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バナナはお好きですか?
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勝手に男かと思い込んでいたのだが女の子でしかもエセ関西弁。異世界なのに。
「仲間か?」
「お前等、この方が来てくれたからにはビビッてトイレ行けなくなるで! 今のうちやったら許してやるから尻尾まいてとっとと帰りやがれ! 兄貴、頼んまっせ」
「いやいやいや、何言ってんのお前、初対面だしあいつらを煽るなよ! 何があったんだよ!」
「いやな、腹減ったけど金ないからあいつらにちょっとくれよって言ったら、何かおもろいことしろよって急に言うから、あのノッポの髪を燃やしたら殺してやるーって追いかけてきて。かなわんで」
「いやそれ、お前が悪いんじゃん」
少しは自分の都合良いように改変してたとしてもこいつが悪い。
「お前が代わりに俺らの相手するのか!?」
「いえいえいえ、どうぞ。俺らは帰りますんで」
「そんなぁ!殺生やでぇ」
悪い事は悪い。ただ、相手が悪すぎて恐らくこの娘は殺されるだろうと思った。簡単に人を殺せる男だ、ダンパーという奴は。
敵も緊迫感が少し薄れているのだろうと思い、五人をブラックソードで切り付けた。
本人に傷は負わせれないが、悪の心であるWが出てきて真人間になるはずだ。それならこの娘も命は取られない。
はずだった。
「何をした? そよ風しかしてないぞ」
気を失うはずなんですけど、ロイエルーン達にも効かなかったし異世界ではブラックソードは無効化されるのか?
とにかく効き目が無いのは明白で、今最もピンチであるという事実。
こんなことなら素直に帰っておけばよかった。だって悪党にも効き目ないって思わなかったし。
もう喧嘩売っちゃった感じなので、何もなしで帰れそうにないかも。
「消えろ、ぶっ殺されないうちにな」
ミゼルは中指立ててカッコつけてる。
「なぁぁぁにぃぃぃ言ってんだぁぁぁ!」
俺はミゼルの口を押え中指立てた手を隠す。
「威勢がいいな貴様ら、皆殺し決定だな」
あわわ、こりゃ絶体絶命か。
「なにか武器はないのか?」
「私はこの杖しか持ってないで」
「ミゼルはバナナとキュウイ!」
「なに!? バナナあるんかいな? 一つ貰えんやろか」
「いいよー」
「おおきに。ホンマおおきに」
こいつら一体なにやってんだ! 大体誰のせいでこうなっと思ってんだよぉ。
「バンパー様、こいつら舐めてますよ」
「あぁ、このバンパー様を舐めるとどうなるか、死をもって思いしれ」
「ダンパーだろ。名前間違うなよ」
細かい所を突っ込みながらミゼルのカバンをまさぐる。
取り出したのはキュウイだった。
「仲間か?」
「お前等、この方が来てくれたからにはビビッてトイレ行けなくなるで! 今のうちやったら許してやるから尻尾まいてとっとと帰りやがれ! 兄貴、頼んまっせ」
「いやいやいや、何言ってんのお前、初対面だしあいつらを煽るなよ! 何があったんだよ!」
「いやな、腹減ったけど金ないからあいつらにちょっとくれよって言ったら、何かおもろいことしろよって急に言うから、あのノッポの髪を燃やしたら殺してやるーって追いかけてきて。かなわんで」
「いやそれ、お前が悪いんじゃん」
少しは自分の都合良いように改変してたとしてもこいつが悪い。
「お前が代わりに俺らの相手するのか!?」
「いえいえいえ、どうぞ。俺らは帰りますんで」
「そんなぁ!殺生やでぇ」
悪い事は悪い。ただ、相手が悪すぎて恐らくこの娘は殺されるだろうと思った。簡単に人を殺せる男だ、ダンパーという奴は。
敵も緊迫感が少し薄れているのだろうと思い、五人をブラックソードで切り付けた。
本人に傷は負わせれないが、悪の心であるWが出てきて真人間になるはずだ。それならこの娘も命は取られない。
はずだった。
「何をした? そよ風しかしてないぞ」
気を失うはずなんですけど、ロイエルーン達にも効かなかったし異世界ではブラックソードは無効化されるのか?
とにかく効き目が無いのは明白で、今最もピンチであるという事実。
こんなことなら素直に帰っておけばよかった。だって悪党にも効き目ないって思わなかったし。
もう喧嘩売っちゃった感じなので、何もなしで帰れそうにないかも。
「消えろ、ぶっ殺されないうちにな」
ミゼルは中指立ててカッコつけてる。
「なぁぁぁにぃぃぃ言ってんだぁぁぁ!」
俺はミゼルの口を押え中指立てた手を隠す。
「威勢がいいな貴様ら、皆殺し決定だな」
あわわ、こりゃ絶体絶命か。
「なにか武器はないのか?」
「私はこの杖しか持ってないで」
「ミゼルはバナナとキュウイ!」
「なに!? バナナあるんかいな? 一つ貰えんやろか」
「いいよー」
「おおきに。ホンマおおきに」
こいつら一体なにやってんだ! 大体誰のせいでこうなっと思ってんだよぉ。
「バンパー様、こいつら舐めてますよ」
「あぁ、このバンパー様を舐めるとどうなるか、死をもって思いしれ」
「ダンパーだろ。名前間違うなよ」
細かい所を突っ込みながらミゼルのカバンをまさぐる。
取り出したのはキュウイだった。
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