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第二章
第十二部分
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「誰だ~。」
低く濁った声が洞穴に響く。
「きゃあああ~!」
悲鳴を上げてしゃがみ込んだ玲羅。
「落ち着いてください、玲羅さん。ほらご覧ください。幽霊などではありませんよ。もっと醜悪なものです。ニヒヒ。」
「なおさら悪いわよ!」
ライトを点けるメイド長。洞穴のように岩肌剥き出しの部屋。鍾乳洞の中のようでもある。
部屋のゴツゴツした壁には無数の写真が貼られている。若いアイドルから、妙齢の女子、幼女が大半であるが、どうみても後期中年女性(BBA)のものまである。さらに、無数の大中小の人形がゴキブリの家族のように並んでいる。等身大の人形の顔は、アキバのボ●クスで売られているようなリアル感あふれる女性である。
『ゴソゴソ』という不気味な物音が、否が応でも玲羅の耳に届く。聞きたくない音は眠れない時の時計の針音と同じで、どうしても聞こえてしまう。
「く、来るわ、幽霊が~!」
垂れた前髪で片目が隠れた白装束を着た者が、ゴキゴキという骨が軋む音と共に玲羅に近づいてきた。
「見~た~な~。ガバッ。」
やってきた化け物は白装束をいきなり脱いだ。
「きゃあああ~。幽霊でドヘンタイ~!」
気絶しそうになった玲羅の眼に入ったものは、全身に灰色のギプスを付けた姿だった。ギプスには多数の女の子のイラストが描かれている。
「お疲れ様です。王子。脅かし作戦は成功しました。これで玲羅様のハートをキャッチされましたよ。ニヒヒ。」
「お、王子!?ということは、ゆ、幽霊じゃないのね。人間なのね。よかった。」
「じーっ。」
全身ギプスの王子は、立ったままで玲羅を見ている。そこには、恐怖のあまり、スカートの前をはだけて、口に咥えた結果、純白の下着を世間様に晒している玲羅がいた。
「きゃあああ~。王子でドヘンタイ~!」
さっきとはビミョーに違う悲鳴を上げた玲羅。
「うん。メイド採用はたしかに成功したようだな。」
「あのギプスは何なの?って、女子恐怖症を治療するための道具に見えるけど。」
「ご明察です。王子は、日夜ここに通って、女の子嫌いを強制しようとしているのです。しかし、その努力は一向に報われる様子、兆候がありません。ムダな抵抗はやめるべきなのです。二ヒヒ。」
「医療費を稼ぐため病気の改善を願わない拝金主義の医者に騙された、哀れな患者みたいね。」
「重病患者の王子に対して、キャンセラーグラスなしで見ることができる玲羅さんは大変貴重なのです。ぜひとも王子のそばにいてあげて、病状の恢復に協力してほしいのです。徒労に終わるかもしれませんが。二ヒヒ。」
「わ、わかったわよ。」
「それに王子に寄り添っていれば、いつか王子の情が移って、予期せぬご淫行の旅や、ご淫乱の役など、起こり得るかもです。性春っていいものです。二ヒヒ。」
「そ、そんなこと、あるはずないわ。す、少なくとも、あたしから、あんな女の子ヘタレに靡くなんて、8月の南半球に雪が降るくらい、あり得ないわ。」
「それって、可能性大であることを標榜したと解釈されます。二ヒヒ。」
「ど、どうでもいいじゃないっ!」
赤くなった顔を上げることのできない玲羅であった。
「あの女、お兄ちゃんの何なの?実の妹、シロを差し置いて、どうしてお兄ちゃんが直視できるんだよ?おかしいよ。きっと、何か悪いクスリか、毒か、老廃物か、汚物か、排泄物か、産業廃棄物か、エロ本でも飲ませたはずだよ。いやいや、それは全部シロが試して失敗したんだから、新たな化合物を発明したに違いないよ!」
玲羅たちをコッソリ覗く美少女がいた。
低く濁った声が洞穴に響く。
「きゃあああ~!」
悲鳴を上げてしゃがみ込んだ玲羅。
「落ち着いてください、玲羅さん。ほらご覧ください。幽霊などではありませんよ。もっと醜悪なものです。ニヒヒ。」
「なおさら悪いわよ!」
ライトを点けるメイド長。洞穴のように岩肌剥き出しの部屋。鍾乳洞の中のようでもある。
部屋のゴツゴツした壁には無数の写真が貼られている。若いアイドルから、妙齢の女子、幼女が大半であるが、どうみても後期中年女性(BBA)のものまである。さらに、無数の大中小の人形がゴキブリの家族のように並んでいる。等身大の人形の顔は、アキバのボ●クスで売られているようなリアル感あふれる女性である。
『ゴソゴソ』という不気味な物音が、否が応でも玲羅の耳に届く。聞きたくない音は眠れない時の時計の針音と同じで、どうしても聞こえてしまう。
「く、来るわ、幽霊が~!」
垂れた前髪で片目が隠れた白装束を着た者が、ゴキゴキという骨が軋む音と共に玲羅に近づいてきた。
「見~た~な~。ガバッ。」
やってきた化け物は白装束をいきなり脱いだ。
「きゃあああ~。幽霊でドヘンタイ~!」
気絶しそうになった玲羅の眼に入ったものは、全身に灰色のギプスを付けた姿だった。ギプスには多数の女の子のイラストが描かれている。
「お疲れ様です。王子。脅かし作戦は成功しました。これで玲羅様のハートをキャッチされましたよ。ニヒヒ。」
「お、王子!?ということは、ゆ、幽霊じゃないのね。人間なのね。よかった。」
「じーっ。」
全身ギプスの王子は、立ったままで玲羅を見ている。そこには、恐怖のあまり、スカートの前をはだけて、口に咥えた結果、純白の下着を世間様に晒している玲羅がいた。
「きゃあああ~。王子でドヘンタイ~!」
さっきとはビミョーに違う悲鳴を上げた玲羅。
「うん。メイド採用はたしかに成功したようだな。」
「あのギプスは何なの?って、女子恐怖症を治療するための道具に見えるけど。」
「ご明察です。王子は、日夜ここに通って、女の子嫌いを強制しようとしているのです。しかし、その努力は一向に報われる様子、兆候がありません。ムダな抵抗はやめるべきなのです。二ヒヒ。」
「医療費を稼ぐため病気の改善を願わない拝金主義の医者に騙された、哀れな患者みたいね。」
「重病患者の王子に対して、キャンセラーグラスなしで見ることができる玲羅さんは大変貴重なのです。ぜひとも王子のそばにいてあげて、病状の恢復に協力してほしいのです。徒労に終わるかもしれませんが。二ヒヒ。」
「わ、わかったわよ。」
「それに王子に寄り添っていれば、いつか王子の情が移って、予期せぬご淫行の旅や、ご淫乱の役など、起こり得るかもです。性春っていいものです。二ヒヒ。」
「そ、そんなこと、あるはずないわ。す、少なくとも、あたしから、あんな女の子ヘタレに靡くなんて、8月の南半球に雪が降るくらい、あり得ないわ。」
「それって、可能性大であることを標榜したと解釈されます。二ヒヒ。」
「ど、どうでもいいじゃないっ!」
赤くなった顔を上げることのできない玲羅であった。
「あの女、お兄ちゃんの何なの?実の妹、シロを差し置いて、どうしてお兄ちゃんが直視できるんだよ?おかしいよ。きっと、何か悪いクスリか、毒か、老廃物か、汚物か、排泄物か、産業廃棄物か、エロ本でも飲ませたはずだよ。いやいや、それは全部シロが試して失敗したんだから、新たな化合物を発明したに違いないよ!」
玲羅たちをコッソリ覗く美少女がいた。
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