甘い罠に堕ちて〜仕掛けた罠に落ちたのは貴女か私か〜

こぉぷ

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本編

22.心躍る

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 .。:.☆。____________________。☆.:。.


『好きです……貴方に会いたくて
 心優ミユウを利用していました』

「そんなこと聴かされたら……
 もう逃がしませんよ ケイさん 」

 役目を終えた私は
 いつの間にか自分の中の目的が
 心優のため、から自分のために
 変わっていたことに気が付いた

「……さてどうしたものか」


 .。:.☆。──── ☆ ────。☆.:。.


 考えてみると
 私の人生において

 “私の想いがある相手”を口説く
 という経験がないことに気が付いた

 寄ってくる女と付き合う、とか
 心優のために口説く、とか
 思えばそこに自分の意思がなかった

 そこにあるのはいつも冷めた自分
 段階を踏んで落ちたことを確認したら
 今度は冷めるように持っていく
 相手を観察し失敗しないように
 引き摺らないように別れる

 そもそも別れることを前提に落とすから
 心のない外面だけの私で対峙してきた


 でもまぁ考えても仕方ない
 初めて我が心のままに行動してみよう

 ・
 ・
 ・

 彼女の荷物は車の中
 ここは山の中腹にある見晴台
 歩いて帰るには道も悪いし遠すぎる
 彼女は車で私を待つしかない

 ……あれ? 

 停めてある車が見える場所まで来たが
 彼女が居ない……
 まさか歩いて帰ったとか言わないよな?

 まだ彼女の行動が
 読めない私は焦りを覚える

 助手席側から車に近付いて
 反対側へ回り込むと──

 彼女が居た

 膝を抱えて丸くなり
 こちらに背中を向けている

 ε-(´∀`;)ホッ
 良かった、居た……

 どうしよう……
 惹かれ始めると あっという間だ
 心優のためにした行動が
 こんなことになるなんて……

 もう彼女が何をしても
 愛おしさ しか湧いてこない
 彼女のやることなすこと全てがツボで
 私をワクワクさせてくれる

 本当になぜ独りなのか
 不思議でならない

 これまで彼女と出逢った
 見る目のない野郎どもに感謝
 ヘタレどもにバンザイ٩(>∀<)۶

 私ならばどんな手を使っても落とす!


「……」


 どうしようかなぁ……

 少し考えて そっと近付き
 彼女の背中に覆い被さった

「キャッ!?」

 そして小さく悲鳴を上げる彼女を
 そのまま持ち上げた

「ヨイショ…っと」

 彼女が抱えていた膝を伸ばしたので
 私は彼女の両脇を抱える形になった

「ぎゃあ!」
 
 両足をダラリと伸ばし
 私の腕にぶら下がり悲鳴をあげた

 ちょうど彼女に回した腕の片方が
 彼女の柔らかいものに触れていた

「あぁ……ごめんなさい♪」

 謝りながらも
 つい触れた手に力を込めてしまう

「んなっ!? 謝るなら離せぇいっ!!」

「うーん?
 折角なので このままで?(*´꒳`*)ヘヘ」

「へへへへへ変態っ!!!」

「ふふっ…楽しそうですね♪」

 細くてもやはり女性だなぁ
 その柔らかな感触に指が勝手に動く

「わわ笑ってるわけじゃ…ヒャウ……ッ/////」

「気持ちいいですか?(*´꒳`*)フフッ」

「(」゚Д゚)」ンギェェェェェェエエエエエ!!! 」


 .。:.☆。──── ☆ ────。☆.:。.


 車を走らせ山を下りる

「酷いなぁ……なにも殴らなくても」

 悪ノリし過ぎて怒られてしまった

則人へんたいさんには言っても
 伝わらなかったみたいですから!」

 助手席に座る彼女はドアに身を寄せ
 私との距離を取ろうと必死だ

 なんて意味のない行動
 可愛い人だなぁ……

「しばらく散策でもしていたら
 綺麗な夕日が見られたのに……」

「う……」

「見たかったですか?」

「そりゃ……綺麗だろうなって」

「戻りま……」

「せんっ! 戻りませんよ!もう帰ります!
 これ以上貴方といるのは危険です!」

「……(。´-д-)ハァ-」

 なんて可愛いんだ……
 いじわるしたくなるなぁ……


 確定だな……

 好きな子をいじめたくなるのは
 昔から変わらないみたいだ
 この感情が生まれたということは
 私が彼女にその気があるということだ


 山道を走らせながら
 すごく久しぶりに抱く感情に
 ドキドキと心が躍っていた



 .。:.☆。──── ☆ ────。☆.:。.
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