異次元で女子物色をほどほどに抑えなかった結果、

木mori

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第三章

第四部分

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表紙はよくあるような女子イラストではなく、大きな人物像が掲載されていた。
「これは写真?アルバムじゃないの。これは遼斗の写真?いや肖像画だわ。すごく写実的に描かれていて、かなりの画力だわ。美術の成績は相当なものね。しかし、これは遼斗がいつも着ている制服とは違ってるわね。白のズボンとキラキラしたボタンの着いた白いシャツ。白いところは一緒だけど、ふわふわもないし、形がかなり違うわ。私服かしら。」
 さらにページをめくると、やはり遼斗の絵が貼り付けてあった。しかし、そこには遼斗以外の人物も描かれていた。
「何これ!信じられないわ。遼斗と女子がキスしてる絵じゃないの。」
 額から大粒の冷や汗を流しながら、アルバムをめくっていく玲羅。
 しかし、それ以降の絵はさらに過激な絵で、目が点になった玲羅。
「きょ、驚天動地だわ。遼斗がこ、こんなにエロかっただなんて。こんなもの、汚らわしいだけだわ!」
 玲羅は失敗原稿を書いてしまったラノベ作家のように、アルバムを投げ捨てた。
「玲羅。落ち着くのよ。今は冷静に行動すべきだわ。」
 自分に言い聞かせた玲羅は、床に座って修行僧のように座禅を組んだ。
 10分後、ガウタマシッダールタのように、ゆっくりと目を開いた玲羅。
「もう一度、よく確認するわ。もしかしたら、今さっきあたしが見たのは、厳格な幻覚かもしれないし。」
 幻覚が厳格ならば、もはや幻覚のカテゴリーを大きく逸脱している。
 冷静さを取り戻した玲羅は、アルバムを拾い上げて、描かれている遼斗と女子たちを凝視していく。
「これはあくまで絵画よ。もしかしたら、遼斗の妄想かもしれないわ。今時、女の子と遊んで、その後に絵を残すなんて男子いるかしら。フツーはツーショット写真でも撮るわよね。そうよ、きっとそうよ。これは本人に確かめないと。」
『カッ、カッ、カッ。』
 男子の靴音が近づいてきて、玲羅は慌ててアルバムを元に位置に戻した。
自室に入ってきた遼斗は落ち着いた様子でゆっくりと部屋全体を睥睨した。
「特に変化はないようだな。」
遼斗は次にメイドコーナーの前に立っている玲羅に視線をやった。
「専属メイドの変更の件はメイド長から聞いてるぞ。今からよろしくな。」
「こ、こちらこそ。べ、別に専属になりたくてなったわけじゃないんだから。これはメイド長の命令に仕方なく付き合ってやってるだけなんだからねっ。」
「そんなことはわかってるさ。こちらはいつも通りにやっていくさ。メイドが誰になったとしてもやってもらうことは同じなんだからな。」
遼斗は手にじっとりとしたものを感じていた。口では平静を保っていたものの、心中穏やかでなかった。
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