10 / 67
第二章
第六部分
しおりを挟む
王子は大きな勘違いをしたようだが、ここでは置いておく。
「ではスリーサイズを述べよ。」
「ちょっと、それってセクハラ直球棒球じゃないの。」
玲羅の抗議に即座にタブレットが反応した。
『よくわからない表現とお見受けしますが、勘違いしないでください。この屋敷の制服採寸のために必要なのです。タブレット画面を大仰に見せたメイド服。イラストのメイドが個人情報は厳密に守ります。王子は例外です、ゴメンナサイ。』
「し、仕方ないわね。上から◎◎、〇△、××よ。」
◎、△などの評価記号で回答した玲羅。意味が通じたのか、メイド服たちは納得していた。
「最後の質問だ。玲羅とか言ったか、学校はどこだ。」
「大王寺学園よ。王子のことは知ってるけど、たまたま通りかかって見かけただけなんだからねっ。」
「同じ学校だと?メイド長、大王寺学園からの採用はダメだとあれほど言ってただろう!どうしてこんなことになったんだ?」
『さあ、ポスターには『学園生徒を歓迎しません』と明確に書いていたはずですが。』
やはりタブレットでの会話を行うメイド。みんな同じタブレットで同じ文章を見せているので、誰がメイド長なのか、定かではない。クローンの可能性すらあり得るかもしれない。ここは人体実験を辞さないと噂される大王寺製薬の邸宅なのだから。
「あたしが見た電柱ポスターには、『歓迎します』と書いてあったわよ。」
玲羅がそう発言した瞬間、その電柱が映し出された。監視カメラを設置しているらしい。ものの見事に、玲羅の主張は証明されて、検事サイドな大王寺側はあっさりと敗訴した。
『この筆跡からしてどこかの子供がイタズラ書きしたに相違ありません。』
「そんなことは当然予想されるだろう。それを回避するようにしておくのが危機管理じゃないのか!」
椅子から立ち上がって憤る王子だったが、時すでに遅し。
『こうなったら、仕方ありません。この女子にガラスのクツワを嵌めて記憶を消すしかありません。』
「まだ秘密はバレてないだろうが!」
「秘密って何のこと?」
『王子は女子にモテモテです。それも半端ないレベルです。』
「そ、そんなことぐらい、知ってるわよ。でも、あ、あたしは王子なんかに、全然興味ないんだからねっ!」
「ではスリーサイズを述べよ。」
「ちょっと、それってセクハラ直球棒球じゃないの。」
玲羅の抗議に即座にタブレットが反応した。
『よくわからない表現とお見受けしますが、勘違いしないでください。この屋敷の制服採寸のために必要なのです。タブレット画面を大仰に見せたメイド服。イラストのメイドが個人情報は厳密に守ります。王子は例外です、ゴメンナサイ。』
「し、仕方ないわね。上から◎◎、〇△、××よ。」
◎、△などの評価記号で回答した玲羅。意味が通じたのか、メイド服たちは納得していた。
「最後の質問だ。玲羅とか言ったか、学校はどこだ。」
「大王寺学園よ。王子のことは知ってるけど、たまたま通りかかって見かけただけなんだからねっ。」
「同じ学校だと?メイド長、大王寺学園からの採用はダメだとあれほど言ってただろう!どうしてこんなことになったんだ?」
『さあ、ポスターには『学園生徒を歓迎しません』と明確に書いていたはずですが。』
やはりタブレットでの会話を行うメイド。みんな同じタブレットで同じ文章を見せているので、誰がメイド長なのか、定かではない。クローンの可能性すらあり得るかもしれない。ここは人体実験を辞さないと噂される大王寺製薬の邸宅なのだから。
「あたしが見た電柱ポスターには、『歓迎します』と書いてあったわよ。」
玲羅がそう発言した瞬間、その電柱が映し出された。監視カメラを設置しているらしい。ものの見事に、玲羅の主張は証明されて、検事サイドな大王寺側はあっさりと敗訴した。
『この筆跡からしてどこかの子供がイタズラ書きしたに相違ありません。』
「そんなことは当然予想されるだろう。それを回避するようにしておくのが危機管理じゃないのか!」
椅子から立ち上がって憤る王子だったが、時すでに遅し。
『こうなったら、仕方ありません。この女子にガラスのクツワを嵌めて記憶を消すしかありません。』
「まだ秘密はバレてないだろうが!」
「秘密って何のこと?」
『王子は女子にモテモテです。それも半端ないレベルです。』
「そ、そんなことぐらい、知ってるわよ。でも、あ、あたしは王子なんかに、全然興味ないんだからねっ!」
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる