34 / 65
第十三話 4
しおりを挟む
「その場合は、直ちに私のもとへ連絡を。そして、自警団にも連絡をしてくれ」
クフィンが部屋にいる全員に、ふと思った疑問について尋ねていた。
「しかし、召喚魔法さえまだ一つも見つかっていないんだろ、どうやって呼び出しているんだ?」
クフィンが口にした疑問にオイゲルが、髑髏の杖を丁寧に机に置くと、それに答えた。
「……実はな、このオリディオール島から北東で新大陸が発見されたのは知っておるな?」
「ええ、ゼグレム・ガルベルグが発見したと言う、場所ですよね?」
「そうだ、新大陸に行った者の話だと、その大陸で新たに霧が払われた場所で、古代の町が見つかったらしいんだ」
「……そんなものが見つかってたんですか」
「海沿いの所らしいが……そこの領主らしき人物が住んでいた家の中に、悪魔にまつわる儀式の書『ギルベイロンの書』と言う物があったらしいのだ……」
「らしい……?」
エルディアに曖昧な部分を指摘されたオイゲルは、表情を曇らせながら答えた。
「それなんだが……実はな、東のバルディバの港に夜着いたときに、強盗団が現れて、盗まれたという話だ。腕にサソリの刺青を入れた集団だったらしい」
「なんですかそれは……」
「だから、絶対に無いとは言い切れないのだよ」
「その盗品を学生が?」
「まあ、あくまで可能性の問題だ。それに、盗まれてから、この噂が流れ出しておるらしいからな……この時機を考えると噂だけで終わらせるわけにはいかんのだよ」
カーリオは腕を組み、右手を顎に当て、呟きながら考えていた。
「ふむふむ……それに、魔法になりますからね……そうなると、使う人物は魔道師しかいませんからね……限られてくると……ふむふむ……」
「今は、君達も知っているだろうが、自警団の人数が足りていないのが現実としてあるのだよ。西のラーケルとゾイルを結ぶ道の復旧作業もまだ完全には終わっておらんし、西の新大陸に出来た新しい町の警備などもある……とにかく忙ししいらしい……そこで、手の空いているだろう君達3人に学院からのクエストとして依頼したい、ちゃんと報酬も払うから安心してくれ」
オイゲルの報酬と言った部分にカーリオが素早く反応していた。
「素晴らしい!学院長のこの学院を思う気持ち、私は痛く共感しました!私は、しますよ!」
クフィンはまたしても、カーリオを睨みつけていた。
「お前は、どうせまた女に金使って、金に困ってるんだろ」
「クフィンさん、人聞きの悪いこと言わないで下さい!私は、一重にこの学院を思ってですね……」
遮るようにクフィンは言い放った。
「うそ臭い奴だ」
「そういうあなたはどうするんですか?自警団のあ・な・た・は」
「……俺か、俺は……」
そう言ってクフィンはエルディアを見た。
どうやら彼女がするなら彼もするようだった。
エルディアは考えた。
(卒業までに達成したクエスト数が、まだだったわ……)
人付き合いが苦手だったエルディアは、他の科目や試験などは修了していたが、クエストだけはまだ達成できていなかった。
それを忘れていて、ユラトや村長にもうすぐ帰れそうだという手紙を出していた。
だが、クエスト数がまだ足りなかったために、帰郷することは出来ていなかったのだった。
しばし考え込んでいるエルディアを見た学院長が、彼女の事情を察し、エルディアに話し掛けていた。
「このクエストを達成したら、卒業できるように私が取り計らってやろう。それでどうだね?スティラート君」
「……いいんですか?」
「ああ、かまわんよ。点数を多めに付けて依頼書にサインしておくから、頼むよ。あの2人だけだと心配だからな……」
「クフィン、言われてますよ」
「学院長は2人と言っただろ……お前も同じだ」
「ちゃんと聞いてたんですね……」
「当たり前だ!」
学院長は2人を無視し、エルディアに尋ねていた。
「それで、どうするかね?」
エルディアは、やることに決めた。
(これが終われば、ユラトのもとへ行ける……なら、やるしかない……)
学院長を真っ直ぐ見つめ、彼女は短く「やります」と言った。
それを聞いたクフィンは、すぐに自分もやると言っていた。
学院長は、嬉しそうにしていた。
「おお、そうか、じゃあ、頑張ってくれ!……だが、問題はくれぐれも起さないようにな。程々のところで切り上げてくれてもかまわん。学院として一応調査はしましたと言うものさえ残ってあればそれでいいからな」
そして、いくつか説明が続き、依頼書にサインし、3人は部屋から出た。
部屋に出るなり、カーリオが2人に明るい表情で話し掛けていた。
「じゃあ、3人でうまくやっていきましょう!」
クフィンが、カーリオを睨みつけ呟いた。
「……お前が一番心配だ」
それを聞いたカーリオは両手を広げ、抗議した。
「なぜです!」
「捜査を偽って、女を口説きそうだからな」
カーリオは、動揺していた。
「し、しませんよ!そんなこと……」
エルディアもクフィンの言う事に現実味を感じていた。
そして、疑いの眼差しを彼に向け、名を呟いた。
「……カーリオ」
「い、嫌ですねぇ、エルちゃんまで……」
「俺とエルディアだけでも終わらせることが出来そうだ」
「クフィン、3人でサインしたのよ……3人でやるわ……」
エルディアは、歩き出した。
クフィンは苦々しく呟くとエルディアに続いた。
「ふんっ、しょうがないか……」
カーリオは歩き出した2人の背中に向って叫んでいた。
「そうそう、3人でしましょう!」
クフィンは、カーリオの方へ振り返った。
「おい、カーリオ行くぞ!」
「……全く、あなたは、せっかちですね……それじゃ、エルちゃんには振り向いてもらえませんよ?」
クフィンは一瞬、歩みを止めた。
そして、カーリオを鋭い目で睨み付けると、再び歩き出しエルディアに近づき話しかけた。
「やっぱり、あいつは放っておこう、エルディア」
エルディアは、無言で歩いていた。
(これをさっさと終わらせて……私も西の大陸へ……)
彼女はユラトのことを思った。
力が湧いてきた。
(これが終わったら、そっちに行くから……待っててユラト……)
エルディアは、真っ直ぐ前を見つめながら歩いた。
そしてカーリオは、自分の先を歩いている2人の背中を見て、考えていた。
(クフィン、私にもちゃんとした目標があるんですよ……だから……ふふっ、まあ、早めに終わらせますかね……)
エルディア、クフィン、カーリオの3人の調査が、始まった。
クフィンが部屋にいる全員に、ふと思った疑問について尋ねていた。
「しかし、召喚魔法さえまだ一つも見つかっていないんだろ、どうやって呼び出しているんだ?」
クフィンが口にした疑問にオイゲルが、髑髏の杖を丁寧に机に置くと、それに答えた。
「……実はな、このオリディオール島から北東で新大陸が発見されたのは知っておるな?」
「ええ、ゼグレム・ガルベルグが発見したと言う、場所ですよね?」
「そうだ、新大陸に行った者の話だと、その大陸で新たに霧が払われた場所で、古代の町が見つかったらしいんだ」
「……そんなものが見つかってたんですか」
「海沿いの所らしいが……そこの領主らしき人物が住んでいた家の中に、悪魔にまつわる儀式の書『ギルベイロンの書』と言う物があったらしいのだ……」
「らしい……?」
エルディアに曖昧な部分を指摘されたオイゲルは、表情を曇らせながら答えた。
「それなんだが……実はな、東のバルディバの港に夜着いたときに、強盗団が現れて、盗まれたという話だ。腕にサソリの刺青を入れた集団だったらしい」
「なんですかそれは……」
「だから、絶対に無いとは言い切れないのだよ」
「その盗品を学生が?」
「まあ、あくまで可能性の問題だ。それに、盗まれてから、この噂が流れ出しておるらしいからな……この時機を考えると噂だけで終わらせるわけにはいかんのだよ」
カーリオは腕を組み、右手を顎に当て、呟きながら考えていた。
「ふむふむ……それに、魔法になりますからね……そうなると、使う人物は魔道師しかいませんからね……限られてくると……ふむふむ……」
「今は、君達も知っているだろうが、自警団の人数が足りていないのが現実としてあるのだよ。西のラーケルとゾイルを結ぶ道の復旧作業もまだ完全には終わっておらんし、西の新大陸に出来た新しい町の警備などもある……とにかく忙ししいらしい……そこで、手の空いているだろう君達3人に学院からのクエストとして依頼したい、ちゃんと報酬も払うから安心してくれ」
オイゲルの報酬と言った部分にカーリオが素早く反応していた。
「素晴らしい!学院長のこの学院を思う気持ち、私は痛く共感しました!私は、しますよ!」
クフィンはまたしても、カーリオを睨みつけていた。
「お前は、どうせまた女に金使って、金に困ってるんだろ」
「クフィンさん、人聞きの悪いこと言わないで下さい!私は、一重にこの学院を思ってですね……」
遮るようにクフィンは言い放った。
「うそ臭い奴だ」
「そういうあなたはどうするんですか?自警団のあ・な・た・は」
「……俺か、俺は……」
そう言ってクフィンはエルディアを見た。
どうやら彼女がするなら彼もするようだった。
エルディアは考えた。
(卒業までに達成したクエスト数が、まだだったわ……)
人付き合いが苦手だったエルディアは、他の科目や試験などは修了していたが、クエストだけはまだ達成できていなかった。
それを忘れていて、ユラトや村長にもうすぐ帰れそうだという手紙を出していた。
だが、クエスト数がまだ足りなかったために、帰郷することは出来ていなかったのだった。
しばし考え込んでいるエルディアを見た学院長が、彼女の事情を察し、エルディアに話し掛けていた。
「このクエストを達成したら、卒業できるように私が取り計らってやろう。それでどうだね?スティラート君」
「……いいんですか?」
「ああ、かまわんよ。点数を多めに付けて依頼書にサインしておくから、頼むよ。あの2人だけだと心配だからな……」
「クフィン、言われてますよ」
「学院長は2人と言っただろ……お前も同じだ」
「ちゃんと聞いてたんですね……」
「当たり前だ!」
学院長は2人を無視し、エルディアに尋ねていた。
「それで、どうするかね?」
エルディアは、やることに決めた。
(これが終われば、ユラトのもとへ行ける……なら、やるしかない……)
学院長を真っ直ぐ見つめ、彼女は短く「やります」と言った。
それを聞いたクフィンは、すぐに自分もやると言っていた。
学院長は、嬉しそうにしていた。
「おお、そうか、じゃあ、頑張ってくれ!……だが、問題はくれぐれも起さないようにな。程々のところで切り上げてくれてもかまわん。学院として一応調査はしましたと言うものさえ残ってあればそれでいいからな」
そして、いくつか説明が続き、依頼書にサインし、3人は部屋から出た。
部屋に出るなり、カーリオが2人に明るい表情で話し掛けていた。
「じゃあ、3人でうまくやっていきましょう!」
クフィンが、カーリオを睨みつけ呟いた。
「……お前が一番心配だ」
それを聞いたカーリオは両手を広げ、抗議した。
「なぜです!」
「捜査を偽って、女を口説きそうだからな」
カーリオは、動揺していた。
「し、しませんよ!そんなこと……」
エルディアもクフィンの言う事に現実味を感じていた。
そして、疑いの眼差しを彼に向け、名を呟いた。
「……カーリオ」
「い、嫌ですねぇ、エルちゃんまで……」
「俺とエルディアだけでも終わらせることが出来そうだ」
「クフィン、3人でサインしたのよ……3人でやるわ……」
エルディアは、歩き出した。
クフィンは苦々しく呟くとエルディアに続いた。
「ふんっ、しょうがないか……」
カーリオは歩き出した2人の背中に向って叫んでいた。
「そうそう、3人でしましょう!」
クフィンは、カーリオの方へ振り返った。
「おい、カーリオ行くぞ!」
「……全く、あなたは、せっかちですね……それじゃ、エルちゃんには振り向いてもらえませんよ?」
クフィンは一瞬、歩みを止めた。
そして、カーリオを鋭い目で睨み付けると、再び歩き出しエルディアに近づき話しかけた。
「やっぱり、あいつは放っておこう、エルディア」
エルディアは、無言で歩いていた。
(これをさっさと終わらせて……私も西の大陸へ……)
彼女はユラトのことを思った。
力が湧いてきた。
(これが終わったら、そっちに行くから……待っててユラト……)
エルディアは、真っ直ぐ前を見つめながら歩いた。
そしてカーリオは、自分の先を歩いている2人の背中を見て、考えていた。
(クフィン、私にもちゃんとした目標があるんですよ……だから……ふふっ、まあ、早めに終わらせますかね……)
エルディア、クフィン、カーリオの3人の調査が、始まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧乏神と呼ばれて虐げられていた私でしたが、お屋敷を追い出されたあとは幼馴染のお兄様に溺愛されています
柚木ゆず
恋愛
「シャーリィっ、なにもかもお前のせいだ! この貧乏神め!!」
私には生まれつき周りの金運を下げてしまう体質があるとされ、とても裕福だったフェルティール子爵家の総資産を3分の1にしてしまった元凶と言われ続けました。
その体質にお父様達が気付いた8歳の時から――10年前から私の日常は一変し、物置部屋が自室となって社交界にも出してもらえず……。ついには今日、一切の悪影響がなく家族の縁を切れるタイミングになるや、私はお屋敷から追い出されてしまいました。
ですが、そんな私に――
「大丈夫、何も心配はいらない。俺と一緒に暮らそう」
ワズリエア子爵家の、ノラン様。大好きな幼馴染のお兄様が、手を差し伸べてくださったのでした。
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる