47 / 67
第三章
第八部分
しおりを挟む
次の日の登校。遼斗はいつものように御輿に乗っている。しかし、とビミョーにいつもと様子が違う。
遼斗の後ろに、もうひとつ御輿があり、そこには玲羅が乗っている。赤いメイド服は変わらない。
「どうしてこんなことになってるんだよ。お兄ちゃんの嫁はシロに決まってるのに、あの女が王妃待遇っておかしいよ!」
頭から湯気を出して憤慨している真白は御輿の先頭にいる。
「あんなことされたんだから、これぐらい当然よ。」
御輿の上からの玲羅の声はずっと前にいる真白には届かなかった。
「ちくしょう、ちくしょう。チョームカつく!」
ひたすらプンスカやってる真白の姿を離れたところで見下ろす玲羅。
「ここからの眺めはなかなかいいわ。大きな犠牲を払ったけど、これはこれでいいかも。」
玲羅は屋敷に来てから最高のニンマリで頬肉を緩めていた。
校舎に入ると、黒メイドたちが赤い絨毯を敷いて、その上を大股開きで、ゆっくりと歩く玲羅。すごく気分よさげに鼻を鳴らしている。
教室に入ると、真ん中列のいちばん後ろに他の机の三倍はある重役席が設けられていた。自分の背丈よりも高い背もたれ付きの椅子にどっかと腰掛けた玲羅。
どの角度から見てもふんぞり返ってるとしか見えない態度である。
英語の授業が始まって、痩せ型の男性メガネ教師は、廊下側に座っている生徒からから順番に質問していった。
玲羅の番になった時、答えようとした玲羅の苦い表情に気づいた教師は、玲羅のところに走ってきて、スライディング土下座。
「王妃待遇様、大変無礼な振る舞い、申し訳ございませんでした!今後は質問をいっさいいたしませんので、平にご容赦くださいませ~!」
「苦しゅうあるわよ。ちょっと気分を害したわ。でも今回だけは許してあげるわ。ただし、二回目はないから覚悟してよね。」
教師に対して、超上から目線の玲羅である。
昼食は遼斗と一緒で、豪華ランチ。
「新堂さん、すごいわね。」「そうそう。メイド服着てるのに、まるでお姫様気取りだわ。」「ついこの前まではタダのメイドだったのに。」「どうやら王子様のお手つきから、王妃に昇格したらしいわよ。」「ええ?お手つきでも高校生としてはかなりヤバいのに、王妃って言ったら、一線超えどころか、二線、場合によっては三線超えもあるかもよ。」「その線の定義って何よ?」「そんなこと、恥ずかしくて口にできないわ。」
クラスメイトはウワサ話に花を咲かせていた。それだけ玲羅の置かれた環境が劇的に向上したということである。
遼斗の後ろに、もうひとつ御輿があり、そこには玲羅が乗っている。赤いメイド服は変わらない。
「どうしてこんなことになってるんだよ。お兄ちゃんの嫁はシロに決まってるのに、あの女が王妃待遇っておかしいよ!」
頭から湯気を出して憤慨している真白は御輿の先頭にいる。
「あんなことされたんだから、これぐらい当然よ。」
御輿の上からの玲羅の声はずっと前にいる真白には届かなかった。
「ちくしょう、ちくしょう。チョームカつく!」
ひたすらプンスカやってる真白の姿を離れたところで見下ろす玲羅。
「ここからの眺めはなかなかいいわ。大きな犠牲を払ったけど、これはこれでいいかも。」
玲羅は屋敷に来てから最高のニンマリで頬肉を緩めていた。
校舎に入ると、黒メイドたちが赤い絨毯を敷いて、その上を大股開きで、ゆっくりと歩く玲羅。すごく気分よさげに鼻を鳴らしている。
教室に入ると、真ん中列のいちばん後ろに他の机の三倍はある重役席が設けられていた。自分の背丈よりも高い背もたれ付きの椅子にどっかと腰掛けた玲羅。
どの角度から見てもふんぞり返ってるとしか見えない態度である。
英語の授業が始まって、痩せ型の男性メガネ教師は、廊下側に座っている生徒からから順番に質問していった。
玲羅の番になった時、答えようとした玲羅の苦い表情に気づいた教師は、玲羅のところに走ってきて、スライディング土下座。
「王妃待遇様、大変無礼な振る舞い、申し訳ございませんでした!今後は質問をいっさいいたしませんので、平にご容赦くださいませ~!」
「苦しゅうあるわよ。ちょっと気分を害したわ。でも今回だけは許してあげるわ。ただし、二回目はないから覚悟してよね。」
教師に対して、超上から目線の玲羅である。
昼食は遼斗と一緒で、豪華ランチ。
「新堂さん、すごいわね。」「そうそう。メイド服着てるのに、まるでお姫様気取りだわ。」「ついこの前まではタダのメイドだったのに。」「どうやら王子様のお手つきから、王妃に昇格したらしいわよ。」「ええ?お手つきでも高校生としてはかなりヤバいのに、王妃って言ったら、一線超えどころか、二線、場合によっては三線超えもあるかもよ。」「その線の定義って何よ?」「そんなこと、恥ずかしくて口にできないわ。」
クラスメイトはウワサ話に花を咲かせていた。それだけ玲羅の置かれた環境が劇的に向上したということである。
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる