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4.我慢
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12月中旬の夜にもなれば
日中に比べ気温が下がり
暖房なしでは室内にいても
薄着ではさすがに寒い……
だけど旻を待つ間
筋トレをしていた俺は
暖房をつけるのを忘れていた
部屋に入るなり身震いする旻
「おい、なんか寒くないか?」
「あ、暖房つけてないや……」
机の上のリモコンを取り
エアコンのスイッチをいれる
「紫音……勉強する気あるのか?」
旻が片眉を上げ
腕組みして見てくる
「え? なィ ん"ん"ッッ」
危ね……『ない』けど
そのまま言ったら帰っちまう
喉元まで出かかった言葉を
慌てて飲み込む
「えと……シャワーしてたから」
「まぁ、暖かすぎても
頭回らなくなるけどな」
「そっ、そうそう! それ!」
「でもシャワーの間くらい
つけっぱなしにしとけよ
風邪引いたらどうすんだ?
おい、髪の毛ちゃんと
乾いてないんじゃないか?」
旻の手が俺の髪を
無造作にかき混ぜる
「ほら、まだ濡れてる」
「・・・」
それが気持ちよくて嬉しくて
旻を見つめていると
不思議そうに聞いてきた
「なんだよ、じっと見て」
「こんなことされたら
ドキドキするじゃん?」
「っ……悪い」
俺の言葉に慌てて手を引っ込め
身を引く旻の腰を引き寄せた
「ちょ!?」
旻の焦った表情を見て
もっと困らせたくなった
俺より背が少しだけ低い旻
引き寄せた顔はすぐ目の前にある
すぐにキスしたい衝動を抑えつつ
わざとらしく聞いてみる
「なんで謝るの?」
「え? いや別に……なんとなく」
明らかに動揺している旻は
意識していることが見え見えで
5歳も上の大人になんて思えない
彼女がいたこともあるクセに
なんでこんなに分かりやすくて
可愛い反応をするんだ?
「なんとなく?」
空いた手で旻の柔らかな髪を撫で
もちもちした頬を押して
尖った顎先をつまんだ
「は……離せよ」
俺の目を見ながらそう言い
旻はゴクリと喉を鳴らす
その表情から
旻の複雑な感情が伝わってくる
きっと俺と同じ気持ちだよな?
鼻先を擦り合わせ
俺は下心丸見えの顔で笑いかける
「旻、好きだよ?」
「っ……し、知ってるよ
いいから離せって」
「逃がさないよ?」
そう言って
逃げる隙を与えず口づけた
「んッ! ぷはっ! 紫音んッ!」
俺の腕から逃れようと暴れる旻は
背中をポコポコと叩き
Tシャツを引っ張る
これで本気で抵抗してる
つもりなのかな?
その可愛すぎる抵抗に
熱くなった俺はキスを深めた
するとジタバタしていた旻も
パワー負けして諦めたのか
首に腕を絡めて応えてくれた
舌先で上顎をくすぐられ
俺も熱のこもった息を漏らす
「は……そらぁ」
旻の唇の気持ちよさに
思考回路がヒートアップして
正しく回らなくなり
動物のようにその唇を捕食し
滑らかな舌を貪った
気の済むまで吸い尽くし
息を乱しながら
熱く濡れた唇を離した
脳が熱に浮かされたような状態で
濡れた唇から視線を上げると
旻がギラギラした目で見ていた
「旻……」
俺が名前を呼ぶと
旻は眉間に皺を寄せ、目を伏せた
そして大きなため息をつき
俺の肩に顔を埋めた
「ハァ~~~! バカ野郎」
「旻? 怒った?」
「怒ってない……」
そう言う声は
明らかにいつもより低い
「怒ってるじゃん」
「怒ってない! 俺は……」
顔を上げた旻が口ごもった
「俺は? なに?」
「お前が受験生だから」
苦しそうにそう言うと
また顔を埋めた
「うん? だから?」
「だから! 我慢してんだよ!
簡単にキスなんかするな!」
「やっぱ我慢してたの?」
「当たり前だろ?」
“好き同士だからキスする”
それが普通だよな?
なんで我慢なんかするんだ?
「なんで?」
「だから!
お前が受験生だからだ!」
顔は俯けたまま
旻は怒ったように声を荒げた
わかったような
わからんような……
大人の常識ってモノを
たまにぶつけてくる旻の気持ちを
理解したフリして我慢してたけど
俺はそんな理由で
我慢する意味が本当は分からないし
分かりたくもないと思う
お互いに求めるものが同じで
目の前にあるのに我慢する?
そんなのはメンタル的に不衛生だ
スッキリさせたほうが
絶対いいに決まってるだろ?
さて、熱が集まり続ける
下半身のためにも
説得しないとなぁ……
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12月中旬の夜にもなれば
日中に比べ気温が下がり
暖房なしでは室内にいても
薄着ではさすがに寒い……
だけど旻を待つ間
筋トレをしていた俺は
暖房をつけるのを忘れていた
部屋に入るなり身震いする旻
「おい、なんか寒くないか?」
「あ、暖房つけてないや……」
机の上のリモコンを取り
エアコンのスイッチをいれる
「紫音……勉強する気あるのか?」
旻が片眉を上げ
腕組みして見てくる
「え? なィ ん"ん"ッッ」
危ね……『ない』けど
そのまま言ったら帰っちまう
喉元まで出かかった言葉を
慌てて飲み込む
「えと……シャワーしてたから」
「まぁ、暖かすぎても
頭回らなくなるけどな」
「そっ、そうそう! それ!」
「でもシャワーの間くらい
つけっぱなしにしとけよ
風邪引いたらどうすんだ?
おい、髪の毛ちゃんと
乾いてないんじゃないか?」
旻の手が俺の髪を
無造作にかき混ぜる
「ほら、まだ濡れてる」
「・・・」
それが気持ちよくて嬉しくて
旻を見つめていると
不思議そうに聞いてきた
「なんだよ、じっと見て」
「こんなことされたら
ドキドキするじゃん?」
「っ……悪い」
俺の言葉に慌てて手を引っ込め
身を引く旻の腰を引き寄せた
「ちょ!?」
旻の焦った表情を見て
もっと困らせたくなった
俺より背が少しだけ低い旻
引き寄せた顔はすぐ目の前にある
すぐにキスしたい衝動を抑えつつ
わざとらしく聞いてみる
「なんで謝るの?」
「え? いや別に……なんとなく」
明らかに動揺している旻は
意識していることが見え見えで
5歳も上の大人になんて思えない
彼女がいたこともあるクセに
なんでこんなに分かりやすくて
可愛い反応をするんだ?
「なんとなく?」
空いた手で旻の柔らかな髪を撫で
もちもちした頬を押して
尖った顎先をつまんだ
「は……離せよ」
俺の目を見ながらそう言い
旻はゴクリと喉を鳴らす
その表情から
旻の複雑な感情が伝わってくる
きっと俺と同じ気持ちだよな?
鼻先を擦り合わせ
俺は下心丸見えの顔で笑いかける
「旻、好きだよ?」
「っ……し、知ってるよ
いいから離せって」
「逃がさないよ?」
そう言って
逃げる隙を与えず口づけた
「んッ! ぷはっ! 紫音んッ!」
俺の腕から逃れようと暴れる旻は
背中をポコポコと叩き
Tシャツを引っ張る
これで本気で抵抗してる
つもりなのかな?
その可愛すぎる抵抗に
熱くなった俺はキスを深めた
するとジタバタしていた旻も
パワー負けして諦めたのか
首に腕を絡めて応えてくれた
舌先で上顎をくすぐられ
俺も熱のこもった息を漏らす
「は……そらぁ」
旻の唇の気持ちよさに
思考回路がヒートアップして
正しく回らなくなり
動物のようにその唇を捕食し
滑らかな舌を貪った
気の済むまで吸い尽くし
息を乱しながら
熱く濡れた唇を離した
脳が熱に浮かされたような状態で
濡れた唇から視線を上げると
旻がギラギラした目で見ていた
「旻……」
俺が名前を呼ぶと
旻は眉間に皺を寄せ、目を伏せた
そして大きなため息をつき
俺の肩に顔を埋めた
「ハァ~~~! バカ野郎」
「旻? 怒った?」
「怒ってない……」
そう言う声は
明らかにいつもより低い
「怒ってるじゃん」
「怒ってない! 俺は……」
顔を上げた旻が口ごもった
「俺は? なに?」
「お前が受験生だから」
苦しそうにそう言うと
また顔を埋めた
「うん? だから?」
「だから! 我慢してんだよ!
簡単にキスなんかするな!」
「やっぱ我慢してたの?」
「当たり前だろ?」
“好き同士だからキスする”
それが普通だよな?
なんで我慢なんかするんだ?
「なんで?」
「だから!
お前が受験生だからだ!」
顔は俯けたまま
旻は怒ったように声を荒げた
わかったような
わからんような……
大人の常識ってモノを
たまにぶつけてくる旻の気持ちを
理解したフリして我慢してたけど
俺はそんな理由で
我慢する意味が本当は分からないし
分かりたくもないと思う
お互いに求めるものが同じで
目の前にあるのに我慢する?
そんなのはメンタル的に不衛生だ
スッキリさせたほうが
絶対いいに決まってるだろ?
さて、熱が集まり続ける
下半身のためにも
説得しないとなぁ……
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