかパッと思い浮かんだ、沢山の言葉を自然に声に出してるんだ~!
 でも、自分の感情は不思議とよく分からないや!それに、分かりたくもないかも!
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