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会長からの誘い
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週明けの朝、学園の掲示板に新しい告知が貼り出されていた。
――《新聞部主催 中庭特別観覧会 今週末開催》
校内のバラ園を公開するだけでなく、吹奏楽部の特別演奏も行われると記されている。
色鮮やかなポスターの前に立ち、私は自然と足を止めていた。
「興味がありますか?」
背後からかけられた声に、思わず振り返る。
そこにはユリウス会長の姿があった。
「観覧会には、ぜひ来てくれませんか」
新聞部の催しに過ぎないはずなのに、会長にそう告げられただけで胸が熱くなる。
初めてはっきりと、彼からお誘いを受けた。
心臓の鼓動が早まり、頬の内側がじんわりと熱を帯びる。
「……はい。楽しみにしています」
返す声が少し上ずっていたのは、自分でも分かっていた。
会長は満足そうに頷き、掲示板に視線を戻す。
その横顔を見ながら、胸の奥でざわめきが広がっていく。
――婚約者がいるはずなのに、どうして私を誘ってくれるのだろう。
考えれば考えるほど、答えは出ない。やっぱり噂に過ぎないのか、誰にでもそうなのかしら……?
けれど、不安よりも大きく胸を満たしたのは、抑えようのない高揚感だった。
* * *
「へえ、お嬢様。新聞部の観覧会を、会長に直々にお誘いされるなんて」
掲示板の陰から顔を出したカミルが、半笑いで肩をすくめる。
「べ、別に……特別なことじゃないわ」
「いやいや、その顔じゃ説得力ゼロですって」
からかう声に反論できず、頬の熱を隠すように鞄の紐を握りしめた。
足早にその場を離れても、耳にはまだ会長の声が残っていた。
――“来てくれませんか”
その一言だけで、こんなにも心が浮き立つなんて。
――《新聞部主催 中庭特別観覧会 今週末開催》
校内のバラ園を公開するだけでなく、吹奏楽部の特別演奏も行われると記されている。
色鮮やかなポスターの前に立ち、私は自然と足を止めていた。
「興味がありますか?」
背後からかけられた声に、思わず振り返る。
そこにはユリウス会長の姿があった。
「観覧会には、ぜひ来てくれませんか」
新聞部の催しに過ぎないはずなのに、会長にそう告げられただけで胸が熱くなる。
初めてはっきりと、彼からお誘いを受けた。
心臓の鼓動が早まり、頬の内側がじんわりと熱を帯びる。
「……はい。楽しみにしています」
返す声が少し上ずっていたのは、自分でも分かっていた。
会長は満足そうに頷き、掲示板に視線を戻す。
その横顔を見ながら、胸の奥でざわめきが広がっていく。
――婚約者がいるはずなのに、どうして私を誘ってくれるのだろう。
考えれば考えるほど、答えは出ない。やっぱり噂に過ぎないのか、誰にでもそうなのかしら……?
けれど、不安よりも大きく胸を満たしたのは、抑えようのない高揚感だった。
* * *
「へえ、お嬢様。新聞部の観覧会を、会長に直々にお誘いされるなんて」
掲示板の陰から顔を出したカミルが、半笑いで肩をすくめる。
「べ、別に……特別なことじゃないわ」
「いやいや、その顔じゃ説得力ゼロですって」
からかう声に反論できず、頬の熱を隠すように鞄の紐を握りしめた。
足早にその場を離れても、耳にはまだ会長の声が残っていた。
――“来てくれませんか”
その一言だけで、こんなにも心が浮き立つなんて。
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