失楽園パンツの魔王様?

木mori

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第二章

第十一部分

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「これって枕投げってヤツじゃないの?」
「お前、枕営業しに来たんだろ。俺にサービスしろよ。それも特別プレイのサービスをな。」
区長は枕を持ったまま、顔つきがすっかり変わった。目からは爽やかさが消え失せて代わりに、鈍い眼光で千紗季を睨み付けている。爪が長く伸びて凶悪に湾曲している。
「これがウワサの夢枕モンスター?」
「そんな名前なのか?知らねえなあ。とにかく今は腹が減って仕方ない。お前を食わせろ~。って、エロい意味じゃねえからな。」
「これはエロサドバトルどころじゃないわ。食べられたら命がなくなるわ。」
「しゃらくせえ!」
夢枕モンスターは爪で赤いジャージを破られた。真っ白いブラが露出。
「きゃあ~!ええい!」
千紗季は悲鳴を上げつつも抵抗した。しかし、夢枕モンスターをパシッと叩くだけで何のダメージもなし。
「よし、いい子だ。いやこの場合、いい市民ということだな。これは、区長という一市民への、掃いて捨てる数のモブ市民からの軽いサービスなんだよな。」
「区長は市民のためにあるんじゃないの?」
「区長も市民のひとりだからな。市民が市民にサービスされても何の問題もないさ。さあ、もっとサービスしてもらおうかな。体を食べさせるという無料食事サービスをな!」
夢枕モンスターは尖った爪を千紗季の顔に立てた。
「痛~い!・・・痛くない?」
「ギリギリで間に合ったようだな。」
千紗季の目の前に立っているのは、赤いマントに、半袖シャツに、大きな赤いリボン付のミニスカートの美少女。
「頭に白い枕が載ってるわ!テレビで見たことあるわ。」
「魔法少女省だ。夢枕モンスター、任務なので退治させてもらう。」
「ほほう、これはうまそうだな。そこの赤ジャージは食うしかなかったが、お前はエロサドバトルで楽しめそうだな。ぐへへ。」
「こら!アタシのオリジナルワードを盗用するな!」
びびっていた千紗季だったが、自分がバトルするのではないとわかり、元気を取り戻した。
「この美少女を倒せばいいんだな。ならばこうするか。」
夢枕モンスターは、抱き枕を両手で持って構えた。
「こいつは驚きだ。夢枕モンスターが枕を武器にしようと言うのか。でもそんなもので攻撃されても効果はないぞ。」
「それはどうかな。ボクは区長だ。市民から集めた税金をバラまくのが仕事なんだよ!」
モンスターが枕を振り回すと、中から茶色の小さなくずが出てきた。それは応接室中に広まり、部屋が真っ暗になった。
「暗くしただけでは、私は倒せんぞ。」
マジドルは冷静な声をモンスターにぶつけた。
『バシッ、ボシッ。』
生身の肉体が殴られたような音がした。
「当たり前だろ。視界をなくさせてからが本番なんだからよ。区長の長い挨拶は嫌われるから、短いパンチを二発お見舞いしてやったぞ。おっと、お見舞いは選挙時でなければ公職選挙法には抵触しないぜ。」
「好色占拠法定食?いったいどんなエロサドバトル食べ物なの?」
千紗季の不見識はバトルには無用であった。
「夢枕モンスターのパンチをまともに受けたのは久しぶりだな。さすがに市長というだけあって、ザコ夢枕モンスターとはひと味違うようだな。」
「余裕ぶっこいてるのも今のうちだ。バラまきの経済効果は広がりが大きいだよ。」
「なんだか、息が苦しいわ。」
「うむ。どうやらこの部屋の空気、いや酸素が減っているらしいな。」
「さすがはマジドルだな。よくわかってるじゃないか。さっきのゾバガラは空気中の酸素を奪ってるのさ。空気の中の酸素も無駄遣いはダメだ。これぞ緊縮財政なんだよ。どこの自治体も税収が減って予算が厳しいんだよ。予算が縮小すれば市民サービスが低下する。お前たちの酸素という生命維持も低下するさ。」
「ああ、苦しい、頭が痛いわ。」
頭を抱えて床に倒れた千紗季だけでなく、マジドルも酸素不足で膝をついた。
「ワハハハ。ボクの予算計画は着実に執行されているよ。これで次の選挙も楽勝だね。」
マジドルは倒れている千紗季に近づいた。
「ぐっ!」
マジドルの動作に、千紗季は目を剥いた。
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